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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ヨーロッパ経済論a/EUROPEAN ECONOMY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
漆畑 春彦 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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漆畑 春彦 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、欧州連合(EU)の経済に係る歴史?現状? 将来展望について考察します。特にEUの経済政策や通貨 統合について、1970~2000年代の世界経済の状況を踏まえ ながら理解することを目指すこととします。第2次世界大戦後、経済統合を基盤に復興?発展をとげた欧州ですが、 2000年代には、経済統合特有の要因から生じる諸問題が顕 在化しています。そのことを意識しながら、地域?経済統 合の背景、経済?産業?通商?農業?通貨政策、2008年の 世界金融危機と欧州債務危機への発展、EU経済の今後の 展望までを、事実や統計資料などに基づきできる限り詳細 に検討します。 本講義は、経済学部の学位授与方針(DP)にある「経済社会が形成されてきた歴史や諸制度に対する理解に立脚し、多様な立場?側面から社会経済を認識する能力」を身につけることに資するため、国際経済学的な視点から欧州経済に関する専門知識を習得し、欧州経済に関する様々な事象について自らの見解を提示できるようになることを目指すものです。また、本講義は外国経済分野に属しますが、アメリカ経済論などと同様地域経済研究の一環として、欧州地域の経済状況、経済システムや政策の特徴を分析し、見解を提示できることを目標としています。本講義は、経済学の専門知識を修得した、国際的視野を有し国際社会に貢献できる実践的な人材を育成することを目的とし、学位授与の裏付けとなる能力を養成するための学科専門科目であります。同じ外国経済分野として、「アメリカ経済論」、「東アジア?中国経済論」、「東南アジア経済論」、「オセアニア経済論」などを合わせて履修しておくことが望ましいです。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本講義は、当方であらかじめ用意したレジュメを参照しながら、特に重要なポイントは黒板の板書を行うことで詳細に説明します。レジュメは用意するものの、しっかりと話を聞き、自分なりの工夫を加えながらノートにまとめるという作業を重視します。こうした基本作業を通じて、基本的な理論、欧州の各国経済の状況や問題点?課題を学んでいきます。原則対面形式で講義を行います。 なお、可能な限りインタラクティブな要素を持った講義とするため、適宜受講生からの発言を求め、ディスカッションの場を複数回設けたいと思います。また、前期講義の受講期間中に重要事項について中間レポートを1回課します。間違い、勘違いの多い点、重要ポイントについては、レポート返却時に改めて解説するようにします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前?事後の学修時間として4時間程度をかけて授業準備と授業の復習を心掛けてください。事前の学修としては参考図書の該当箇所などを参考に内容を予習し、事後の学修としては授業内容の見直し、関連するトピックスについて自分なりの考えを纏めるように心がけてください。配布されたレジュメと自身のメモを参照しながら、テキストを改めて精読してください。なお、欧州経済?政治に関する時事的な話題も適宜取り扱うので、普段から新聞やニュースに触れ、欧州経済に関する動向を把握するよう努めてください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
試験(80%):記述式の問題を5、6題出題する。それにより、講義で学んだ欧州経済に関する政策、制度と実態、その変化等についてどの程度把握し、自分なりの見解を示すことができるかを測定する。評価ポイントは、①講義内容に基づいていること、②論点を的確にとらえていること、③欧州経済に関する制度、政策の特徴について、その背景など大きな流れを押さえていること、などを中心とします。 レポート(20%):学期半ばにレポート(2,000字程度)を1回課す。課題は、学期前半部分及び後半部分の講義の内容の理解を問うものとします。具体的な課題は講義中に提示します。評価のポイントは試験と同様です。なお、提出期限後にレポート課題の要点を解説するので、それを踏まえてさらに理解を深めること。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本講義とともに、同じ外国経済分野として、「アメリカ経済論」、「東アジア?中国経済論」、「東南アジア経済論」、「オセアニア経済論」などを合わせて履修しておくことが望ましいです。特に欧州地域は、アメリカ、中国との関係が深いことから、アメリカ経済論、東アジア?中国経済論の順番に優先的に履修することを勧めます。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
西ヨーロッパ経済に関する専門知識を習得し、現代ヨーロッパ経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ベラ?バラッサの「経済統合理論」から見たEU | 国際経済学の「経済統合理論」から見たEUは、どのような経済統合なのか。モノ、ヒト、カネの観点から解説する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
2 | EUの政治?非政治機関と立法 | EU加盟国間の意思決定機構としての政治?政策機関、三権の担当機関、立法プロセスの説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
3 | 関税同盟と単一市場 | EU関税同盟の概要、関税障壁?非関税障壁、関税同盟の問題点などを説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
4 | EUの農業政策 | EU農業政策の概要と特徴、輸出課徴金の仕組み、1960年代から現在に至るまでの農業政策の変遷を説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
5 | EUの産業政策 | EUの垂直的産業政策、水平的産業政策の概要と特徴を事例を交えて説明。個別の話題として、ドイツの「インダストリー4.0」について解説する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
6 | EUの通貨協力から通貨統合へ | 通貨統合につながる初期の作業としての通貨協力の概要(スネーク政策など基本手法など)、その歴史経緯、新通貨ECUの創設などを説明。続いて、統合通貨ユーロの概要と特徴、ユーロ誕生の歴史経緯を説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
7 | 統一通貨ユーロの問題点~米経済学者スティグリッツから見た統一通貨の欠陥~ | 統一通貨ユーロはいかに誕生したのか、その歴史的経緯を踏まえながら、米ノーベル賞経済学者ジョゼフ?スティグリッツの著作に基づき、統一通貨ユーロの欠陥をあぶりだす | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
8 | ユーロとマンデルの最適通貨圏の理論(1) | 統一通貨ユーロの通貨圏としての最適性について、米ノーベル賞経済学者ロバート?マンデルらが構築した「最適通貨圏の理論」をもとに評価する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
9 | ユーロとマンデルの最適通貨圏の理論(2) | 統一通貨ユーロの通貨圏としての最適性について、米ノーベル賞経済学者ロバート?マンデルらが構築した「最適通貨圏の理論」をもとに評価する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
10 | EUの通商政策 | 戦後のEU主要国の通商政策を紹介し、現代のEU通商政策の概要と特徴、将来戦略について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
11 | EUの金融?財政政策 | EU金融?財政政策の仕組み、EU財政の特徴について説明する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
12 | 欧州の金融システム(1):ユニバーサルバンク制度 | 欧州金融システムの概要と特徴、日米英との比較、ユニバーサルバンク制度の概要と特徴を説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
13 | 欧州の金融システム(2):金融危機後の金融監督 | 2008年リーマンショック後の国際金融制度改革を踏まえ、EU主要国における金融制度改革について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
14 | まとめ(特に重要なポイントの整理) | EU産業政策、通貨統合を中心に再度ポイントをまとめ、その問題点を明らかにした上で、地域経済統合としてのEUの評価を行う | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |