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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際経営論a(環経学科用)/MANAGEMENT OF INTERNATIONAL BUSINESS(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火1/Tue 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
小林 哲也
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小林 哲也 経営学科/MANAGEMENT
授業の目的?内容
/Course Objectives
グローバリゼーションの原動力は、国境を越えて活動する多国籍企業である。現代企業は、財やサービスの生産?流通だけでなく、情報や金融の世界でも、グローバル化を進めている。これらの分野での新しい技術?ビジネスモデルの登場により、国際分業が再編成されてきている現状を分析していく。いままでの「国」単位での分業ではなく、企業が進める「生産工程」レベルでの国際的再編が、中国など新興国台頭の一つの背景であることにも触れていく。

AIやロボットなどの登場により、技術と人間との関係も、新たな段階を迎えている。GAFAMと呼ばれるITプラットフォーム企業が技術や情報を独占し利益を積み上げる事態に、Y.N.ハラリは、エリート+AIによる、新しいカースト社会を予言している。「機械と失業」問題だけでなく、環境問題やグローバリゼーションそのものに関しても、文明史的な再考が必要となってきている。また、米中摩擦、コロナ禍、ウクライナ侵攻などの事態により、自明とされてきたグローバリゼーションの進展そのものが、岐路に立たされている。本講義では、こうした事態に関しても、データに基づく議論を行い、受講者に対して考察を促す。

本講義では、企業の国際化に伴う諸問題を包括的に議論し、グローバリゼーションを理解するための理論的枠組みを提供することを目的とする。学位授与要件である、「現実社会での問題解決能力」を、専門教育課程にふさわしいレベルで養成する。前期で主として理論?歴史を取り扱い、後期で産業や企業に関するケーススタディを行うので、通年受講が望ましい。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
基本的には対面形式による講義形式で行う。感染症対策などで、オンライン形式に変更することもあり得るが、その場合にはPortallやmanabaを通じて連絡する。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
【予習】新聞?雑誌記事に日常的に眼を配るようにする。企業のグローバリゼーションにかかわる話題についても、情報収集を心がけること。120分必要。

【復習】ノートを整理し、配付資料について、各自整理?理解するようにする。約120分必要。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
特に用いない。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
世界経済-大いなる収斂--- ITがもたらす新次元のグローバリゼーション
著者
/Author name
リチャード?ボールドウィン
出版社/URL
/Publisher
日本経済新聞出版社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
『世界標準の経営理論』
著者
/Author name
入山章栄
出版社/URL
/Publisher
ダイヤモンド社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
ホモ?デウス
著者
/Author name
Y.N.ハラリ
出版社/URL
/Publisher
河出書房新社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業時における評価(課題、コメントなど):30%
期末試験による評価:70%
オンデマンド授業の場合、毎回課題の提出が必要。


以上。
関連科目
/Related Subjects
外国経営史、日本経済史、経営戦略論、経営財務論、人的資源管理論、企業論、ベンチャー企業論、研究?開発マネジメント論 
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
企業の国際経営に関する専門知識を習得し、企業の国際化?グローバリゼーションの様相等について分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 国際経営論とは 世界経済の現状と本講義の目標を解説する。グローバリゼーションは、多国籍企業による世界的な産業の再編成のプロセスでもある。資源、環境、国家主権やSDGsなど、様々な制約の下で展開されるプロセスでもあ ローバリゼーションは、進歩/破壊のどちらをもたらしているのか。
2 現代経済における多国籍企業 企業が国境を越えるのはなぜか。代表的な企業の行う海外直接投資について、議論する。 OECD「多国籍企業行動指針」にはどんなことが述べられているか、調べておこう。
3 巨大企業と「豊かな社会」 産業革命を経て、大企業が産業のプラットフォームを形作るようになってきた。この産業社会にどんな問題点があるのか、考察する。 S.ヴェブレン『有閑階級の理論』など、資本主義の過剰な消費を批判する議論について、考えてみよう。
4 コーポレートガバナンス 企業組織における意思決定はどのように行われているのか。日本や他国のガバナンスは、ど 「日独対アングロサクソン」という副題を持つ本がある。その著者について調べてみよう。
5 フォードシステム 大量生産大量消費のシステムは、フォードによって形成されてきた。 チャップリン『モダンタイムス』などは、人間が機械に使われる側面を風刺したもの。「モダーン」は進歩ではないのか?
6 日本的生産システム フォードシステムをカイゼンしたものがトヨタ生産方式。その原理を考えてみる。 トヨタ生産方式が、コンビニに生かされている意味など、考えてみよう。
7 情報技術革命と企業組織 ICT革命とは何か。どんなインパクトがあったのか。企業組織、生産技術、ビジネスモデルなどへの影響を考える。 「情報の取引費用」という考え方を調べておこう。
8 新しいビジネスモデルとアーキテクチュア 企業組織が、垂直統合的なものから水平分業的なものに変わるとは、どういうことか。ビジネスモデルとは何か。 「アーキテクチュア」とはどういう概念か。調べておこう。設計思想で通じますか。
9 ハイテク産業と経営戦略 いわゆるハイテク産業は、研究開発の最先端を取り入れたもの?どんな特徴があるのか。 湯之上隆『日本半導体敗戦』を読んで、「敗戦」とはどういう意味か考えてみよう。
10 国際的な産業の再編成とGVC(Global Value Chain) 中国を代表とする新興国の工業化が、近年の国際分業のパターンを決定的にかえた。どのような特徴をもった分業なのか、詳細に分析。 参考文献のボールドウィンのいう「アンバンドリング」について考えてみよう。
11 イノベーションの経営戦略 イノベーションは、単なる技術革新ではなく、発明を市場と結びつけるプロセスが重要。特許、パクリ、成長などについて考える。 C.クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」は、どんな問題を扱っているのか。参考とされた業界の特徴は何か。
12 暴走する資本主義 この主題は、ロバート?ライシュの本のタイトルから取っている。リーマンショックのような金融の暴走、SDGs、ESGなどの要請など、資本主義の直面している課題を考える。 バート?ライシュの本のタイトルの変遷を調べてみよう(英語原題参照が必要)。
13 グローバリゼーションと日本企業 AIをはじめとする新しいテクノロジー、新しい産業基盤の時代に、日本はどう対応しているか。問題点と可能性を考える。 日本企業は、世界の産業エコ?システムのどこに活路を見いだせるのか考えてみよう。
14 まとめと考察 前期の内容を復習する。 紹介された新聞?雑誌記事資料を、自分で元記事にあたって読み直しておこう。

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