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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
コミュニケーション論特殊講義a/SPECIAL LECTURE ON COMMUNICATION(A)
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木3/Thu 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
柿田 秀樹
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
柿田 秀樹 英語学科/ENGLISH
授業の目的?内容
/Course Objectives
【騙し絵の視覚レトリック】
 視覚レトリック論は現代のコミュニケーション理論で最先端の研究分野と言われています。レトリックはしばしば言葉の芸術と考えられますが、視覚作品という芸術にも、レトリックが忍び込んでいます。この視覚のレトリックが最も前景化するのが騙し絵と言えるでしょう。この騙し絵の系譜をルネサンス芸術に異議を申し立てる、もうひとつの美術史として考察するのが本講義の目的です。
 騙し絵のレトリックを考えるにあたり、さしあたりその範囲を15世紀ルネッサンス以降とし、とりわけ17世紀の西洋絵画に重点をおき、絵画の歴史的および文化的な視覚性を考察していきます。考察する視覚論の基軸となるのは遠近法や視覚技術の問題ですが、その歴史を踏まえつつ、絵画が構成する視覚の文化的空間を描きだしていく予定です。遠近法箱(perspective box)や製図法、カメラ?オブスクラ等、様々な技術との関わりの中で変容する絵画の視覚性を歴史的に辿っていくことになります。絵画の視覚領野の中にいかなるルネサンスや透視画法への抵抗があるのかを理論的に考察していきます。

 本授業は、英語学科の学位授与方針(DP)や教育課程の編成?実施の方針(CP)が示す「メディア?コミュニケーションに関する専門的知識や諸理論を修得し、様々な視点からメディアやコミュニケーションを分析、批判的に読み解き、自らの見解を効果的に表現する」ことの中でも、とりわけ視覚コミュニケーション理論に関する思考?理解力を高めることを目的としています。 
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 講義1週間前に、講義教材のテクストを含んだ「講義」ファイルをPorta IIで配布します。講義には配布されたテクストを(字面をなぞるのではなく)熟読した上で出席すること。テクストの熟読なしで授業に出席しても、講義内容への理解には全く繋がりません。確実に授業前にテクストの熟読を終わらせてください。
 テクストの中で、絵画や映画を分析していきます。講義ファイルの冒頭に、その週に課題として何を見るかの指示があります。各自で講義を事前に読む前に、その週に分析される絵画を閲覧、もしくは映画等をスクリーニングすること。絵画や映画等の題材を見ることなく講義を読んでも、講義内容は全く理解できないので、こちらの作業は、確実に講義テクストを読む事前に行ってください。
 毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートが課されます。設問に答えて、指定されたサイトで提出してください。教材に関する問いを出すので、その解答を授業から2日以内(授業翌々日の24時迄)にファイルで提出してもらいます。講義から2週間後にフィードバックする予定です。こちらの課題提出は、出席も兼ねていますので、欠席の場合その週の点数は0点となります。提出が1度でもされないと、それだけで大幅に点数が減りますので重々注意してください。
 授業では、講義テクストの内容の主要な点や主題につながる題材の分析を主に行います。授業内の分析では、講義テクストを含む講義全体で構成される議論の根拠を示します。講義テクストを授業でそのまま繰り返すわけではありませんので、授業内での分析をもとに、授業後に講義テクストを再読し、講義全体の議論を確実に理解するようにしてください。各自が授業で提示された分析から講義全体を構築し直すこと、その際に講義テクストを綿密に読み直すことが必須です。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1)コミュニケーション分野の専門科目ですので、毎週それに関する講義をします。事前配布する講義テクストを読んで授業に出席して、講義後に課題の設問に答えてください。

2)Portaを通じて、毎週課題を出します。毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートの課題を出すので、指定されたサイトを通じて解答のファイルを期日までに提出してください。

3)映画や絵画などの視覚メディアの批評を学習する授業ですので、課題となる絵画の閲覧や映画のスクリーニングが必須となります。基本的に映画自体は著作権上の問題で配布できないので、各自で準備し、講義テクストを読む前に全て観ておくようにしてください。

4)授業の時間に加えて、事前に最低1時間、事後に最低2時間程度(週によっては、事前に2時間、事後に1時間程度)の学習が必要となります。次回の講義で課題となる絵画や映画を閲覧し、図書館で講義される予定の専門用語や抽象概念の意味等を諸文献できちんと調べて理解し準備した上で授業に臨んでください。授業後は講義テクストを読み直し、各自で必ず復習してください。その上で、課題の設問の解答を提出して下さい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
配布する「講義」ファイルの中に、テキスト?教材が含まれます。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 授業の最終日にまとめの課題(20%)を行う予定です。毎回の小テストの課題(80%)とまとめの課題の結果を合わせて、出欠状況も鑑みて総合的に評価します。
 課題未提出の欠席は課題の平均点を著しく下げますので、全て提出してください。
関連科目
/Related Subjects
コミュニケーション論、視覚コミュニケーション論、コミュニケーション論文献セミナー、メディア文化論、イメージ文化論
備考
/Notes
 課題提出の際の技術的なトラブルについては、担当者は対応できないため、お応えできません。また、提出の個別確認もできませんので、よろしくご理解のほど、お願いいたします。技術的なことで困ったら、大学のヘルプデスクに相談してください。

 参考文献:授業で適宜紹介します。
到達目標
/Learning Goal
多様な視点から論じられるコミュニケーション論に関する主題とその諸理論を習得し、分析を行い、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテーション 講義に関する概要と授業の進め方について 絵画(ターナーやベラスケスなど)を閲覧した上で、「視覚技術の変容と視覚の言説」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
2 視覚技術の変容と視覚の言説に関する講義 ジョナサン?クレーリーの視覚メディア論における古典主義時代(17-18世紀)の表象に関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(ターナーやベラスケスなど)を閲覧した上で、「近代の視覚と身体の発明」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
3 近代の視覚と身体の発明 ジョナサン?クレーリーの視覚メディア論における近代(19世紀以降)の表象に関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(アルチンボルドなど)を閲覧した上で、「ルネサンス期に表象された王権の自然の支配力」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
4 ルネサンス期に表象された王権の自然の支配力 アルチンボルド『ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフII世像』に関する講義 講義を復習し課題を提出して、(ルーベンスやミケランジェロなど)の絵画を閲覧した上で、「美術史のバロック問題」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
5 美術史のバロック問題 美術史の誕生とマニエリズム、バロックに関する美術史のイデオロギーに関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(ベラスケスなど)を閲覧した上で、「美術史のバロック問題」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
6 古典主義の裏返しとしてのバロック ベラスケス『織り女たちーアラクネの寓話』に関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(カラヴァッジョなど)を閲覧した上で、「古典主義の裏返しとしてのバロック」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
7 バロックの館 カラヴァッジョに見る演劇性 講義を復習し課題を提出して、絵(アナモルフォーズ画)を閲覧した上で、「バロックとしてのアナモルフォーズ 」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
8 バロックとしてのアナモルフォーズ キルヒャーやニセロンによるアナモルフォーズ画の原理に関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(アンドレア?ポッツォなど)を閲覧した上で、「驚異の3D天井画 」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
9 驚異の3D天井画 アンドレア?ポッツォのバロック 講義を復習し課題を提出して、絵画(フェルメールやデ?フリースなど)を閲覧した上で、「北方ルネッサンスと描写術」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
10 北方ルネッサンスと描写術 多様な遠近法と『描写の芸術』――フェルメールやデ?フリースに関する17世紀の視覚性の講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(ファン?ホーホストラーテンなど)を閲覧した上で、「美術史のバロック問題」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
11 生成されるヴァーチャルな視覚 サミュエル?ファン?ホーホストラーテンの騙し絵に関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(ヘラルド?ダウなど)を閲覧した上で、「視線の両義性――17世紀オランダ風俗画にみる検尿の騙し絵」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
12 視線の両義性――17世紀オランダ風俗画にみる検尿の騙し絵 17世紀オランダ風俗画にみる検尿の騙し絵と医学の眼差しに関する講義 講義を復習し課題を提出して、絵画(ヘイスブレヒツなど)を閲覧した上で、「ヘイスブレヒツと騙し絵のレトリック」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする
13 ヘイスブレヒツと騙し絵のレトリック 『絵画の自意識』とメタ絵画としてのヘイスブレヒツの『裏返しのタブロー』に関する講義 第13回の授業を復習した上で、課題を解いて提出する。そして今学期全ての講義を復習しておく
14 まとめ 今学期のまとめ 今学期の復習

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