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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
マクロ経済学a(再履修)/MACROECONOMICS(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月1/Mon 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
山下 裕歩 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山下 裕歩 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、経済学部基礎科目「経済学(マクロ)」の上位科目であり、経済学を体系的に学ぶことを通じて、経済学部の学位授与方針および教育課程の編成?実施方針に示されている「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するための基幹科目の一つである。多くの専門科目が「マクロ経済学a,b」を基礎知識としており、学士の学位を取得する上で極めて重要な科目である。以下に、本講義の具体的目的および内容を示す。 マクロ経済学は、国内総生産(GDP)、利子率、失業率、貨幣供給量といったマクロ経済を表す各変数の値とその時系列での変化を観察することを通じて、一国の経済活動全体の運動を考察する学問である。本講義ではGDP水準の決定メカニズムを考察することを主目的とする。そのためにまず、そもそも付加価値生産とは何を意味しているのかといったことをはじめとして、マクロ経済を表す諸変数の定義とその意味を理解し、国民経済計算体系(SNA)の概要を把握することが重要である。次に、消費?投資?純輸出といったマクロ変数がどのように決定されるかの論理を学修する。その上で、この講義では、総需要面を重視する「ケインズ経済学」と総供給面を重視する「古典派経済学」の相違?対応関係を一つの視座としながら、マクロ経済学の初級~中級を学修していく。マクロ経済学を体系的に学修することによって、現実の経済で発生する様々な現象やそれに対する経済政策の在り方を論理的に考察できるようになる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
履修者は配布されるレジュメ?講義資料を読解するとともに、授業内容に関連する練習問題?課題への解答を準備し、授業内において示す模範解答例をもとに理解を深化させることが要求される。課題への解答で特に優れたものは授業内で紹介し、どこがどう優れていると判断したかを説明するので、次の課題に取り組む際の参考として生かすことが求められる。また、日頃からマクロ経済にかかわる歴史的出来事や最新の政治?経済関連のニュースに対してアンテナを張り、本講義で学んだことを通じてそれらがどう理解されるべきかを主体的に考える習慣を形成されたい。質疑や意見交換は授業時や授業後の時間及びmanabaの掲示板を用いて行うので、疑問や主張があるときは、これらを積極的に利用されたい。 授業は原則として対面方式のみで行うので、事前?事後学修を確実に行ったうえで、状業へ出席することが肝要である。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修として各回のレジュメと授業内容に関連する参考文献の該当箇所を2時間程度の時間をかけて読んでおく。事後学修として、配布されたレジュメ?講義資料をあらためて精読するとともに、講義時に出題される練習問題?演習問題の解答を2時間程度をかけて準備する。また、模範解答解説時に正誤を確認し、理解を深化させる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末試験(50%):講義内容が体系的に理解できているかを筆記試験で評価する。 小テスト(50%):授業時に2回の小テストを行い、各単元の基礎的理解ができているかを評価する。 期末試験(50%)と小テスト(50%)の合計によってAA、A、B、Cの4段階で評価する。評価基準としては、①基礎的知識の修得の程度、②計算問題?論述問題における解答の論理的首尾一貫性の程度、③独自の論点?視点の追加とその位置付けの正当性の程度、の3つを重視する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
秋学期の「マクロ経済学b」とあわせて受講することが望ましい。また、「マクロ経済学a,b」の上位科目として「上級マクロ経済学a,b」が設置されているので、マクロ経済学をより体系的?発展的に学修することを希望する者は、次年次に「上級マクロ経済学a,b」を受講することが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
学部中級レベルのマクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | マクロ経済学とは? | 授業全体についての説明と「マクロ経済学」とはいかなる学問かについての説明を行う。 | |
2 | 内生変数と外生変数 | 経済を規定する様々な変数について理解し、経済変数を内生変数と外生変数に概念的に区別することができるようにする。 | |
3 | 生産と付加価値 | 最終生産物の価値は(粗)付加価値の合計で表されることを理解できるようにする。 | |
4 | 三面等価の原則 | 国民経済計算(SNA)において、GDPは生産面?支出面?分配面のいずれから見ても等しい関係(三面等価の原則)が成立することを説明できるようにする。 | |
5 | 完全雇用と不完全雇用 | マクロ経済の雇用状態は、完全雇用と不完全雇用に概念的に分類できること、およびその意味を理解できるようにする。 | |
6 | セイ法則 | マクロ経済の動きは総需要と総供給の相互作用で決定されることを理解し、供給能力が存在するから需要に応じることができるという側面があること、すなわち総供給が総需要を決定するという考え方を理解する。 | |
7 | 有効需要原理 | マクロ経済の動きは総需要と総供給の相互作用で決定されることを理解し、需要が発生して初めて生産活動に結び付く側面があること、すなわち総需要が総供給を決定するという考え方を理解する。 | |
8 | 絶対所得仮説とケインズ型消費関数 | 経済主体の消費行動を説明する消費関数のうち、ケインズ型消費関数の決定メカニズムを理解し、絶対所得仮説の考え方を説明できるようにする。 | |
9 | 恒常所得仮説とライフサイクル仮説 | 経済主体の消費行動を説明する消費関数のうち、ライフサイクル仮説の考え方(今期の消費は将来の労働所得?財産所得の現在価値に依存すること)を理解するとともに、恒常所得仮説との異同を説明できるようにする。 | |
10 | 45度線モデル | 有効需要原理を最も単純に描写した45度線モデルを用い、国民所得の決定メカニズムを理解できるようになる。 | |
11 | 投資と利子率 | 企業は何のために投資をするのかについて理解し、企業が望ましい投資量を決定する場合には利子率を考慮に入れる必要性があることを理解する。 | |
12 | 最適資本ストックと投資 | 企業の利潤を最大にする最適な資本ストックがどのように決定されるかについて、代表的な投資理論を用いて説明できるようにする。 | |
13 | 労働の需要と供給 | ケインズ経済学と古典派経済学の労働市場分析の違いを理解し、労働需要?労働供給を規定する要因を説明できるようにする。 | |
14 | 労働市場の均衡と不均衡 | 古典派の第一公準、第二公準に対するケインズ経済学と古典派の考え方の違いを理解し、完全雇用の意味や失業が発生するメカニズムを説明できるようにする。 |