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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の美術 a/AREA STUDIES IN GERMAN FINE ARTS a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
青山 愛香 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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青山 愛香 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義の目的は、広くヨーロッパ美術の歴史を概観しながら、ドイツ語圏の美術の特質を浮き彫りにすることである。春学期はウィーンの世紀末に活躍したグスタフ?クリムト(1862-1918年)とエゴン?シーレ(1890-1918年)の芸術を概観する。クリムトは《接吻》(1907年、ウィーン、ベルヴェデーレ美術館所蔵)で有名であるが、世紀末ウィーンにおいて工芸と美術の融合を通じて数多くの傑作を生み出した。春学期はクリムトの代表作を辿りながら、その背後にある芸術動向を詳しく見てゆく。またクリムトが初代会長を務めたウィーンの分離派(Sezession)の運動と、その運動に先駆けたミュンヘン、そして両者に影響を受けたベルリンの分離派の同行も合わせて検証する。更にウィーン分離派を知る上で最も重要な機関紙 『ヴェル?サクルム(聖なる春)Ver Sacrum』についても詳しく取り上げる。一方、クリムトの一世代後に活躍したエゴン?シーレは独自の肖像画、自画像において、クリムトとは全く異なる表現領域を開拓している。両者の表現の違いを見ながら、当時のウィーンの美術を取り巻く諸相を概観する。本講義では参加者が講義中で扱われる作品を自分の言葉で分析できることを目指している。そしてその作業を通じて、参加者がドイツ語圏を中心とした幅広い芸術に関する専門知識を体系的に修得することを目的としている。 *この授業では、C Pが定める「専門教育」の部分と対応して、参加者がドイツ語圏に関わる様々な社会的?文化的現象について学び、それを論理的かつ独自の視点から説得的に論述?議論する能力を身につけるための基礎的な力を養うことを目指します。また、参加者はこうしてドイツ語圏の美術を学ことを通じて、DPが定める「異文化理解を深め、主にドイツ語圏を対象とする概括的な人文的教養?倫理観を獲得し、国際的な市民としての社会的責任を果たす能力」を養成することも目標としている。更に、これらの記述は、新旧のCP、DPどちらにも共通している部分、新カリキュラムについては「リベラルアーツコース」「プロジェクトコース」どちらにも共通する内容である。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この講義では豊富な画像データを用いて講義を行う。受講者は講師の話と配布資料の内容を理解し、ノートにまとめることが求められる。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業で聞いた内容のノートを作り、復習して次の授業に備える(1時間)。また課題について自分で調べた内容をコメントペーパーとして記し(1時間)、manabaに提出することが求められる。manabaに提出された課題については、翌週の授業時にまとめてフィードバックする。参考書は授業中に適宜指示する。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
学期末課題レポート80%、授業内で課される小課題20%として評価を行う。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
全学総合講座「芸術と社会ー芸術が社会に与える影響について」(春学期?3限 担当:青山)の受講を勧める。 | ||||||||||
備考 /Notes |
授業以外にも、積極的に美術館や博物館に足を運び、芸術に触れることが求められる。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の美術に関する専門的な知識、分野特有の思考?研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | グスタフ?クリムトの芸術とウィーン世紀末(1) 概観 |
春学期の授業の全体の流れを把握する。参考文献の紹介、課題の説明、配布資料の確認を行う。 | 授業で聞いた内容を踏まえてコメントペーパーを作成する。 |
2 | グスタフ?クリムトの芸術とウィーン世紀末(2) ウィーン美術史美術館の装飾壁画を中心に |
個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
3 | グスタフ?クリムトの芸術とウィーン世紀末(3) 歴史的背景とウィーン市内の建築を中心に |
個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
4 | クリムトの《肖像画》シリーズ ー その様式の変遷について ー |
個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
5 | クリムトの《ウィーン大学の天井画》と象徴主義 | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
6 | 分離派 Sezessionの成立 ミュンヘン?ウィーン?ベルリン |
個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
7 | 分離派の人々とその作品 | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
8 | ウィーン分離派会館とクリムトの《ベートーベン?フリーズ》 | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
9 | ウィーン分離派の雑誌『ヴェル?サクルム』 | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
10 | クリムトとジャポニズム(1) | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
11 | クリムトとジャポニズム(2) | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
12 | クリムトとシーレの《肖像画》と《風景画》 | 個別の作品ならびにその時代背景を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
13 | 映画「黄金のアデーレ」(2015年)を鑑賞?作品解説 | 映像を通じて、クリムトと戦後のオーストリアの関係を理解する。 | 事前に作品を調べた内容と授業で聞いた内容を合わせてコメントペーパーを作成する。 |
14 | 授業の総括?レポート作成の指導 | 前期の授業の内容を総括し、レポートの書き方について確認する。 | 前期に書いたコメントペーパーを整理し、レポートにまとめる準備を行う。 |