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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
中東経済論b(環経学科用)/MIDDLE EAST ECONOMY(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的?内容
/Course Objectives
本講義は、経済学部経済学科のカリキュラム?ポリシー、ディプラマ?ポリシーを踏まえ、専門科目として、さまざまな国際的経済問題を理論的?実証的に発見?理解し、その解決のために経済学の知見を活かす力を修得することを教育目標とする「国際経済」の一部に位置付けられています。中東地域の現実社会に発生する多種多様な諸問題を経済学的視点から分析し、問題解決を図るアプローチを学ぶことを通じて、自己を発展させ、社会に貢献する能力を身につけることを上位目標とします。本講義では、紛争や様々な政治的対立を抱える中東諸国が、脱石油の流れの中で、権力の維持も念頭に自国の経済を維持?発展させるためにいかなる取り組みを行っているかについてその基礎知識?背景に理解を深めることを到達目標とします。
講義内容は、石油や天然ガスといった化石燃料の輸出で国家財政を運営してきた中東の資源国が、地球温暖化対策としての世界の消費国の脱石油の動きや、現在のウクライナ危機やガザ紛争をうけてのエネルギー市場の予測不透明化もうけて、オイルマネーの活用、経済の多角化、新エネルギー開発?実用化をはじめとして、どのような生き残り戦略を進めようとしているのか、その関連で、自国一国に止まらない域内、域外との連携を必要とする中東主要国が進める経済政策の現状、課題、見通しについて個別に解説し、中東諸国が取り組んでいる経済戦略が成功するために必要な要素とリスクを考察します。 そして、中東資源国が、従来の欧米諸国のみならず、ロシアとも一定の関係を維持し、また、拡大BRICSなどの枠組みを通じて「グローバル?サウス」といわれる国々との関係強化に取り組み、取引の脱ドル化の動きも出てきている中で、東アジアでは、中国や韓国などが中東資源国との経済関係強化を進めており、日本は、官民挙げてどのように対処すべきかを考えます。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料を用いて対面で計14回実施します。テキストは使用しません。これまで併用してきたオンデマンドの配信はありませんが、講義資料のほか、合計9回分については解説資料をmanabaで配信します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。講義3回分毎の総括セッション(第5回、第9回、第13回講義)で講師が総括コメントします。総括セッションでは、特定テーマに関するグループ学習を実施し、グループとして演習結果を発表、追ってmanabaから提出してもらいます。総括セッション以外の合計11回については、毎回小テスト、設問形式のアンケートを出題します。小テストは、毎回6問で、正解を公開します。アンケートについては、対面講義の終了前の10分程度履修生に考えてもらい、manabaから提出してもらいます。初回を除き、アンケートについても模範的な回答を紹介します。アンケートでのコメントや質問、講師の回答は、3回の総括セッション毎に、manaba上で履修生の記入例を原則すべて共有できるようにし、他の履修生がどのように授業内容を理解し、どのような疑問を有しているのかを共有できるようにします。レポート提出のための課題は第5回目、第9回目、第13回目に出題します。課題に対する履修生の模範的レポート、あるいは模範的回答については、第9回、第13回、第14回(最終回)で紹介し、説明します。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで講義資料の事前送付があった場合には、講義資料中身を事前に熟読(2時間程度)し、専門用語の意味等を理解しておいてください。
事後学習:総括セッション3回を除き、毎回(計11回)出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間費やしてください。課題は、第2回~4回分の総括第5回、第6回~8回分の総括第9回、第10回~12回分の総括第13回の計3回出しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常1週間程度、但し、さらに1週間延長して受け付ける。但し、その場合得点の7割として評価する)までに提出してください。課題に対するレポートの分量の目安はその都度提示します。レポートの作成には、約3-4時間(秋学期合計で9時間から12時間)費やしてください。小テストとアンケート結果についても、指定の日時(通常5日間程度を想定)までに提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合は、アンケートでお知らせください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
エネルギー白書2023
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
資源エネルギー庁
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
ジェトロ国別報告(UAE、イスラエル、トルコ、サウジ、エジプト)ほか
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
JETRO
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
石油?天然ガス資源情報「セミナー?報告会資料」
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
JOGMEC
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関する設問形式の合計11回のアンケート提出、講義の理解度を確認する合計11回の小テスト、合計3回のグループ演習の結果提出(以上合計50%)、総括セッション3回の中で提示する課題に対する合計3回のレポート(50%)の合計100%の中で評価し、単位認定は6割以上です。小テストは毎回30点満点、アンケートは20点満点で、11回分で満点が550点のところ、グループ学習参加者は、演習結果を提出すれば毎回50点、全回提出すれば計三回分で150点追加される)。レポートは、合計3回各回3問出します。①質問のすべてに的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④文章の正確さ(誤字脱字が多かったり、文章が飛んでいたりするのは減点対象)、⑤目安の文字数を大幅に下回るか、超過しすぎていないか、⑥独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します(但し、講義内容から大幅に外れた検索資料内容でレポートを埋めるのは、逆に減点対象になります)。なお、単なるウェブ記事のコピー?ぺースト、あるいは他の履修生のレポートと同じ内容が確認された場合は、評価対象外としますので注意してください。
関連科目
/Related Subjects
中東経済論は、資源エネルギー経済論や国際政治経済学などと密接に関わります。
備考
/Notes
パワーポイント資料を事前送付し、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回については解説資料を講義開始までに送付します。状況に応じて、補足資料もお送りします。アンケートのコメント、感想、質問と講師の回答については、原則総括セッションの機会あるいはその前後にmanabaから履修生全員に共有できるようにします。
到達目標
/Learning Goal
中東経済に関する専門知識を習得し、現代中東経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(現代の主要な中東経済情勢概観) 授業の進め方?評価方法をまず説明。次に中東地域が抱えるエネルギー、地域戦略、各種課題を概観する。それらの概要を次回以降のテーマに合わせて紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
2 中東諸国のエネルギー戦略(その1 石油を巡る争いと協調) ウクライナ危機を受けて、とくにサウジとロシアが主導するOPECプラス体制内の対立と協調、ならびに中東産油国が石油戦略の中で何を重視し、いかなる対応をとってきたのかを解説する。
事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
3 中東諸国のエネルギー戦略(その2 天然ガスを巡る争いと協調) ロシア産天然ガスの欧州への供給減で、中東資源国のLNGを含む天然ガス供給能力が注目されている。東地中海ガスパイプライン構想をはじめ、域内でどのような争いと協調が存在するのか解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
4 中東諸国のエネルギー戦略(その3 中東諸国の新エネルギー戦略) 地球温暖化対策として、世界の主要国が水素やアンモニアなどの新エネルギー開発と実用化にしのぎを削り始めている。その中で、中東のエネルギー資源国は、どのような方向に動き出しているのかを解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
5 中東諸国のエネルギー戦略(総括) 第一回課題を提示する。テーマに基づき、グループ学習?演習実施する。 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第一回目課題に対してレポートを提出する。グループ演習の結果を提出する。
6 中東諸国の地域経済戦略(その1 サウジアラビア) サウジアラビアは、国家開発計画「ビジョン2030」を掲げ、政府系ファンドも活用し、メガプロジェクトNEOMなど地域の中核となる計画を推進。その成功のカギとリスクを解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
7 中東諸国の地域経済戦略(その2 イラン) イランへの最大限の経済圧力を行使してきたトランプ米政権が退場したものの、バイデン政権下でも制裁が続くイランは、どのように経済的?財政的苦境を乗り越えようとしているのか解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
8 中東諸国の地域経済戦略(その3 ウクライナ危機、ガザ紛争と中東主要国の対応) ロシアのウクライナ侵攻をうけ、欧米はロシアに厳しい経済?金融制裁を科している。その中での中東主要国の立ち位置と、ガザ紛争の海上輸送をはじめとする中東諸国への影響を取り上げる。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
9 中東諸国の地域経済戦略(総括) 第ニ回課題を提示する。テーマに基づき、グループ学習?演習実施する。 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第ニ回目課題に対してレポートを提出する。グループ演習の結果を提出する。
10 地域経済に重大な影響を与える問題(その1 UAEとイスラエルとの国交正常化) 2020年8月UAEとイスラエルは国交正常化を発表した。新技術大国イスラエルと資金力を有するUAEが組めば、地域に如何なるインパクトを与え、ガザ危機はどのような影響を両国関係に与えたかを解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
11 地域経済に重大な影響を与える問題(その2 ルネッサンスダム建設他中東の水資源問題) 中東地域では、希少資源である水資源を巡って上流国と下流国との軋轢が珍しくない。ナイル川の水を巡る流域国の対立や中東における海水淡水化事業でのビジネス機会を扱う。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。
12 地域経済に重大な影響を与える問題(その3 中東で拡大する原子力発電) 中東諸国は脱石油もにらんで、原子力発電計画を進めている。稼働中のUAEやイランの原発やロシア製原発建設を進めるエジプト、トルコなどの状況なども解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
13 地域経済に重大な影響を与える問題(総括) 第三回課題を提示する。テーマに基づき、グループ学習?演習実施する。 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第三回目課題に対してレポートを提出する。グループ演習の結果を提出する。
14 まとめ:紛争を抱える中東諸国の生き残りをかけた経済戦略と望まれる日本の対応 秋学期で、中東諸国の経済戦略を総括するとともに望まれる日本の対応を考える。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。事後、アンケート、小テストに回答する。

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