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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
コミュニケーション論特殊講義b/SPECIAL LECTURE ON COMMUNICATION(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
柿田 秀樹 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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柿田 秀樹 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
【視覚文化論】 春学期に、視覚文化論の1アプローチである騙し絵のレトリックを学習したことを踏まえて、理論的な背景を展開していきます。 現在、視覚文化論はコミュニケーション学で最も注目される分野の一つであり、その諸相を歴史と多様なアプローチと共に扱っていきます。1980年代に米国で台頭した視覚文化論は、絵画芸術を中核とする美術(史)の分野に加えて、メディア論やコミュニケーション論、比較文学等の隣接領域を包みつつ、視覚的表象の文化的次元を扱う新たな領域として認知されています。秋学期の講義では、視覚文化論が射程とする様々なトピックを取り上げ、写真、映画、絵画、技術、身体、空間等の視覚性を検討していくことになります。 我々を取り巻く現代世界は、テレビや映画を始め、写真や広告映像等の視覚的なコミュニケーションで溢れています。本講義は、そのような視覚コミュニケーションを理解し分析するのに必要な視覚文化論の知とその抽象概念を学ぶことを目的としています。 本授業は、英語学科の学位授与方針(DP)や教育課程の編成?実施の方針(CP)が示す「メディア?コミュニケーションに関する専門的知識や諸理論を修得し、様々な視点からメディアやコミュニケーションを分析、批判的に読み解き、自らの見解を効果的に表現する」ことの中でも、とりわけ視覚コミュニケーション?レトリック理論に関する思考?理解力を高めることを目的としています。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義1週間前に、講義教材のテクストを含んだ「講義」ファイルをPorta IIで配布します。講義には配布されたテクストを(字面をなぞるのではなく)熟読した上で出席すること。テクストの熟読なしで授業に出席しても、講義内容への理解には全く繋がりません。確実に授業前にテクストの熟読を終わらせてください。 テクストの中で、絵画や映画を分析していきます。講義ファイルの冒頭に、その週に課題として何を見るかの指示があります。各自で講義を事前に読む前に、その週に分析される絵画を閲覧、もしくは映画をスクリーニングすること。絵画や映画等の題材を見ることなく講義を読んでも、講義内容は全く理解できないので、こちらの作業は、確実に講義テクストを読む事前に行ってください。 毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートが課されます。設問に答えて、指定されたサイトで提出してください。教材に関する問いを出すので、その解答を授業から2日以内(授業翌々日の24時迄)にファイルで提出してもらいます。講義から2週間後にフィードバックする予定です。こちらの課題提出は、出席も兼ねていますので、欠席の場合その週の点数は0点となります。提出が1度でもされないと、それだけで大幅に点数が減りますので重々注意してください。 授業では、講義テクストの内容の主要な点や主題につながる題材の分析を主に行います。授業内の分析では、講義テクストを含む講義全体で構成される議論の根拠を示します。講義テクストを授業でそのまま繰り返すわけではありませんので、授業内での分析をもとに、授業後に講義テクストを再読し、講義全体の議論を確実に理解するようにしてください。各自が授業で提示された分析から講義全体を構築し直すこと、その際に講義テクストを綿密に読み直すことが必須です。尚、学期中に講義内で複数回の出席もとる予定です。そちらの出席をしていない場合には大幅な減点となります。ご注意ください。又、許可が与えられる迄は、講義中に(スマートフォンやタブレット等の)電子機器の使用は一切できません。ノート等の紙媒体で必ずメモをとるようにしてください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
1)コミュニケーション分野の専門科目ですので、毎週それに関する講義をします。事前配布する講義テクストを読んで授業に出席して、講義後に課題の設問に答えてください。 2)Portaを通じて、毎週課題を出します。毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートの課題を出すので、指定されたサイトを通じて解答のファイルを期日までに提出してください。 3)映画や絵画などの視覚メディアの批評を学習する授業ですので、課題となる絵画の閲覧や映画のスクリーニングが必須となります。基本的に映画自体は著作権上の問題で配布できないので、各自で準備し、講義テクストを読む前に全て観ておくようにしてください。 4)授業の時間に加えて、事前に最低1時間、事後に最低2時間程度(週によっては、事前に2時間、事後に1時間程度)の学習が必要となります。次回の講義で課題となる絵画や映画を閲覧し、図書館で講義される予定の専門用語や抽象概念の意味等を諸文献できちんと調べて理解し準備した上で授業に臨んでください。授業後は講義テクストを読み直し、各自で必ず復習してください。その上で、課題の設問の解答を提出して下さい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業の最終日にまとめの課題(20%)を行う予定です。毎回の小テストの課題(80%)とまとめの課題の結果を合わせて、出欠状況も鑑みて総合的に評価します。 課題未提出の欠席は課題の平均点を著しく下げますので、全て提出してください。 又、講義内で複数回の出席をとる予定です。そちらの出席をしていない場合には大幅な減点となり、単位取得が極めて難しくなりますので、ご注意ください。 |
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関連科目 /Related Subjects |
コミュニケーション論、視覚コミュニケーション論、コミュニケーション論文献セミナー、メディア文化論、イメージ文化論 | ||||||||||
備考 /Notes |
課題提出の際の技術的なトラブルについては、担当者は対応できないため、お応えできません。また、提出の個別確認もできませんので、よろしくご理解のほど、お願いいたします。技術的なことで困ったら、大学のヘルプデスクに相談してください。 使用が許可される迄は、(スマートフォンやタブレット等の)電子機器は、講義中一切使用できません。紙媒体で必ずノートをとるようにしてください。 |
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到達目標 /Learning Goal |
多様な視点から論じられるコミュニケーション論に関する主題とその諸理論を習得し、分析を行い、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 授業に関する概説と指示 | 「視覚文化論とは」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
2 | 視覚文化論とは | 視覚文化論が射程する問題 | 講義を復習し課題を提出して、絵画(カラヴァッジョ等)を閲覧した上で、「視覚技術と身体」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
3 | 視覚技術と身体 | 鏡像段階論とナルキッソス神話について | 講義を復習し課題を提出して、絵画(森村泰昌等)を閲覧した上で、「視覚技術と身体ーー身体イメージとナルシシズム」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
4 | 視覚技術と身体ーー身体イメージとナルシシズム | 森村泰昌のセルフポートレートについて | 講義を復習し課題を提出して、絵画(ベラスケス等)を閲覧した上で、「メディアとしての視覚の変容ーー古典主義時代の視覚」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
5 | メディアとしての視覚の変容ーー古典主義時代の視覚 | 17世紀の視覚のメタファーとしての暗室箱について | 講義を復習し課題を提出して、絵画(ターナー等)を閲覧した上で、「メディアとしての視覚の変容ーー近代の視覚」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
6 | メディアとしての視覚の変容ーー近代の視覚 | 19世紀近代の視覚のメタファーとしてのステレオスコープについて | 講義を復習し課題を提出して、絵画(ホルバイン等)を閲覧した上で、「デカルト的遠近法主義」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
7 | デカルト的遠近法主義 | 視の制度(scopic regime)と視覚の専制的力への批判的視座 | 講義を復習し課題を提出して、絵画(アナモルフォーズ画等)を閲覧した上で、「デカルト的遠近法主義への抵抗」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
8 | デカルト的遠近法主義への抵抗 | デカルト的遠近法主義を内部から転覆させる描写術とバロックについて | 講義を復習し課題を提出して、絵画(アナモルフォーズ画等)を閲覧した上で、「眼差しと視線ーー見返してくる無意識としての眼差し」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
9 | 眼差しと視線ーー見返してくる無意識としての眼差し | 眼差しと視線の区分について | 講義を復習し課題を提出して、絵画(フェルメール等)を閲覧し、映画(『血を吸うカメラ』)をスクリーニングした上で、「眼差しと視線ーー眼差しの力」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
10 | 眼差しと視線ーー眼差しの力 | 視線と監視について | 講義を復習し課題を提出して、絵画(マグリット等)を閲覧した上で、「言葉とイメージーーフーコーのマグリット解釈、『これはパイプではない』」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
11 | 言葉とイメージーーフーコーのマグリット解釈、『これはパイプではない』 | カリグラムの解体と言葉とイメージの置換について | 講義を復習し課題を提出して、絵画(アンディ?ウォホール等)を閲覧した上で、「言葉とイメージーー思想としてのマグリット」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
12 | 言葉とイメージーー思想としてのマグリット | 類似の消滅と相似(マグリット、アンディ?ウォホール)ついて | 講義を復習し課題を提出して、絵画(マグリット等)を閲覧した上で、「イメージのレトリック」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする |
13 | イメージのレトリック | イメージに組み込まれたレトリックの力について | 第13回の授業を復習した上で、課題を解いて提出する。そして今学期全ての講義を復習しておく |
14 | 総括 | 今学期のまとめ | 今学期全体の復習 |