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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22 |
開講科目名 /Course |
国際経済研究(東アジア?中国経済論)/INTERNATIONAL ECONOMY(EAST ASIAN AND CHINESE ECONOMY) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金6/Fri 6 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
全 載旭/CHUN Chai Wook |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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全 載旭/CHUN Chai Wook | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は経済学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)に掲げる学位の裏付けとなる「能力」1?2を養成することを目的にする。 経済学研究科の教育課程の編成?実施方針(CP)に掲載されている総合的、専門的、また学術的な教育?研究に対応できるカリキュラムであるという教育目標に向けて授業を行う。 東アジア地域はグローバリゼーションの波を豊かに受けて発展した地域である。アジアNIESに始まった輸出志向工業化のモデルは、ASEAN諸国へ、さらには中国の改革?開放を本格化させた。アジアNIES、ASEAN諸国、中国を含む東アジア地域は外国企業を積極的に誘致し、これを投資、貿易の牽引車とすることに成功した発展途上国の一典型である。 またこの地域は世界経済を牽引する大きな存在となった。同時にこの過程で、東アジア域内諸国の相互依存関係が強化されたことが注目される。 この授業では、東アジア経済がどのように発展してきたのか、その要因と課題について考察する。具体的にはアジアNIES、ASEAN諸国、中国のそれぞれの発展過程や産業政策について理解する。 東アジアにおいても、地域経済協力の気運の高まりに合わせて、「東アジア共同体」構想がもちこまれることになっている。この構想の背景、それの実現可能なあり方について探る。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的には輪読形式で行う。必要に応じて講義をすることもある。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストの範囲の授業内容を確認し、議論ができるようにしてほしい。また授業で議論された内容を纏めて次回で提出してい頂きたい。 事前学修は2時間、事後学修は2時間を目安とする。なお東アジア経済に関する時事的な話題にも関心を持ち、世界経済の動向を把握して頂きたい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
プレゼンテーション(50%)と提出されたレポート(50%)により評価する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
国際経済についての修士レベルの知識を修得し,国際経済に関連する諸問題を分析できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 世界経済のなかのアジア | 世界経済のなかで東アジアが発展したということは、どういうことかについて後発地域の工業化という視点で理解する。 | |
2 | 東アジアの成長をどう捉えるか | 今日、東アジアは世界経済の中心とみられている。東アジアの成長をどのように理解すればいいのかという点について考察する。 | |
3 | 「アジア的停滞」から「東アジアの奇跡」へ | アジア経済の全体像を理解する出発点として、「アジア的停滞」から「東アジアの奇跡」へのパラダイム転換がどのようにして起こったのかについて説明する。 | |
4 | 東アジアの成長と「局地経済圏」 | 東アジアの成長を牽引した要因の一つである「局地経済圏」について考察し、それとアジアNIESとのかかわりについても概観する。 | |
5 | アジアNIESの経済発展 | アジアNIESの経済はどの世に発展してきたのか、そのメカニズムはどのようなものだったのかについて理解する。 | |
6 | アジアNIESの発展を可能にした諸要因 | アジアNIESの経済発展を取り上げ、まずこれらの国の経済発展を可能にした国際的。国内的要因について考察する。 | |
7 | ASEANの発展と市場統合 | SEANは2015年末をもって「ASEAN経済共同体」への移行を完了させ、「ASEAN共同体」へ移行したと宣言した。その実態と、ASEANが目指している共同体がどのようなものなのかを考察する。 | |
8 | ASEANの発足と変容 | 東アジアにおいて重要な位置を占めるASEANについて、その歩みや変容、拡大について理解する。 | |
9 | ASEANの拡大とAFTAへの道 | 「ASEAN自由貿易地域」は域内関税や非関税障壁の除去から域内貿易の自由化を図り、経済面での協力に大きな進展がみられるようになっている。ASEANの経済協力への推進要因になったのは何かについて考察する | |
10 | ASEANの市場の統合と現状 | 「ASEAN経済共同体」とよばれる市場統合の過程、現状、および今後の課題について概観する。 | |
11 | 中国経済をどう捉えるか | 世界第2位の敬愛大国に躍進した中国の経済制度が依然として多くの異質的要素を残したままである。この「異質性」をどのように理解すし、今後、それとどう向き合っていけばいいのかについて考察する。 | |
12 | 中国の社会主義市場経済とは何か? | 社会主義市場経済の概念についての説明を行う。 | |
13 | (13回の授業は実施しません) 社会主義市場経済の特徴と限界 |
中国における社会主義市場経済の特徴を理解し、政治の民主化を伴わない市場経済化には内在的な限界があることを説明する。 | |
14 | (14回の授業は実施しません) 中国の工業構造の変化と工業成長の要因 |
重化学工業に偏った中国の工業化は何を意味しているのか、また工業の成長要因を明らかにする。 | |
15 | 中国の国有企業改革はどこまで進んだか? | 国有企業の改革が非国有企業の発展をもたらしたメカニズムを明らかにする。 | |
16 | 中国の農村はいかに変化したか? | 貧しい農業国からの脱出に成功した中国が農業の近代化と農村部の都市化を評価する。 | |
17 | 中国の外資は何をもたらしたか? | 外資導入にともなって大量の技術導入が行われ、外資導入は技術移転の主要なチャンネルとなっている。導入されたその技術がいかに消化?吸収され、他部門へ伝播していったのかを考察する。 | |
18 | 中国の外資の役割と評価 | 技術導入の現状を契約額と業種別の推移を把握し、その問題点についても検討する。 | |
19 | 中国の国際貿易とその役割 | 改革?開放以前の中国の貿易は大きく制約されていた。しかし1978年の改革?開放によってそれは大きく発展してきた。貿易が国民経済に及ぼした影響を明らかにする。 | |
20 | 東アジア経済の相互依存 | 東アジア経済の相互依存関係の深化とその変化の考察を通じて、東アジア共同体という制度的な枠組みを形成する必要性の有無について検討する。 | |
21 | グローバル時代の地域経済協力を考える | 東アジアでは、グローバリズムとリージョナリズムという二つの流れが互いに複雑に絡み合いながら「大競争時代」に突入している。この二つの流れについて考察する。 | |
22 | 東アジア諸国の産業政策と経済発展 | 東アジア地域における輸出志向工業化政策と輸入代替工業化政策の展開について、それぞれ概観する。 | |
23 | 増大する東アジア地域内貿易 | この地域における地域内貿易比率は年々高まり、中間財の商品ほど域内貿易比率が高い。それは経済的相互依存度が高まっていることである。域内貿易において相互依存がどの程度進展しているのかについて考察する。 | |
24 | 東アジア地域への直接投資とリンケージ形成 | 東アジア地域は発展途上国の中でも直接投資を集中的に受け入れ発展を続ける高成長地域となった。この地域への直接投資の流れを概観し、この地域に産業リンケージが形成された過程を考察する。 | |
25 | 「東アジア共同体」の台頭 | 東アジアにおいても、地域経済協力の気運の高まりに合わせて、「東アジア共同体」構想がもちこまれることになっている。この構想の背景について概観する。 | |
26 | 「東アジア共同体」の可能性 | 東アジア共同体ができるとすれば、どのような形態をとれるのか、実践可能な共同体のあり方を探る。 | |
27 | 東アジア地域経済協力の行方 | 東アジア地域において、グローバル時代に対応した地域経済協力のあり方、「東アジア共同体」の方向性を模索する。 | |
28 | 日本は東アジア経済連携時代にいかに対応すべきか | 東アジア地域における経済連携はそのプロセスや連携のあり方がEUとは異なることを指摘し、連携推進のために日本はどのような取り組みが求められるのかについて検討する。 |