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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の文学 b/AREA STUDIES IN GERMAN LITERATURE b |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
矢羽々 崇 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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矢羽々 崇 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
学科DPにある「ドイツ語において産み出される文学?思想などについて多様な視点からアプローチすること」を踏まえて,グリムから現代までのドイツ語圏の子どもと青少年の文学 (Kinder- und Jugendliteratur)を知り,現在の私たちにとっての意味を考えます。 「児童」や「子ども」のための「文学」というのは,日本でもドイツ語圏でも19世紀の発明です。「子どものための文学」の名のもとに,どのような「子ども」と「文学」が求められ,どのように「大人の文学」と区別された(されなかった)のかなどを,具体例をもとに皆さんと一緒に考えていきます。 また,学科CPに掲げる,「得られた知識を活用してドイツ語圏の言語?文学?思想に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述?議論する能力を養うこと」を目指します。 なお,春学期の「ドイツのメルヒェン」の授業内容と,グリムに関する事項などで若干の重複があります。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的に講義形式で進めますが,質疑応答をしたり,グループに分かれてのディスカッションなどを適宜行います。 講義では,おおよそ次のように進めます。 1) 前の回の授業レポートの内容を一部紹介して,コメントしたり,質問に答えます。 2) パワーポイントを使って,関連する時代背景や文化の流れなどを説明します。その後で実際の作品を読んだり,映画の抜粋を観たりします。 3) 時間に余裕があれば,作品の解釈などについて,学生同士,学生と教員とでディスカッションします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業で扱うオリジナル作品を読んでおいてください。また,関連する作品も自分で読み進めておくと,授業が数倍楽しめます。(2時間) 授業後には,授業内容を踏まえ,さらに扱った作品の読みを深めたり,関連する作品を読み進めてください。(2時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業時レポート70%,最終レポート30%で評価します。3回以上の欠席は評価の対象としません。 最終レポートの課題は12月中に発表し,最終授業時までに提出してもらいます。文字数はおおよそ2400字程度。 どちらのレポートも,授業の目的?内容に即して5段階で評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
春学期の「ドイツ語圏の文学 a 」(ドイツ語圏のメルヒェン)を履修してあると,理解しやすくなります。 |
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備考 /Notes |
テキストは,manabaからダウンロードできるように用意します。 授業開始前までには,必ず manabaを確認してください。 参考文献については,授業時に適宜指示します。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ文学に関する専門的な知識、分野特有の思考?研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 導入 | 授業や評価について話します。 | |
2 | 18世紀までの子どもと青少年の文学 | ゲーテ(1749-1832)の子ども時代の読書から,18世紀までの様相を探ります。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
3 | 「子どもと家庭」のグリム?メルヒェン | 子どもと家庭の意味に変化が生じてきた1800年前後のメルヒェンなどの変化を検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
4 | さまざまな「ラプンツェル」(グリム以前?現代まで) | グリムによる編集や書き換えの様子を「ラプンツェル」をもとに考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
5 | 19世紀 ? アンデルセン(「マッチ売りの少女」) | 子どもを意識した,新しい時代の創作メルヒェンとして,アンデルセンを検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
6 | 19世紀 ? 絵本の誕生(『もじゃもじゃペーター』ほか) | 子どもという存在や世界の独自性を捉えたH?ホフマンの『もじゃもじゃペーター』を読みます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
7 | 19世紀 ? 少女の物語(『ハイジ』) | J?シュピリ『ハイジ』と日本のアニメ『アルプスの少女ハイジ』の違いを考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
8 | 20世紀 ? 動物物語の隆盛(『バンビ』) | 19世紀末からの動物を主人公にした物語の一例として,F?ザールテン作『バンビ』を取り上げます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
9 | 20世紀 ? 戦争との対峙(『動物会議』) | 戦争の無意味さと真正面から向き合った,E?ケストナー『動物会議』を扱います。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
10 | 20世紀 ? 読者の役割(『はてしない物語』) | 戦後ドイツの子ども文学を代表するM?エンデの『はてしない物語』の現代性を考察します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
11 | 20世紀 ? ファンタジーとは?(『魔法の声』) | ファンタジーは単なる娯楽なのか,深い意味があるのか。C?フンケの『魔法の声』で検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
12 | 20世紀 ? 核の問題と子ども文学(『見えない雲』 ) | 核の問題を子どもの文学のテーマにすることの意味を,G?パウゼヴァング『見えない雲』で考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
13 | 日本における受容 | 誤った「エログロ?グリム」イメージの成立を批判的に検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
14 | まとめ | 子どもと青少年の文学の意義を検討します。 |