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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
サステイナビリティ学(選択)/SUSTAINABILITY SCIENCE
開講所属
/Course Offered by
経済学部/ECONOMICS
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水2/Wed 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
松枝 秀和
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
松枝 秀和 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的?内容
/Course Objectives
 この授業は、経済学部国際環境経済学科の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「豊かな歴史観、自然観および倫理観を中核とする幅広い教養教育に基礎付けられた経済学の専門知識を習得」したうえて?、「環境に対する責任と正しい認識に基づき、持続可能な社会の実現を目指して、地域社会や国際社会に貢献できる実践的な人材を育成する」ことに資するため、環境経済学、開発経済学など社会科学領域と生態学、気象?気候学などの自然科学領域の両面から環境?経済?社会の持続可能性(サステイナビリティ)について考えます。
 基礎的な経済学や生物?化学?物理学を応用して、環境問題の持つ悪影響(外部不経済)を軽減?内部化するための政策(規制、所有権の確定、環境税、排出権取引等)や対策技術などを学ぶとともに、資源制約の下で「持続可能な開発」を進め、経済?社会の持続可能性を維持していくためのグローバルな視点からの国際協力についても検討します。また、気候変動枠組条約のパリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)についても学びます。
 SDGs時代に環境経済学と持続可能な開発の知識は不可欠であり、この授業でその基礎を学ぶことができます。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 授業は対面で実施します。本科目は主任教官(コーディネーター)が主導しますが、講義内容の専門性を高めるために国際環境経済学科の複数の教員が交代で担当するオムニバス形式で行います。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
 事前にmanabaに講義用PPTをアップするので各自ダウンロードし、講義に備えて予習する(2時間程度)。講義後は講義内容を良く復習し「講義のまとめ」を記すとともに、manabaで提示される課題を行ってください(2時間程度)。本講義を通じて経済学(ミクロ)等を復習するとともに、地球温暖化や環境問題に関する新聞記事等も読むように努めてください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
『サステイナビリティ学』(全5巻)
著者
/Author name
小宮山 宏?武内和彦?住 明正?花木啓祐?三村信男
出版社/URL
/Publisher
東京大学出版会
ISBN
/ISBN
ISBN-13 978-4130651219, 978-4130651226, 978-4130651233, 978-4130651240, 978-4130651257
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 小テストあるいはレポート(100%):小テストあるいはレポート提出を適時(不定期)複数回、manabaで求めます。これらの課題の取り組みを通じて、サステイナビリティ学の基礎知識の習得と論理的な思考能力を養い、持続型社会の構築について分析と見解の提示ができるようになったかどうかを評価します。
関連科目
/Related Subjects
「環境学」で自然科学の領域から持続可能性を学び、「経済学(ミクロ)」で外部性?公共財等の概念?分析手法を学んだ上で本科目を履修することを勧めます。また、本科目は、環境経済学等の環境部門科目の他、国際開発論、国際公共政策論等の国際部門科目とも関連します。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
サステイナビリティ学の基礎知識を習得し、持続型社会の構築について分析のうえ、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 本科目の目的と内容の概略を紹介し、受講の方法について詳しく説明する。
2 「サステイナビリティ」の概念をめぐる議論 「サステイナビリティ」という概念をめぐって交わされてきた学術的議論の系譜をたどりながら,サステイナビリティにかかわる課題へのアプローチについて考える。
3 サステイナブルな社会経済の構築に向けて 気候変動対策や生物多様性保全など,サステイナブルな社会経済を構築するために取り組むべき課題を取り上げ,国際社会や日本がどう対応してきたかを検討する。
4 人口減少社会における持続可能性の問題 少子化の進行に伴う人口減少によって、2040年までに全国市町村の約半数の市町村が消滅する恐れがあるというレポートが2014年に発表され、衝撃を与えた。人口減少のもたらす問題と持続可能性について考える。
5 地球温暖化と脱炭素社会に向けた取り組み 日本は2030年までに2013年比で温室効果ガスを46%削減し、2050年にはカーボンニュートラルを実現することを掲げている。脱炭素社会の実現と再生可能エネルギー100%に向けた取り組みを考える。
6 持続可能性と経済学:フードロスを事例に フードロスを事例に企業の利潤最大化行動を具体的なモデルで学習し、そこで実現する結果を持続可能性の観点から評価する。それを踏まえて、持続可能性について経済学の観点で考えた場合の帰結について学習する。
7 工業的農業生産システムの現状と持続可能性 現在、アメリカやオーストラリアなど食料輸出国で農業企業(アグリビジネス)によって行われている”効率的農業生産システム”の非効率性や問題点を取り上げ、持続可能性の観点から考察する。
8 企業のサステナビリティ 企業活動が経済?社会?環境に与えるインパクト(inside-out)と企業を取り巻く環境が企業経営に与えるインパクト(outside-in)の二つの視点から企業のサステナビリティについて議論する。
9 サステナビリティ情報開示をめぐる国際動向 企業が任意開示するサステナビリティ情報について、現状、動機、統合報告等の最新動向について議論する。またISSB、TCFDをはじめとする情報開示の制度化についても考察する。
10 気候変動レジリエンス(1)最新の気候予測と環境変化 IPCCによる最新の評価報告書(AR6)を基に、将来の気候変動予測とそれに伴う地球環境の変化について学習し、社会?経済活動に対する様々な影響について考える。
11 気候変動レジリエンス(2)気候変動対策のアプローチ 気候変動対策のアプローチとして、パリ協定に基づく温室効果ガス排出削減のための緩和策と社会のレジリエンスを高めるための適応策の必要性を概説するとともに、人為的気候改変の可能性についても言及する。
12 森林の生態系サービスとその持続可能性 森林から人間が受けている様々な恩恵「生態系サービス」について学習し、特に気候変動対策に関連する森林生態系が持つ二酸化炭素吸収?固定機能や防災機能等について議論する。
13 水素エネルギー社会の展望 脱炭素化推進のための新たなエネルギーとして注目されている水素エネルギーについて学習し、水素エネルギーの意義やその利用法および社会普及における課題等について議論する。
14 復習とまとめ 本科目で学習した内容について重要なポイントを復習する。

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