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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22 |
開講科目名 /Course |
英語文化研究/STUDIES IN ENGLISH CULTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
北野 収 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北野 収 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、政策研究に特化した開発論や援助政策ではなく、「開発」を近現代の産業社会の展開と国民国家へと密接不可分な現象として捉える批判系開発論の視点から論ずる。開発プロジェクトの現場における伝統的価値観の尊重、地域住民の参加?参画、エンパワーメントを重視した内発的発展論に立脚した地域づくり、環境保全のあり方を考える。文化研究と政策研究の橋渡しができるような複眼的な視点と理論、研究の方法論の基礎の会得を目的とする。 前半では、主流的な国際開発学の研究の枠組みを理解した上で、それに対する様々な立場(改良主義的な立場、オルタナティヴな開発論、ラディカルな開発批判など)を論者?理論ごとに概観し、議論をしていく。 後半では、批判系開発論における基本的?古典的な文献として、欧米の大学?大学院でもきわめて広範に読まれているA?エスコバルのEncountering Development(英語文献)をとりあげ輪読する予定である。 なお、「開発研究」というテーマに鑑み、主たる研究フィールドは英語圏ではなく、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの開発途上国であることを付言しておく。 ★CPやDPとの関係:開発研究の分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力を身に付け、論理性と明晰性を備えた論文を執筆できる能力を身に付ける。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
ズームでの対面式で行う。 レジメ作成、発表、論点の議論?質疑。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
当該授業範囲について、詳細なレジメを作成する。 論点を最低2つ以上考えてくる。 当日の議論をもとに「論点」を発展させたまとめペーパーを翌週提出する。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
国際開発の基礎(特に経済学)、批判系開発論に関連する専門文献(単著の研究図書)を教員と相談の上選定し、それに基づく論考を授業内容を反映しつつ、学術論文の形式?作法で作成する。春秋学期で各1冊を予定。評価は論考レポートが100%(形式面50%、内容面50%)。 | ||||||||||
備考 /Notes |
論文の型、引用ルール、図表書式等、学部レベルの演習でマスターしておくべきことを完全に会得しておくこと。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
学部科目 ?開発文化論 ?地域づくり論 ?交流文化概論ⅲ |
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到達目標 /Learning Goal |
英語圏の文化に関する文献を読み、高度な議論ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 全体ガイダンス | |
2 | 開発概念とアジェンダの変遷 | トルーマンドクトリン、近代化論、従属論 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
3 | 開発概念とアジェンダの変遷 | 新自由主義、持続可能な開発、人間開発、ポスト開発論 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
4 | 分野別の開発アジェンダ | 貧困 絶対的貧困、相対的貧困、センの潜在能力アプローチ |
教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
5 | 分野別の開発アジェンダ | 農業農村分野 家族経営か、資本主義的農業か |
教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
6 | 分野別の開発アジェンダ | 開発における環境配慮 理想と現実 |
教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
7 | 分野別の開発アジェンダ | ジェンダー 主流派ジェンダー論と第三世界ジェンダー論 |
教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
8 | 参加型開発 | チェンバースの「見えない貧困」 参加の7段階論 |
教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
9 | ソーシャルキャピタル | ロバート?パットナムの『哲学する民主主義』 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
10 | 内発的発展論 | ダグハマショールド財団、鶴見和子、西川潤 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
11 | 内発的発展論 | 事例研究 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
12 | 新自由主義と構造調整 | 新自由主義、南米、英米の動き、ワシントンセンサス | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
13 | 新自由主義と構造調整 | 事例研究:ブラジルとメキシコ | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
14 | MDGsとSDGs | 背景、プロセス、レビュー | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
15 | MDGsとSDGs | 背景、プロセス、レビュー | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
16 | 秋学期イントロダクション | 後半のガイダンス | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
17 | ポスト開発論の系譜(講義) | セルジュ?ラトゥーシュ、イヴァン?イリイチ、玉野井芳郎、グスタボ?エステバなど | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
18 | 開発批判総論 | 1980-90年代の世銀批判、ODA批判を振り返る | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
19 | 開発批判総論 | 2000年代:開発批判メディアの取り込み | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
20 | 開発批判総論 | 事例研究 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
21 | Encountering Development輪読 | 第1章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
22 | Encountering Development輪読 | 第2章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
23 | Encountering Development輪読 | 第3章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
24 | Encountering Development輪読 | 第4章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
25 | Encountering Development輪読 | 第5章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
26 | Encountering Development輪読 | 第6章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
27 | Encountering Development輪読 | 2012年版補章の解説 | 教員と議論をする「論点」を3つ考えてくること、事前事後学習140分程度 |
28 | 全体のまとめ | 全体の総括 | 事前事後学習140分程度 |