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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語教育研究/STUDIES IN GERMAN EDUCATION |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山路 朝彦 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山路 朝彦 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
「第三言語としてのドイツ語(Deutsch als Tertiärsprache)-基礎理論―」 この科目は、学生が、外国語学研究科博士前期課程のCPが示す「外国語教育分野における研究能力」を高めつつ、DPが示す「外国語教育分野における適切な問題設定を行いつつ必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」を身につけることを目的とする。 また同時に、学生が、外国語学研究科博士前期加齢ドイツ語学専攻の「ドイツ語教育研究」の学修?教育目標である「ドイツ語教育関連の専門性の高い文献を正確かつ批判的に読み、自分の研究課題を明確化し、研究論文を作成できる」ようになることを目的とする。 グローバル化の進展と多言語/多文化社会の拡大の中で、個人は自己の“言語プロフィール”をより客観化し、生涯にわたる複数言語の学習過程とその成果(レベル)を把握することが必要となる。大学におけるドイツ語学習者のポートフォリオを記述するとすれば、第一言語としての日本語、そして第二言語としての英語に続き、第三言語としてドイツ語を習得している。ここに『第二言語習得』とは異なる「第三言語としてのドイツ語」学習の特殊性がある。 よって、本講義の受講生は、こうした第二言語から第三言語習得に対する(好)影響と干渉の基礎研究を行い、第二言語習得で得られた言語に対する「知識」と言語への「意識」、さらに言語を「学習」する意識をさらに活性化させるとともに拡大させる教授法、学習方法について自ら立案できるようになることを目的とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
演習(ゼミ)形式で行い、前の授業の要約(プロトコル)を読み合わせ、これまでのテクストのコンテクストを相互に確認する(グループないしはペアワーク)。プロトコルは、授業の前に提出してもらい(事前学習)、あらかじめ内容を確認し、必要に応じてコメントをつけて返却する(フィードバック)。 授業では、まず、以下の「授業の内容」に記した章について、内容の不明な点について質疑を受け付ける(質疑応答、内容チェック)。 その後、各々がポイントと考える論題(テーゼ)を説明し合い(プレゼンテーション)、そのポイントについて参加者全員で全体討議を行う(ディスカッション)。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前に、各章の内容を確認し、自分なりの論題(テーゼ)を考えてくること(2時間)。 事後に、各章の内容とともに、授業中に行われた議論をまとめ、要約(プロトコル)をA4一枚程度で作成すること(2時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
各回にテクストの内容のポイントとなる点について論題(テーゼ)を提示してもらい、その適切性を評価します。40%評価。専門性の高い文献を正確かつ批判的に読み、その内容を簡潔なテーゼにまとめられているかについて、40点?30点?20点?10点?0点の5段階で評価する。 自己のテーゼの展開、他の参加者のテーゼへの理解度や改善提案などを評価します。30%評価。ディスカッションにおいての発言を観察し、持論の論理的展開、協働してより良いテーゼを作り上げる能力に応じて、30点?20点?10点?0点の4段階で評価する。 最終授業終了後、授業内容の要約(プロトコル)を作成してもらい、各学期の終わりにそれらをまとめたものを提出してもらいます(1月31日までに)。30%評価。学期中のすべてのプロトコル作成を通して研究論文を作成する能力が身についているかによって、30点?20点?10点?0点の4段階で評価する。 以上を合計して、90点以上(AA)、80点以上(A)、70点以上(B)、60点以上(C)、60点以下(F)と評価する。 |
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備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
履修系統図においてこの「ドイツ語教育研究」と並行して開講されている「ドイツ語教育演習」では、読解に絞った形で、「読み」をめぐる各事象について学ぶことを目的としている。同時またはこの講義の後に受講してもらいたい。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語教育関連の文献を理解し、批評できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 多言語主義 言語履歴及び外国語プロファイル |
Eigene Sprachbiografie und Fremdsprachenprofil | |
2 | 言語の親和性:近似と差異 | Verwandtschaft von Sprachen: Nähe oder Distanz | |
3 | 言語の親和性による干渉 | Auswirkungen von Sprachverwandtschaft auf das Erlernen neuer Fremdsprachen | |
4 | 多言語習得:干渉か学習転移か | Mehrere Sprachen im Kopf: Erschwernis oder Hilfe beim Fremdsprachenlenen? Interferenz oder Transfer | |
5 | 多言語主義と外国語教育 コントロールド/アンコントロールド言語習得 |
Gesteuerter und ungesteuerter Spracherwerb | |
6 | 多言語主義?複数言語主義 | Mehrsprachigkeit: Multilingualität und Plurilingualität | |
7 | 言語政策と多言語主義:EUの政策コンセプト 言語状況と言語政策 |
Sprachensituation und Sprachenpolitik | |
8 | 第三言語教授法の根拠 第三言語教授法の言語学的根拠 |
Die linguistische Grundlagen der TS-didaktik | |
9 | 第一言語から複数言語へ | Die Muttersprache (L1), die erste Fremdsprache (L2), die zweite Fremdsprache (L3) | |
10 | 「英語教育後のドイツ語学習(TS)」 | Zur Entwicklung des Forschungsfeldes „Deutsch als Fremdsprache nach Englisch" | |
11 | 言語意識の発達 | Grundlagen im Bereich des Lehrens und Lernens: Entwicklung des Sprachlernbewusstsein | |
12 | 世界知の発達:異文化学習 | Entfaltung des Weltwissens: Interkulturelles Lernen | |
13 | 第三言語教授法の原理 言語知識の拡大と言語体験 |
Erweiterung des deklarativen Sprachwissens und der Sprachlernerfahrungen | |
14 | 第三言語教授法の原理 | Prinzipien der TS-Didaktik | |
15 | 第三言語教授法の特殊性 | Das besondere Profil der TS-didaktik bei Konstellation „Deutsch nach Englisch" | |
16 | 語彙習得 認知語彙と発話語彙 |
Verstehenswortschatz - Mitteilungswortschatz | |
17 | 認知語彙の拡大 | Verstehenswortschatz beim TS-lernen entfalten | |
18 | 発話語彙の拡大 | Mitteilungswortschatz entwickeln - auf der Grundlage des gemeinsamen eng. Wortschatzes | |
19 | 体験による活性化 | Visualisierung, Kontextualisierung, Handlungszusammenhänge: Erfahrungen machen/aktivieren | |
20 | 文法学習 TSにおける文法学習の重要な側面 |
Grammatikarbeit im TS-untericht - die wichtigsten Aspekte | |
21 | TSにおける文法学習の原理 | Methodisch-didaktische Prinzipien des TS-unterrichts in der Grammatikarbeit | |
22 | 認知的教授と学習 | Kognitives Lehren und Lernen: Vergleichen und Besprechen | |
23 | 受動的理解から発話へ | Verstehensorientierung: Vom Verstehen zur Äußerung | |
24 | 受動的理解の文法と発話の文法 | Verstehens- und Mitteilungsgrammatik | |
25 | 文法学習の効率化と学習の活性化 |
Ökonomisierung der Grammatikarbeit und Aktivierung der Lernenden | |
26 | 自らの文法規則の発見 |
Regularitäten der Grammatik selbst finden | |
27 | テクスト学習 テクストの種類、学習目的、スタイル、ストラテジー |
Textsorten, Leseziele und Lesestile, Lesestrategien | |
28 | 自己評価 TS授業における自己評価、継続的自己評価と学修プロセスの見直し |
Selbsteinschätzung im TS-untericht; Kontinuierliche Reflexion über den Lernprozess |