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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22 |
開講科目名 /Course |
日英対照研究/ENGLISH-JAPANESE CONTRASTIVE STUDIES |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小早川 暁 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小早川 暁 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」や「論理性と明晰性を備えた論文を執筆できる能力を身に付け」ることを目的とするものである。 授業では、認知言語学的な観点からの対照言語学研究の手法を学ぶ。研究対象は主として日本語と英語である。その詳細については授業計画詳細情報を参照されたい。 授業は、受講生の発表を中心とする演習形式で行う。予習にあたっては、以下の辞典などが手もとにあるとよい。 斎藤純男?田口善久?西村義樹(編)2015.『明解言語学辞典』東京:三省堂. 辻幸夫(編)2013.『新編 認知言語学キーワード事典』東京:研究社. 安井稔(編)1996.『コンサイス英文法辞典』東京:三省堂. 履修登録を予定する者は、下記テキストを確認した上で、事前に担当者まで届け出られたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は演習形式で行い、適宜レポート課題を課す。課題の提出自体は加点の対象とならないが、未提出や不十分な課題は減点の対象となる。 授業形態は、対面授業を基本とするが、その時の状況に応じて、Zoomによるライブ配信型遠隔授業、オンデマンド配信型遠隔授業を行う。(対面授業の場合、これと併せてライブ配信?録画配信を行うことはない。) 授業連絡等はmanabaによる。 履修登録者は、あらかじめ割り当てられた部分について発表すること、内容についての解説を加えることが求められる。なお、授業での発表は評価の前提であり、これ自体は加点の対象とはならない。一方で、準備不足による不十分な発表は減点の対象となる。発表の内容についての担当者からの解説を含むフィードバックは授業中になされる。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストの指定された範囲(授業計画詳細情報を参照)を事前に精読することと復習をすること。予習と復習にそれぞれ2時間以上の学修を要する。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
テキストの内容の理解の程度が評価の対象となる。評価は、年度末に実施する試験ないしレポート(100%)による。授業への参加及び担当をこなすことは評価の前提である。なお、欠席については、1回あたり10点を試験?レポートの得点から減ずるものとする。私語などの授業態度不良についても同様の扱いがなされる。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
日英対照研究に関する文献を読み、議論ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 〈数〉がないということ?〈双数〉の意味 | 数の表示がないことがどのような意味をもつかを学ぶ。 | |
2 | 〈数〉の対立の中和?客観主義的な見方の限界 | 数の対立の中和について学ぶ。 |
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3 | 〈数〉の用法の揺れ?〈個体〉の〈連続体〉化と〈連続体〉の〈個体〉化 | 数の用法の揺れ他について学ぶ。 | |
4 | メトニミー的過程 | メトニミーについて学ぶ。 | |
5 | 〈部分〉ー〈全体〉と〈具体〉ー〈抽象〉?主体的把握としての〈単数〉と〈複数〉 | メトニミーが関与する具体的事例について学ぶ。 | |
6 | 〈数〉のカテゴリーの習得?〈名詞〉の本質的な〈不可算性〉 | 数のカテゴリーの習得他について学ぶ。 | |
7 | 〈モノ〉の数と〈コト〉の数?〈個数〉と〈回数〉の相互乗り入れ | モノの数を表す表現でコトの数を表したり、コトの数を表す表現でモノの数を表す表現について学ぶ。 | |
8 | 〈出来事〉以外の〈コト〉?基数詞と序数詞 | 出来事以外のコトについて学ぶ。 | |
9 | 〈基数詞〉の無徴性と〈序数詞〉の有徴性?〈個数〉の複数と〈回数〉の複数 | 基数詞と序数詞について学ぶ。 | |
10 | 〈量〉や〈程度〉に関わる複数?〈近似的〉な複数 | 複数表現の多様な機能について学ぶ。 | |
11 | 日本語の複数表現?〈コト〉志向的表現としての〈数量詞遊離〉 | 日本語の複数表現の特徴について学ぶ。 | |
12 | 〈有界的〉な〈モノ〉と〈無界的〉な〈トコロ〉?〈無界性〉と〈部分〉?〈未完了〉 | モノとトコロについて学ぶ。 | |
13 | 〈トコロ〉の二面性と〈身体性〉?〈モノ〉としての身体と〈トコロ〉としての身体 | トコロの二面性について学ぶ。 | |
14 | 〈トコロ〉としての概念化から〈モノ〉としての概念化への反転?逆方向への反転——〈モノ〉から〈トコロ〉 | トコロとモノの相互乗り入れについて学ぶ。 | |
15 | 〈モノ〉としての概念化と〈トコロ〉としての概念化の相対性?文化のレベルでの相同性 | モノとトコロの相同性について学ぶ。 | |
16 | ラガナ氏の戸惑い?主語の〈省略〉ということ | 日本語にみられる主語の省略について学ぶ。 | |
17 | 主語の〈省略〉と美意識?〈文法的な主語〉と〈心理的な主語〉 | 主語の省略と美意識の関係について学ぶ。 | |
18 | 〈話題〉と〈既出情報〉?明示することの義務性と任意性 | 話題と既出情報の関係等について学ぶ。 | |
19 | 言語学での扱い方——〈復元可能性〉?〈ダイアローグ的〉談話と〈モノローグ的〉談話 | 復元可能性等について学ぶ。 | |
20 | 〈話し手責任〉と〈聞き手責任〉?〈話し手にとって復元可能〉と〈権威〉 | 話し手責任?聞き手責任というキーワードについて学ぶ。 | |
21 | 〈話し手にとって復元可能〉と〈自己中心性〉と〈甘え〉 | 復元可能ということと自己中心性の関係について学ぶ。 | |
22 | 〈話し手にとって復元可能〉な典型的事例?言語世界の原点としての〈話す主体〉 | 話し手にとって復元可能ということと典型的事例の関係について学ぶ。 | |
23 | 〈ゼロ〉表示の〈話す主体〉?〈一人称〉表現の特権的扱われ方 | 話す主体の言語化について学ぶ。 | |
24 | 〈感覚〉、〈感情〉の表現?「行ク」と「来ル」 | 感覚、感情の表現について学ぶ。 | |
25 | 〈主観的把握〉の拡張?〈メトニミー的〉拡張と〈メタファー的〉転移 | 主観的把握について学ぶ。 | |
26 | 〈自己〉の拡大への制約?〈主体〉と〈客体〉の融合 | 言語にみられる自己の拡大について学ぶ。 | |
27 | 〈主客合体〉の美学?体験的な臨場感覚への拘り | 主客合体について学ぶ。 | |
28 | 〈環境論的な自己〉へ?〈場所〉としての自己 | 環境論的自己について学ぶ。 |