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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
グローバル社会論b/GLOBAL POLITICS AND SOCIETY B |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
北野 収 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北野 収 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
英語学科、交流文化学科の二年次向けにグローバル政治経済学(global political economy)の基礎理論と、関連するトピックスを講義する。グローバルな政治経済に関して総論的な専門知識を習得し、持続可能性、国際システム、市民社会、平和と暴力などの視点からグローバル社会の諸問題について分析を行い、見解を提示できるようにする。 本科目は、グローバル社会科目と交流文化論(特にトランスナショナル文化科目)との学びの橋渡しをすることを念頭に置くとともに、特に英語学科生に対しては、2025年度から追加開講される交流文化学科教員が担当するグローバル社会科目と隣接科目との橋渡しも念頭に置いている。 (交流文化生へ) 1-5, 7-8, 10回については、2023年度の交流文化概論ⅲと内容が一部重複していますが、新たに内容を膨らましてある部分もあります。英語学科2年生にとっては初めての内容も含まれていますので、交流文化2年生の方には、ご理解いただければ幸いです。 ★CPやDPとの関係:グローバル化が進む今日の国際社会において、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、世界の社会、文化、政治経済、思想について、国際政治経済学の視点から理解し、それについて適切に問題を設定して議論する能力と姿勢を養う。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業の形式は講義を基本とするが、講義中に参考資料を読解したり、特定の質問(4回を予定)についてコメントを記述してもらうことで、受講生に能動的に学習に取り組むことを期待する。提出したコメントについては集計した上で、マナバでフィードバックする。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
マナバにアップされる資料を熟読しておくこと(1時間程度) | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
①平常点(まとめ課題4回)40% ②定期試験(試験期間に実施)60% |
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関連科目 /Related Subjects |
グローバル社会部門の他の専門科目 交流文化学科のトランスナショナル文化部門の専門科目 |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
グローバル社会に関して総論的な専門知識を習得し、英語ニュースなどの情報を的確に理解、取捨選択して、グローバル社会の諸問題について分析を行い、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 【歴史と国際関係編】 イントロダクション:国際関係論と政治経済学 |
授業のねらいと位置づけ、「国際」という言葉の起源、学際性、広義の国際関係論、狭義の国際関係論、専門分野と国民国家、関係性とは、政治経済学と政治学?経済学 | 資料に目を通しておく 30 分 |
2 | 国際関係を捉える前提 | 新旧リアリズム、勢力均衡、個別的自衛権、ゲーム理論、リベラリズム、集団安全保障、社会構成主義、文化と規範、トランスナショナリズム、レジーム、市民社会、グローバルガバナンス、人類益 | 資料に目を通しておく 30 分 |
3 | 帝国主義と植民地の時代 | 近代の意味、前史大航海時代、主権?領土概念の誕生、ウエストファリア体制、国民国家と国際システム、資本主義経済、産業革命、帝国主義、植民地、宗主国、垂直的分業、モノカルチャー、フォーディズム | 資料に目を通しておく 30 分 |
4 | 冷戦からポスト冷戦期へ | 東西対立軸、南北対立軸、ブレトンウッズ体制、ケインズ型経済政策、大量生産システム、ベトナム戦争、資源ナショナリズム、シカゴ学派経済学、新自由主義、地域経済統合、グローバリゼーション、地球環境レジーム | 資料に目を通しておく 30 分 ★まとめ課題1 歴史と国際関係編 予定 30 分 |
5 | 【経済とグローバル化編】 経済学の考え方 |
スミス、リカード、比較生産費説、マルクス、労働価値説から効用価値説へ、ケインズ、ロストウの離陸論、フリードマンと新自由主義、グローバリゼーション、リバタリアニズム、自由競争と分配という命題 | 資料に目を通しておく 30 分 |
6 | グローバルシティと国民国家の変容 | 世界都市仮説(ジョン?フリードマン)、グローバルシティ、脱ナショナル化、放逐論(サスキア?サッセン)、アフリカ等での土地収奪、主権の領域的解体、現地経済の解体と生活圏の破壊、ウエストファリア体制の摩耗 | 資料に目を通しておく 30 分 |
7 | 食と農の政治経済学 | 世界の食糧需給、飢餓と飽食、自給率、フードマイレージ、世界食料危機、フードシステム、多国籍アグリビジネス、農業の工業化、食料安全保障、フード?レジーム、食料主権、フードデモクラシー、ローカリゼーション | 資料に目を通しておく 30 分 ★まとめ課題2 経済とグローバル化編 予定 30 分 |
8 | 【平和?エスニシティ?ジェンダー編】 平和学と人間の安全保障 |
平和学とは、平和を保障する主体および諸アクター、暴力、秩序と関係性、権力、ヒエラルキー、アナーキー、直接的暴力、間接的暴力、構造的暴力、人間開発、緒方?セン報告、人間の安全保障、保護する責任 | 資料に目を通しておく 30 分 |
9 | 国民統合とアイヌ?琉球 | ネイション、ナショナリティ、エスニシティ、国民統合、「想像の共同体」(ベネディクト?アンダーソン)、「辺境から眺める」(テッサ?モーリス?鈴木)、先住民族が経験する近代、日本のアイヌ政策、ロシア(ソ連 | 資料に目を通しておく 30 分 動画を事前に観ておく 45分 |
10 | ジェンダー?家族?国際政治経済 | ジェンダー、家父長制、第1~4派フェミニズム、ラディカルフェミニズム、構造的暴力とジェンダー、資本主義とジェンダー、国際関係論とジェンダー、家族観の変容とグローバル化、国際結婚 | 資料に目を通しておく 30 分 ★まとめ課題3 平和?エスニシティ?ジェンダー編 予定 30 分 |
11 | 【資本主義の機能不全とその先編】 世界で展開する社会的連帯経済 |
経済と社会の二重運動論、協同組合運動、西欧の社会的経済、ラ米の連帯経済、イタリア社会的農業、シビック?アグリカルチャー、ブラジル参加型予算、フェアトレード、韓国の社会的企業、地域通貨、ブエンビビール | 資料に目を通しておく 30 分 |
12 | 歴史の中の社会主義と資本主義の未来 | 今なぜ社会主義か、社会人民主義、社会民主主義、国家資本主義、空想的社会主義、マルクスとエンゲルス、ソビエト革命、レーニンとスターリン、ソ連モデル失敗の理由、社会主義市場経済、脱成長論、エコ社会主義 | 資料に目を通しておく 30 分 |
13 | 持続可能な世界をめぐる諸言説 | 何を持続化するのか、人間中心主義のジレンマ、強い持続可能性、弱い持続可能性、『持続可能な世界論』(深井氏)、体制内変革論、ワールドウオッチ研究所「プランB」、中間論、体制変革論、ディープエコロジー、エ | 資料に目を通しておく 30 分 |
14 | グローバルからプラネタリーへ | 人新世(Anthropocene)、SDGsにおける「5つのP」、近代における主客逆転(ブルーノー?ラトゥール)、資本主義批判にみる普遍論と個別論、世界システムにみる一元論と二元論、近代知に欠ける視点 | 資料に目を通しておく 30 分 ★まとめ課題4 資本主義の機能不全とその先編 予定 30 分 |