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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ヨーロッパ経済論b(環経学科用)/EUROPEAN ECONOMY(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
漆畑 春彦 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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漆畑 春彦 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
EU 統合の全体観に重きをおく春学期に続き、本講義で は、EU を形成するドイツ、フランスなど主要国?主要地域の経済システムの特徴、経済?産業?通商?政治?金融?財政等の政策に目を向けて検討します。できる限り政府機関 等の統計資料を用い、EU 各国の歴史?現状を把握し、今後の展望を明らかにします。 本講義は、経済学部の学位授与方針(DP)にある「経済社会が形成されてきた歴史や諸制度に対する理解に立脚し、多様な立場?側面から社会経済を認識する能力」を身につけることに資するため、国際経済学的な視点から欧州経済に関する専門知識を習得し、欧州経済に関する様々な事象について自らの見解を提示できるようになることを目指すものです。また、本講義は外国経済分野に属しますが、アメリカ経済論などと同様地域経済研究の一環として、欧州地域の経済状況、経済システムや政策の特徴を分析し、見解を提示できることを目標としています。本講義は、経済学の専門知識を修得した、国際的視野を有し国際社会に貢献できる実践的な人材を育成することを目的とし、学位授与の裏付けとなる能力を養成するための学科専門科目であります。同じ外国経済分野として、「アメリカ経済論」、「東アジア?中国経済論」、「東南アジア経済論」、「オセアニア経済論」などを合わせて履修しておくことが望ましいです。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本講義は、当方であらかじめ用意したレジュメを参照しながら、特に重要なポイントは黒板の板書を行うことで詳細に説明します。レジュメは用意するものの、しっかりと話を聞き、自分なりの工夫を加えながらノートにまとめるという作業を重視します。こうした基本作業を通じて、基本的な理論、欧州の各国経済の状況や問題点?課題を学んでいきます。原則対面形式で講義を行います。 なお、可能な限りインタラクティブな要素を持った講義とするため、適宜受講生からの発言を求め、ディスカッションの場を複数回設けたいと思います。また、前期講義の受講期間中に重要事項について中間レポートを1回課します。間違い、勘違いの多い点、重要ポイントについては、レポート返却時に改めて解説するようにします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前?事後の学修時間として4時間程度をかけて授業準備と授業の復習を心掛けてください。事前の学修としては参考図書の該当箇所などを参考に内容を予習し、事後の学修としては授業内容の見直し、関連するトピックスについて自分なりの考えを纏めるように心がけてください。配布されたレジュメと自身のメモを参照しながら、テキストを改めて精読してください。なお、欧州経済?政治に関する時事的な話題も適宜取り扱うので、普段から新聞やニュースに触れ、欧州経済に関する動向を把握するよう努めてください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
試験(80%):記述式の問題を5、6題出題する。それにより、講義で学んだ欧州経済に関する政策、制度と実態、その変化等についてどの程度把握し、自分なりの見解を示すことができるかを測定する。評価ポイントは、①講義内容に基づいていること、②論点を的確にとらえていること、③欧州経済に関する制度、政策の特徴について、その背景など大きな流れを押さえていること、などを中心とします。 レポート(20%):学期半ばにレポート(最低3,000字程度)を1回課す。課題は、学期前半部分及び後半部分の講義の内容の理解を問うものとします。具体的な課題は講義中に提示します。評価のポイントは試験と同様です。なお、提出期限後にレポート課題の要点を解説するので、それを踏まえてさらに理解を深めること。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本講義とともに、同じ外国経済分野として、「アメリカ経済論」、「東アジア?中国経済論」、「東南アジア経済論」、「オセアニア経済論」などを合わせて履修しておくことが望ましいです。特に欧州地域は、アメリカ、中国との関係が深いことから、アメリカ経済論、東アジア?中国経済論の順番に優先的に履修することを勧めます。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
西ヨーロッパ経済に関する専門知識を習得し、現代ヨーロッパ経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の概要、ドイツ経済の概要と特徴:ライン資本主義 | 前期講義15回分の全容を説明。ドイツ共和国の戦後から現在に至るまで経済状況と同国経済システムの特徴としての伝統的な「ライン資本主義」について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
2 | ドイツ経済の概要と特徴:コーポレートガバナンス | ドイツの伝統的なコーポレートガバナンス制度を説明。監査役会と取締役会の関係、ドイツ企業とステークホルダーとの関係、経営戦略面への影響などを説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
3 | フランス経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでの同国経済の状況と特徴、特に1980年代から1990年代まで行われた競争的ディスインフレ政策について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
4 | 英国経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでの同国経済の状況と特徴、特に1980年代半ばのビッグバン政策、金融業の位置づけなどを説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
5 | ベネルクス諸国経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでのオランダ、ベルギー、ルクセンブルグ経済の状況と特徴、特に特徴的なオランダ経済モデルに力点をおき説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
6 | 北欧諸国経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでの北欧4か国の経済の状況と特徴、特に情報通信政策、特徴的な北欧経済モデルの特徴について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
7 | イタリア、スペイン経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでの両国経済の状況と特徴、特にイタリア経済の問題点と政策対応について力点をおき説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
8 | 中東欧諸国経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでの中東欧経済の状況と特徴、特に資本主義国への転換の経緯、ポーランドなど工業国の経済政策等を説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
9 | その他EU諸国、スイス経済の概要と特徴 | 戦後から現在に至るまでのスイス、ギリシャなどの経済の状況と特徴、特にスイス経済の特徴に力点をおいて説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
10 | ギリシャ危機、ユーロ危機 | 2011年から数年間欧州経済の経済危機のメカニズムと影響について説明 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
11 | ドイツの産業政策 | EU主要国のうち、ドイツの特徴的な産業政策について、より深く学習。「インダストリー4.0」を中心に解説する | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
12 | フランスの原子力政策 | EU主要国のうち、フランスの特徴的な原子力政策についてより深く学習。 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
13 | 英国のロンドン金融市場 | 欧州主要国のうち、英国が世界に誇るロンドン金融市場についてより深く学習。 | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |
14 | まとめ(特に重要なポイントの整理) | ドイツ、フランス、英国など主要国を中心に再度ポイントをまとめ、各国の経済システムの特徴や問題点をレビューする | 事前学修として参考図書の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。事後学修では、講義内容をノートで確認し、参考図書などを参考に講義ノートに詳細の補足を行うこと |