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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の言語?文学?思想D(文芸学入門)/GERMAN LANGUAGE, LITERATURE AND THOUGHT D |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
渡部 重美 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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渡部 重美 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<CP、DPとの関係> この科目は、ドイツ語学科のCP(専門教育)、およびDP(学位の裏付けとなる「能力」の4)に定める、ドイツ語圏の言語?文学?思想に関する幅広い知識を養い、これらの領域に関る様々な社会的?文化的現象について適切に問題を設定し、それを論理的かつ独自の視点から説得的に論述?議論する力を身に付けるための、リベラルアーツ科目です。 <講義目的> 受講生は、ドイツ語圏の代表的な文学作品をいわゆる「ジャンル」ごとにいくつか取り上げ、ジャンルとしての特徴に注目しながら分析?解釈し、味わうためのコツを身につけます。 <講義概要> 受講生は、授業計画に詳細を示した通り、ドイツ語で書かれたメルヒェン、詩、小説、ドラマの各ジャンルから代表的な作品を選び(ただし、授業ではなるべく日本語訳を用いて)、内容を概観した上で、いろいろな視点からその作品にアプローチする(つまり、解釈する)仕方を学びます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
manabaから配信するレジュメと資料、パワーポイントを使った講義形式の授業となりますが、文学作品を扱う以上、まずはその作品を部分的にではあっても、また、日本語訳を使うにしても、実際に読むところからスタートしたいと考えています。 受講生には、配信する資料の一部を朗読していただいたり、あるいは、黙読していただいた上で、自分なりの感想、解釈、意見などを求めることもありますので、その際にはぜひ積極的に発言していただきたいと思います。 また、授業後に簡単な小レポートをWordで書いていただき、manabaから提出していただきます(学期中に10回。したがって、小レポートの課題が出ない授業回もあります)。その中から主だった意見、質問等をいくつかピックアップして、次回授業の冒頭で簡単なフィードバックを行います。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前に配信される資料については、授業の前に必ず目を通しておいてください(2時間) *必須ではありませんが、下記「参考文献等」に挙げる文献、そして、授業中に紹介する文献などは読んでおくことをお勧めします。 授業後は、manabaから出題されるテーマ(もちろん、授業内容と関係のある)について小レポートを書き、期日までに提出していただきます(2時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
小レポート(学期中10回)の内容(40%)と学期末筆記試験の結果(60%)により評価します。 学期末筆記試験は、指定された試験日?教室にて、対面で実施します。詳細については、試験の時期が近づいたら授業内で説明しますが、授業中に扱った内容をどの程度理解できているかを確認するための試験となります。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業受講後は、「ドイツ語圏の言語?文学?思想G(ドイツ語圏の文学 メルヒェン)」、「ドイツ語圏の言語?文学?思想H(ドイツ語圏の文学 子どもと青少年の文学)」などを受講してみるとよいでしょう。 |
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備考 /Notes |
上記以外の参考文献については、授業の中で必要に応じて指示します。 授業は、指定された曜日?時限?教室にて対面で行います。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の言語?文学?思想に関する概論的な知識、分野特有の思考?研究方法の基礎を修得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 秋学期の授業について簡単に概観します。 | |
2 | メルヒェン①:グリム兄弟とメルヒェン | グリム兄弟の生涯について概観した上で、兄弟がどのようなきっかけで、どのようにして童話を収集したのかを講義します。 | |
3 | メルヒェン②:グリム童話書き換えの問題 | 「ヘンゼルとグレーテル」などを例として取り上げて、グリム兄弟によるメルヒェン書き換えの問題について考えます。 | |
4 | メルヒェン③:グリム童話のパロディー | 色々な時代の、いろいろな思想?時代背景などを盛り込んで語り直されたグリム童話について紹介します。 | |
5 | ドイツの詩①:韻律論入門 | ドイツ語で書かれた詩の形式に着目し、その形式について分析するための基礎知識を身につけます。 | |
6 | ドイツの詩②:中世~17世紀の詩 | 「ソネット」と呼ばれる形式で書かれた、この時代を代表する詩を取り上げて、その形式と内容の一致について分析します。 | |
7 | ドイツの詩③:18世紀の詩 | 「バラード」と呼ばれる詩について、具体例をいくつか検討し、その特徴について考えます。 | |
8 | ドイツの詩④:19世紀~現代の詩 | 定型に収まらないような詩(具体詩など)をいくつか紹介し、検討してみます。 | |
9 | ドイツの小説①:フケー『ウンディーネ』 | フケーの『ウンディーネ』について、アンデルセンの『人魚姫』などと比較しながら、その内容について考えます。 | |
10 | ドイツの小説②:E.T.A.ホフマン『砂男』 | 『砂男』に見られる語りの特徴について、具体的にテキストを読みながら考えます。 | |
11 | ドイツの小説③:『砂男』のフロイト的解釈 | 『砂男』に関するフロイトの解釈例について、内容を概説した上で、その妥当性について意見交換をします。 | |
12 | ドイツのドラマ①:レッシング『賢者ナータン』 | 『賢者ナータン』の概要を説明した上で、特に有名な「三つの指輪のたとえ話」に焦点を当ててみます。 | |
13 | ドイツのドラマ②:シラー『群盗』 | 『群盗』の概要を説明した上で、主要登場人物カールとフランツの台詞を読みながら、このドラマの特徴について考えます。 | |
14 | まとめ | 半期間の授業を振り返りつつ、総まとめをします。 |