シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ツーリズム特殊講義(交流文化の思想を読み解く)/SPECIAL LECTURE ON TOURISM STUDIES |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
山口 誠 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
山口 誠 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業では、交流文化の思想を理解するうえで役立つ「古典」の精読を通じて、3?4年次生の研究に資する高度な読解力と思考力を育てるための技法を学びます。 「古典」は、授業や論文で言及されることが多い割に、学生が実際に読む機会は少ないと考えられます。しかし「古典」は「有名な学者が書いた本」ではなく、そこに時代の精神を捉える「問い」が活き活きと描かれているからこそ、多くの人々に読み継がれてきた良書であるといえます。そのため、筆者の「問い」を再現し、その思考を追体験することで、「古典」を精読する楽しみ(ワクワク感)を出席者とともに味わうことを目指します。 この授業は「反転授業」の方法で行います。全員がテキストを読解して出席していることを前提に、教員やレジュメ担当者が一方的に話すのではなく、逆に出席者の「ここが読めなかった」「ここはこういう意味か」等の質問からスタートし、全員で討論して、「われわれの読解」を練り上げることを試みます。 以上の目的から、この授業は定員を30名に設定し、3?4年次での受講を推奨します。難解な文献を他の出席者と協力して積極的に読解し、その思想を深く理解する喜びを求める方の受講を歓迎します。なお授業への積極的な参加を求めるため、必ず授業前に指定文献を熟読すること、授業中に積極的に発言すること、そして授業で読んだ箇所を授業後に各自でしっかり読み直して復習すること、の3点をお願いします。(読解と理解について、毎回の授業の冒頭で確認します。) |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
※授業の具体的な内容と成績評価については、初回の授業で詳しく説明します。そのため、初回の授業に参加されることをお願いします。基本的に一人2回から4回のレジュメ作成(担当文献の要約レジュメの作成と口頭発表)を予定しています。 ※いわゆる「地味で真面目に文献を一行ずつ読んでいく授業」です。その狙いは、あえて電子メディア時代に逆行し、大学の(あるいは数千年おこなわれてきた哲学思想を学ぶための)王道である「講読と問答」を試みます。そのため、受講生の想像力と主体性が通常以上に必要となることから、この授業の形式と方法を初回の授業などで理解されたうえで、受講するか否かを慎重に検討してください。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストを毎回必ず複数回は精読して理解を深め、論点と疑問点を整理して授業に参加してください。 また授業後に必ず授業で読んだテキスト部分を読み返し、次回の授業の準備につなげてください。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
授業参加度40%、発表50%、期末レポート10%によって総合的に評価します。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:必要なテキスト(部分)を配布しますが、1~2冊の書籍を購入してもらう予定です。 参考文献:各回の講義で提示します。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
従来の科目では扱ってこなかったツーリズムに関する特定の専門知識を習得し、そこにおける現状および課題等について分析を行い、見解を提示できるようになる。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | ガイダンス:読解の方法、各テキストの説明 | 読む方法の説明(読解と翻案) | |
2 | 「近代」とは何か:前半(J.F.リオタール) | 近代性の理解 | |
3 | 「近代」とは何か:後半(J.F.リオタール) | ポストモダン思想の理解 | |
4 | 「交流」という思想:前半(カント) | 「人間」を「形成」するということ | |
5 | 「交流」という思想:後半(カント) | 「啓蒙」とは何か | |
6 | 「文化」という思想①:前半(吉見俊哉) | 近代というプロジェクト | |
7 | 「文化」という思想②:後半(吉見俊哉) | 「文化」と「まなざし」の時代 | |
8 | 「文化」という思想③:地政学と時間論 | 「社会」の再想像と再創造 | |
9 | 「まなざし」と主体性:前半(M. フーコー) | 主体性という問題 | |
10 | 「まなざし」と主体性:後半(M. フーコー) | 権力の諸類型 | |
11 | 「知」という問題①:社会学と社会科学 | 社会科学における社会学の位置 | |
12 | 「知」という問題②:死者との対話 | 古典とは何か | |
13 | 「知」という問題③:ドラマとドラマトゥルギー | 現実という問題 | |
14 | 総括討論、まとめ | 交流文化の思想を再び考える |