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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
計量経済学a/ECONOMETRICS(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月1/Mon 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
藤山 英樹
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤山 英樹 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的?内容
/Course Objectives
授業全体を把握できる内容は以下の通りである。春学期は、計量経済学の基礎となる最小二乗法による推定と検定の分析を学ぶ。Rというフリーのソフトウェアを用いて、与えられたデータを用いての実習も試みる。コンピューター教室ではRが既にインストール済となっており利用可能である。

学生が、以下の3つのレベルで、計量経済学を理解し、実際に最小二乗法の基本を使いこなせるようになることを目的とする。すなわち、 (1) 数学的な導出を含めて理論的に理解ができるレベル、(2) 直感的な理解のもと、ソフトウェアを使って分析ができるレベル、(3) 直感的な理解のもと、数学的な導出も分析もできないが、書籍?論文に記された分析結果を解釈できるレベルというものである。

学位授与方針(DP)とカリキュラム?ポリシー(CP)との関係は以下のとおりである。すなわち、計量経済学を学ぶことにより、学位授与方針(DP)でも述べられた、経済学の専門知識を習得して問題解決を図ることができ、自らを発展させ、社会に貢献する能力を身に着けることができる。さらに、カリキュラム?ポリシー(CP)の専門教育に位置づけられる授業であり、第4学年にさだめられた卒業論文(卒業研究)の執筆のために不可欠な専門性を身に着けることができる。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業の形式は科目の性質に合わせて、講義となり、基本的には以下となる。(1) 事前?事後学修によって生じた質問を紙に書いて提出する(10分)。(2) その後、講義をおこなう(90分)。また、授業用の動画を事前に準備しているので、教室内でもこの動画を利用して授業をおこなう。つまり、(a) 動画を確認する、(b) 補足の説明を板書でおこなう、(c) 自分自身でその内容を説明できるかを確認する、(d) もし質問があれば質問をする、ということを繰り返す。(1)および、(2)の(c)と(d)が受講生の授業内での貢献となる。

必要なソフトとしては、RとRStudioとなるが、これは教室のコンピュータにインストールされている。RとRStudioはフリーソフトであり、必要に応じて自分のコンピュータに無料でインストールすることも可能である。

事前?事後学修において生じた質問などについては、授業時間内にフィードバックを行う。こうしたフィードバックを通じた教員と受講生の交流は授業内貢献として評価される。

学生の主体的な学修を促すために、最後の授業は、学生からの計量経済学の応用のプレゼンテーションとし、教員から授業内でコメントをする。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前の学習は、YouTube上で事前に限定公開する動画を視聴する。また、質問があればここで準備をする。(2時間)

事後の学習は、はじめに、再度ノートを見直して、それぞれの概念について理解しているかを確認する。さらに、期末の学修内容の応用のプレゼンテーションの準備も並行してすすめる。また、質問があればここで準備をする。(2時間)

学生の主体的な学修を促す工夫としては、授業動画のみならず、対応するノート、確認問題もManaba上に掲載し利用可能にしている。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
特に指定しない。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
Introductory Econometrics: A Modern Approach
著者
/Author name
Jeffrey M. Wooldridge
出版社/URL
/Publisher
South-Western Publishing
ISBN
/ISBN
978-1337558860
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
統計学からの計量経済学入門
著者
/Author name
藤山英樹
出版社/URL
/Publisher
昭和堂
ISBN
/ISBN
978-4812207413
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
Using R for Introductory Econometrics
著者
/Author name
Florian Heiss
出版社/URL
/Publisher
Independently published
ISBN
/ISBN
978-1523285136
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
成績の評価方法は、次の2点である:
(I) 授業内での貢献 (80%)
 (a) 授業はじめの10分間の質問時間での貢献 (内10%)
 (b) 授業時間内での貢献 (内50%)
 (c) 第13回?第14回授業で実施する、授業で学んだ専門性の応用としてのプレゼンテーション(内20%)

(II) 第13回?第14回授業で準備?報告したプレゼンテーション?シートの提出(20%):ただし、Chat-GPTに代表される生成AIを用いた不正を防ぐために、授業内で教員からの質疑応答を経ていないプレゼンテーション?シートは評価の対象外とする。

なお、(I)の(c)については、時間に限りがあることと、Chat-GPT によるプレゼンテーション内容の?動?成による不正を防ぐため、 次のような?頭試問形式、つまり、
(1) はじめに教員が受講?のプレゼンシートを確認する。
(2) メインメッセージや?いている概念に関する質問を教員がするので、受講?はこれについて答える
(3) ファクトチェックについての質問を教員がするので、受講?はこれについて答える
(4) その他気づいた点についての質問を教員がするので、受講?はこれについて答える
となる予定である。

(定期試験は行わない。)
関連科目
/Related Subjects
統計学入門a、b、統計学a、bを既習もしくは並行履修が望ましい。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
計量経済学に関する専門知識を習得し、理論的に得られた経済モデルを実証分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 計量経済学の基本的な考え方 経済?社会現象とデータとの関係、データとデータの関係を理解し、定式化できることで、ある経済?社会現象を他の要因で説明するという考え方を理解する。つまり、計量モデルを理解できるようになる。
2 データの数学的な表現(行列)とその演算(足し算) 計量経済学で表現された式の意味を理解できるようになる。さらにデータの数学による表現としての行列を学び、簡単な演算(足し算)ができるようになる。さらに、フリーの統計ソフトであるRでそれらを確認する。
3 データの数学的な表現と演算(掛け算)、結果の読み方、因果と相関の違い 後の数式での表現のため行列の掛け算ができるようになる。また、計量経済学で示された結果について、因果と相関の違いを意識しながら、読み取れるようになる。
4 回帰分析の考え方 計量モデルのより具体的な定式化を学ぶ。ここでは、残差という概念が重要となり、これを最小にすることで、計量モデルを特定化できる。以上の考え方を理解でき、記号や図でこれらを表現できるようになる。
5 最小二乗法 計量モデルを特定化する方法(最小二乗法)、つまり計量モデル内の係数を特定化する方法を、数学を用いて理解でき、自分でもその結果を導出できるようになる。Rを使ってこれを確認する。
6 決定係数 特定化した計量モデルがデータをどれぐらい上手く説明しているかを示す指標は決定係数と呼ばれる。この決定係数の考え方を理解でき、自分で導出できようになる。Rを使ってこれを確認する。
7 確率モデルとしての計量モデル データが現実にどのように表れるかをモデル化する。ここでポイントとなるのが、確率変数の導入である。ここで計量モデルは確率モデルとなる。この考え方を理解できるようになる。Rを使ってこれを確認する。
8 最小二乗法の望ましさ:最良線形不偏推定量について 確率モデルを前提として、最小二乗法を考える。ここでの望ましい性質として、最良線形不偏推定量を理解できるようになり、関連して、求めた係数の分散を導出できるようになる。
9 検定の考え方 データから求められた計量モデルの係数をどこまで信用して良いのか。これに対する考え方として検定がある。計量経済学においてこの検定がどのように当てはめられるかを理解できるようになる。
10 分布の工夫とF検定 検定の考え方を素直に当てはめようとしても、いくつかの課題が出てくる。この課題を克服するために、どのような工夫をしているかを理解でき、関連する式展開を導出できるようになる。Rを使ってこれを確認する。
11 t検定とF検定の関係、自由度修正済み決定係数 F検定とt検定の関係を理解できるようになる。また、説明変数を増やす際の決定係数の問題点とその改善策である自由度修正済み決定係数を理解できるようになる。Rを使ってこれを確認する。
12 複数の変数があるときの「コントロール」の意味と問題点(過小、過剰、多重共線性) 計量モデルに複数の変数が含められるとき、「他の変数をコントロールしてある変数の効果をみる」という表現がなされる。この表現の正確な意味を理解し、さらに、関連する問題を理解できるようになる。
13 授業で学んだ計量経済学の応用のプレゼンテーションの準備 次回のプレゼンテーションの準備のため、教員や他の受講生から意見を聞き、より良いものに仕上げる。
14 授業で学んだ計量経済学の応用のプレゼンテーション 時間に限りがあることと、Chat-GPT によるレポート?動?成による不正を防ぐため、 教員からの?頭試問形式が主となる予定である。

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