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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
言語?教育特殊講義b/SPECIAL LECTURE ON LINGUISTICS AND LANGUAGE TEACHING (B) |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
安井 美代子 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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安井 美代子 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、英語学科の教育課程の編成?実施の方針(CP)や学位授与方針(DP2)が示す「英語の運用能力を養成し、英語圏の言語?文学?文化?社会?国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的視野に立つ教養人を育成する」、とりわけ日英語の談話分析能力を身につけることを目的にします。 AI技術は日進月歩で、チェス、将棋に続き碁の世界チャンピオンがAIに破れたのは2017年です。そして、自動運転、病気の診断、画像?音声認識など様々な分野でAI技術が使われるようになりました。これらは限られた分野に特化しており、汎用性がありませんが、いわゆる生成AIのChatGPTは人間と対話し、独自の文章を生み出しているようにみえます。本講義では言葉を扱っているように見えるAIの現状を視野に、人間の言語能力、特に対話や小説などの文の流れ(=談話)の生成、理解を可能にしている能力について考えます。また、境界知能と言われる人達の言語能力に何が欠けているかについても考察します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
Manabaにアップするハンドアウトに基づいて、教室での対面形式の講義を行います。 講義の後半にはレポート課題を出します。授業内に討議後、各自でレポートとしてまとめ、Manabaに提出します。フィードバックはManaba及び次回の講義で行います。また、学期の後半にはグループで日本語の小説とその英訳を談話表示理論に従って分析し、13週目に発表してもらいます。 以下のテキスト1,2はインターネット上でフリーにアクセスできる論文です。購入していただくテキストは特にありません。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前にManabaからハンドアウトをダウンロードして予習してください。Manabaのビデオ講義を視聴、もしくは教室での講義後に、レポート課題に各自で取り組み、Manabaに提出してください。(事前学習1時間、事後学習2時間が目安) | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の授業後にManabaに提出するレポート課題(40%)、学期末試験(60%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
シンタクスa,bの既修もしくは併修が望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
英語学の特定分野(統語論,音声学,音韻論,意味論,コーパス言語学,機能主義言語学,母語獲得,第二言語獲得,日本語との比較など)に関して専門知識を習得し、分析?論証できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 第1次?2次AIブーム:フレーム問題 | 「ロボットと爆弾」やYale shooting問題などについて考察する | |
2 | 第3次AIブーム:chatGPT, 自動運転、Alpha碁など | 現在のAI技術の限界について考察する | |
3 | AIの「言語」と境界知能の人達の言語 | 不完全な情報を補う人間の「常識」について考察する | |
4 | 談話における文の曖昧性の解消:連体修飾と連用修飾 | 英語の前置詞句では明示的でない、日本語の連体修飾?連用修飾の区別について考察する | |
5 | 談話における文の曖昧性の解消:代名詞の解釈 | 単文ではあいまいな代名詞の解釈が談話で限定出来るのは何故か、考察する | |
6 | 談話における文の曖昧性の解消:時制の解釈 | 複数の過去時制文が同時に起きている事象を表すか、時間的に前後の事象をあらわすかを人間がどのように理解しているか考察する。 | |
7 | 談話表示理論の基礎:連体修飾と連用修飾 | 談話表示理論における英語の前置詞の解釈について学ぶ | |
8 | 談話表示理論の基礎:代名詞の解釈 | 談話表示理論における英語の代名詞の解釈について学ぶ | |
9 | 談話表示理論の基礎:時制の解釈 | 談話表示理論における英語の時制の解釈について学ぶ | |
10 | 日本語の小説とその英訳の分析:連体修飾と連用修飾 | 9週までの講義に基づき、日英語の談話の連体修飾と連用修飾をグループで比較分析する | |
11 | 日本語の小説とその英訳の分析:代名詞 | 9週までの講義に基づき、日英語の談話における代名詞の解釈をグループで比較分析する | |
12 | 日本語の小説とその英訳の分析:時制 | 9週までの講義に基づき、日英語の談話における時制の解釈についてグループで比較分析する | |
13 | 日英語談話対照分析のグループ発表 | 10−12週の分析結果をグループで発表する | |
14 | 講義全体のまとめ、学期末試験 | 講義全体を振り返り、人間の言語能力とAIの現状について考察する。理解を確認する筆記試験も課す。 |