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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の言語?文学?思想C(18世紀ドイツ語圏の人間学)/GERMAN LANGUAGE, LITERATURE AND THOUGHT C |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
渡部 重美 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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渡部 重美 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<CP、DPとの関係> この科目は、ドイツ語学科のCP(専門教育)、およびDP(学位の裏付けとなる「能力」の4)に定める、ドイツ語圏の言語?文学?思想に関する幅広い知識を養い、これらの領域に関る様々な社会的?文化的現象について適切に問題を設定し、それを論理的かつ独自の視点から説得的に論述?議論する力を身に付けるための、リベラルアーツ科目です。 <講義目的> ドイツ語圏の言語?文学?思想の中で、いわゆる「ゲーテ時代」の人間観に焦点を当てます。この時代は人間再発見の時代と言ってもよく、人間の可能性について、哲学書や文学作品などの中で活発な議論が起こりました。受講生は、そうした当時のさまざまな人間観について概観した上で、これをベースにして現代の人間観、人間が抱える諸問題などと関連づけながら考察できるようになることを目指します。 <講義概要> 受講生は、まずイマヌエル?カント(1724-1804)のエッセイ「啓蒙とは何か?」を読み、当時の人間に関する基本的理解を概観した後に、同時代の他の文学作品などから人間に関する描写、考察、分析している箇所を拾い出して読み、その内容について検討します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
manabaから配信するレジュメ、資料、パワーポイントを用いての講義形式の授業となりますが、受講生には配信資料の音読、あるいは、読んだ資料の内容等について自分なりの意見を述べていただくこともあります。その際には、積極的に発言していただきたいと思います。 また、授業後に簡単な小レポートをWordで書いていただき、manabaから提出していただきます(学期中に10回。したがって、小レポートの課題が出ない授業回もあります)。その中から主だった意見、質問等をいくつかピックアップして、次回授業の冒頭で簡単なフィードバックを行います。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前に配信される資料については、授業の前に必ず目を通しておいてください(2時間) *必須ではありませんが、下記「参考文献等」に挙げる文献、そして、授業中に紹介する文献などは読んでおくことをお勧めします。 授業後は、manabaから出題されるテーマ(もちろん、授業内容と関係のある)について小レポートを書き、期日までに提出していただきます(2時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
小レポート(学期中10回)の内容(40%)と学期末筆記試験の結果(60%)により評価します。 学期末筆記試験は、指定された試験日?教室にて、対面で実施します。詳細については、試験の時期が近づいたら授業内で説明しますが、授業中に扱った内容をどの程度理解できているかを確認するための試験となります。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業受講後は、「ドイツ語圏の言語?文学?思想G(ドイツ語圏の思想 カント哲学まで)」、「ドイツ語圏の言語?文学?思想H(ドイツ圏の思想 ヘーゲル以降現代思想まで)」などを受講してみるとよいでしょう。 |
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備考 /Notes |
「参考文献等」に書き切れなかった文献については、授業の中で必要に応じて指示します。 授業は、指定された曜日?時限?教室にて、対面で行います。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の言語?文学?思想に関する概論的な知識、分野特有の思考?研究方法の基礎を修得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション/クニッゲ『人間交際術』 | さまざまな人間をタイプ別に分類して、そうした人間とのつき合い方を教授している『人間交際術』を読み、本講義の導入とします。 | |
2 | カント『啓蒙とは何か』を読む | 獨協とも関係の深いカントについて、まずはその生涯、主な著作などを簡単に紹介します。その後、「啓蒙とは何か?」の一部を読み、その内容を理解します。 | |
3 | カントの定義する「啓蒙」とは何か? | カントの考える「啓蒙」とはどういうことなのか、みなで考えて行きます。 | |
4 | 「啓蒙」によって得られるもの,失われるもの | 「啓蒙」が進むことによって私たちは何を獲得し、何を失ってきたのか、映像資料などを参考にしながらみなで考えて行きます。 | |
5 | ゲーテ『若きヴェルターの悩み』を読む | ゲーテの生涯を概説した後に、『若きヴェルタ―の悩み』の概略を説明し、さらに、その一部を読みます。 | |
6 | 「ヴェルター的悩み」とは何か? | Fr.ニコライの書いた『若きヴェルターの悩み』のパロディーを手掛かりとして、「ヴェルタ―的悩み」とは何かを考えて行きます。 | |
7 | シラー『招霊妖術師』を読む | シラーの生涯を概説した後に、『招霊妖術師』の概略を説明し、さらに、その一部を読みます。 | |
8 | 「啓蒙」の時代とオカルト?ブーム | 「啓蒙」の時代に起こったオカルト?ブームについて概説した上で、バラ十字団、フリーメーソンなどのいわゆる秘密結社の問題についても考えてみます。 | |
9 | ゲーテ『ファウスト』を読む | 『ファウスト』の執筆事情について触れた後に、第一部、第二部の内容について、映像資料なども用いて概説します。 | |
10 | 人間を「調合」?する | 『ファウスト』第二部の、人造人間「ホムンクルス」製造シーンについて、ドイツ語の原文なども参考にしながら詳しく読んで行きます。 | |
11 | 『ファウスト』第二部、最終場面について | 天使たちによって悪魔から奪い返されたファウストの魂はどうなるのか?第二部最終場面を詳しく読みながら、ファウストの「救済」について考えます。 | |
12 | 『魔笛』を見る | 『魔笛』の映像をかいつまんで、解説を交えながら観ます。 | |
13 | 『魔笛』を読む | 『魔笛』のテキストを部分的に読みながら、そこに表現された人間理解について考察します。 | |
14 | まとめ | 半期間の授業を振り返りながら、まとめをします。 |