シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
交流文化論(オルタナティブ?ツーリズム論)/STUDIES IN TOURISM AND TRANSNATIONAL |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
外国語学部/FOREIGN LANGUAGES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木4/Thu 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
須永 和博 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
須永 和博 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
オルタナティブ?ツーリズムとは、観光の大衆化(マス?ツーリズム)がもたらす様々な弊害(生活文化の形骸化や自然環境の破壊、新植民地主義等)を克服するために登場した新たな観光開発の理念です。本講義ではまず、オルタナティブ?ツーリズムが生まれた歴史的?社会的背景について概説します。その上で、エコツーリズムやコミュニティ?ベースド?ツーリズム、バックパッキング、先住民観光など、オルタナティブな観光実践の諸事例を、文化人類学的?社会学的視点から検討し、その可能性について考えます。 本講義では、出来る限り実際の観光の現場で生じている個別具体的な事例から、観光の問題と可能性について考えてみたいと思います。その際に扱う事例としては、東南アジアをはじめとする「第三世界」や、先住民族や少数民族などの「第四世界」的状況の事例が中心となります。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
受講に際しては、授業内で紹介する文献資料の読解を各自行なうなど、予習?復習が不可欠となります。 講義形式の授業となりますが、毎回リアクションペーパーを提出してもらうことで、できる限りインタラクティブな授業にしていきたいと思います。 講義は、原則として対面で行い、オンライン配信や録画配信はしません。資料の共有や授業関係の連絡は、原則としてmanabaを通じて行います。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
以下に挙げた参考文献を参照し、観光研究についての基本的知識について理解を深めておくこと(毎週1時間程度)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
リアクションペーパー?小レポート(30%)、期末レポート(70%)。リアクションペーパーの未提出(著しく問題のあるものも含む)は1回5点の減点とし、4回以上の未提出で単位認定の資格を失います。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
ツーリズム人類学 | ||||||||||
備考 /Notes |
特になし。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
交流文化に関する各種分野について特定の専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 趣旨説明 | オルタナティブ?ツーリズムの動向について概説する。 | |
2 | 映像資料『ジャマイカ:楽園の真実』 | 映像資料から読み取れる観光やグローバリズムの問題点について考える。 | |
3 | 場所性の商品化─アマンリゾーツの戦略 | リゾート開発のオルタナティブな動向について整理した上で、リゾートと地域コミュニティの関係について考える。 | |
4 | 環境主義の商品化─エコリゾート | エコリゾートと呼ばれる、環境に配慮したリゾートの現状について考える。 | |
5 | 世界遺産と観光1─ラオス?ルアンパバンの事例 | ヘリテージ?ツーリズムの理念と現実の落差について、ルアンパバンの事例をもとに考える。 | |
6 | 世界遺産と観光2─中国?麗江の事例 | ヘリテージ?ツーリズムの理念と現実の落差について、麗江の事例をもとに考える。 | |
7 | 貧困の商品化─都市貧困とツーリズム | スラムなど都市貧困地域における、コミュニティ?ベースド?ツーリズムの現状と課題について考える。 | |
8 | バックパッカーの歴史と現状 | バックパッキングと呼ばれる旅の歴史的展開を整理した上で、その現状について紹介する。 | |
9 | 先住民とアート─北米イヌイットの事例 | 先住民観光の現状と課題について、北米イヌイットの事例をもとに考える。 | |
10 | 先住民とミュージアム─アイヌの事例 | 先住民観光の現状と課題について、アイヌの事例をもとに考える。 | |
11 | エコツーリズムと先住民1─環境主義とは何か | エコツーリズムを支える環境保護思想の歴史を整理した上で、先住民族のような人々がそれにどのように巻き込まれ、応答してきたのかを紹介する。 | |
12 | エコツーリズムと先住民2─持続可能な開発とは何か | エコツーリズムを支える「持続可能な開発」という言説を批判的に読み解き、先住民族の視点からエコツーリズムを考察するための基本的な視座を紹介する。 | |
13 | 資本の論理に抗する観光─タイ北部のコミュニティ?ベースド?ツーリズムの事例 | タイ北部の事例から、一定の自律性を保持しながら、観光に向き合う可能性について考える。 | |
14 | 現代日本における農山村の再編と観光 | 現代日本の農山村を事例に、地域づくりの手段としての観光の可能性と限界について考える。 |