シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
日本史概論(経済学科用)(23以前)/INTRODUCTION TO JAPANESE HISTORY |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
會田 康範 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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會田 康範 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
近年の日本史研究では、日本列島に展開した歴史像がより多角的、多面的に捉えなおされており、今日では豊富な成果を確認することができます。こうした研究状況をふまえ、それぞれの時代像や歴史認識を豊かにするために重要と思われるテーマを学習します。極めて限られた時間数の中での講義のため、歴史経過にそって通史的に講義することは必要最低限となり、取り上げるテーマも時代的に多少の多寡があります。中等教育において日本史を指導する上で求められる視点や指導力を養うことが目標です。教員免許状取得のために必要な教育実習や国公立及び私立の教員採用試験に向け、修養しておくべき能力をどのように身に付けるか、実際の場面に応じた学習ができます。本講義では、日本史における経済的な展開を理解し、多面的、多角的に現代社会を考察する視野を広げる。これを通じて、経済学部のディプロマポリシーで言うところの「豊かな歴史観、多文化の理解、多種多様な諸問題の解決を図り、社会に貢献する能力の育成」に資することをめざす。また本科目は、専門科目として位置づけられている。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
配布資料とスライドを用いた講義形式を基本に、適宜、事前告知の上、その他の方法を実施する可能性もあります。講義ごとにリアクションペーパーを提出していただき、フィードバックとして以後の講義時にそれに対するコメントや解説を施します。 教員免許取得希望者に向けた授業であり、授業に臨む上でその点を十分わきまえた振る舞い(具体的には授業時にアナウンス)を求めます。また、史資料の活用などに関しては、小レポートの提出のほか、グループワークなどの方法でその取扱いなど体験的な学習活動を実施することもあります。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義時に紹介する参考文献を事前に熟読し、シラバスに該当する講義ごとの基礎的知識を補って講義に臨んでください。たとえば、理解が十分でない用語などは事前に調べておくことが必要です。(2時間) また、事後学修として講義内容をノートに整理し、提示された課題に取り組み、次回の講義時に提出してください。(2時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
概ね学期末テスト 60%、中間テスト(小テスト)20%、授業への参加度(提出物、授業態度など)20%の割合で評価します。テストは論述形式の比重を高く設定しており、単純に知識を問うような問題ではなく、理解した内容や自己の歴史認識を文章化して適切に伝えることができるようになることを求めます。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
地理?歴史科教育法Ⅲ(本講義で身に付けた能力が、実際の日本史を教える場面でどのように実践的に活用することが可能となるかを学ぶ講義です。) | ||||||||||
備考 /Notes |
個別のテーマに関する参考文献は、講義の中で随時、紹介?配布します。高等学校の日本史の教科書や概説書が手元にあれば参考になります。また、自発的に博物館や美術館などに足を運び、歴史叙述の根拠となる史資料や文化財に触れ、それを通じてどのように歴史教育にアプローチするか、教える立場からの視点を養ってください。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および歴史の授業を行う際に必要とされる日本列島に展開した歴史像、国民国家の歴史的位置づけ、歴史研究や歴史教育の役割や意義について、通史的かつ主体的に解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 歴史研究と史資料?文化財 | 日本における歴史研究の歴史を踏まえ、史資料の役割や文化財保護思想について考察する。 | |
2 | 原始?古代の概観 | 人類の誕生から原始?古代の社会の要点を概説し、時代を通観する視点を養う。 | |
3 | 古代社会の成立 | 古代の王権形成から中央集権化と律令制の形成までを考察する。 | |
4 | 古代社会の展開 | 平安期以降の律令制の再編や社会の変容について考察する。 | |
5 | 中世の概観 | 院政期から16世紀までの政治や社会の要点を概説し,時代を通観する視点を養う。 | |
6 | 中世社会の成立 |
権門体制と武家政権の成立、及び公家権力のあり方を考察する。 | |
7 | 中世社会の展開 | 中世において都市と流通経済が発達した背景と具体的な様相を考察する。 | |
8 | 原始古代~中世社会の特質(小括) | 原始?古代~中世の社会の特質について中間まとめを行う。 | |
9 | 近世の概観 | 織豊政権以降19世紀までの政治や社会の要点を概説し、時代を通観する視点を養う。 | |
10 | 近世社会の成立 | 江戸幕府の対外政策を中心に幕藩制国家の政治や社会を考察する。 | |
11 | 近世社会の展開 |
近世の江戸時代後半の社会や対外関係の変容から近代の萌芽をめぐって考察する。 | |
12 | 近現代の概観 | 19世紀後半以降の国民国家となる近代日本の大国化の足跡を概説し、時代を通観する視点を養う。 | |
13 | 近代社会の成立 | 国民国家となった近代日本が内外の課題にどのように向かったか、博覧会政策を事例に考察する。 | |
14 | 近代社会の展開と現代日本の課題 | 20世紀前半の帝国日本がたどった政治?経済?外交を中心に考察する。また戦後の占領期から55年体制以降、高度経済成長を経て経済大国化した日本社会の変容と課題を考察する。 |