シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
憲法?人権(国関?総政用)/CONSTITUTION (HUMAN RIGHTS) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
法学部/LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木4/Thu 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
大藤 紀子 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
大藤 紀子 | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
ここで「人権」とは、日本国憲法に定められている、あるいはそこから導き出せる、人びとの権利のこと。「基本的人権」とも言い、法的には、この日本国憲法にしか定めがない。この憲法は、基本的な人権が定められているからこそ、最高の効力をもつ日本国の法規(ここでは、法規=法規範、法のこと)であるとみなされている(=憲法の実質的最高規範性)。 受講生は、「基本的人権」という概念(この言葉がもつ、思想史的?歴史的な意味)について触れた後、一つ一つの権利について、勉強していく。具体的には、条文の文言(もんごん)から導き出すことができる解釈、またその違い(学説)について、そうした解釈の違いがもたらす帰結、さらには、条文にまつわり、これまで提起されてきた事件と裁判所の判断(判例)などについて、勉強する。 法の下の平等(14条)、精神的自由{19条(思想の自由)?20条(信教の自由)?21条(表現の自由)}、経済的自由{22条(営業の自由、職業選択の自由、居住?移転の自由)、29条(財産権)}、人身の自由(18条)?刑事手続上の人権(31条?40条)、社会権{25条(生存権)、26条(教育を受ける権利)、27条(勤労権)、28条(労働基本権)}のそれぞれについて、勉強する。 (参政権?請求権については、省略。「憲法?統治」で学んで欲しい。) 数多くの条文(日本国憲法 第3章)が関わってくるので、一つ一つ、関連する論点?学説?判例を、ノートにしっかり整理して、理解していくことが重要。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本講義は、基本的に対面形式で実施する。 受講生は、各自ノートを作り、テキストをじっくり読みながら論点を項目ごとに整理すること。 授業?試験についての連絡やレジュメ?資料の配布等は、必要に応じてmanabaを通じて行うので、常に確認してほしい。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修として、その週で扱われる論点の概要が理解できるよう、テキストの該当ページを毎回必ず熟読し、鍵となる用語や概念について予めできる限り理解しておくこと。その理解を、授業を通じて確認し、さらに考察を深めてください。また、扱われる条文や論点が多いので、ノート作りは大事。自分なりに試行錯誤して、後から見て、自分にとってわかりやすいノート作りに心がけること。(2時間程度) 授業の後は、判例については判例集に必ずあたり、事件の背景や経緯について理解し、判決の内容がもつ意味について考えること。また、ノートの完成に努めること。(2時間程度) |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
小テスト(30%) 学期末の授業内における試験、またはレポートの提出(70%) |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
受講にあたって、すでに「憲法入門」を履修し終えていることが望ましい。 この科目とともに、「憲法?統治」を履修し、最終的に「憲法?発展」も履修してほしい。 |
||||||||||
備考 /Notes |
上記テキストのほか、『小六法』を必ず手許に置き、憲法および関連する法律の条文を確認すること。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
憲法に定める人権、およびこれに関する重要な判例、学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | はじめに 法の下の平等 |
授業の概要 平等原則について解説する |
テキスト1(新憲法四重奏):第2章 テキスト2(憲法第八版):第7章 134-159頁 (使用テキストは、以下同じ) |
2 | 思想?良心の自由 | 日本国憲法19条の主要論点、判例 | 第3章 37-46頁 第8章 160-164頁 |
3 | 信教の自由①(歴史的意義) | 信教の自由の歴史的意義について勉強する。明治憲法時代との比較 | 第3章 46-50頁 第8章 164-170頁 |
4 | 信教の自由②(内容と限界、政教分離) | 信教の自由の内容と限界、政教分離について学ぶ。主要論点、判例を学習する | 第3章 50-53頁 第8章 171-181頁 |
5 | 小テスト1 | 第2回?第4回授業の復習 | |
6 | 学問の自由 | 日本国憲法23条の主要論点、判例について学習する | 該当部分なし 第8章 181-188頁 |
7 | 表現の自由①(その優越的地位、知る権利?報道の自由、他) | 表現の自由の優越的地位、知る権利?報道の自由、その他について | 第4章 54-57頁、70-74頁 第9章 189-211頁 |
8 | 表現の自由②(表現の自由規制立法の違憲判断基準、他) | 教科書検定、デモ行進の自由、他 | 第4章 57-70頁 第9章 211-244頁 |
9 | 小テスト2 | 第6回?第8回授業の復習 | |
10 | 経済的自由権 | 経済的自由権の論点、判例について勉強する | 第5章 第10章 245-263頁 |
11 | 人身の自由 | 人身の自由に関する基本原則、被疑者?被告人の諸権利について | 第7章 第11章 264-278頁 |
12 | 社会権 | 生存権、教育を受ける権利、勤労権、労働基本権の各権利について学習する | 第6章 第13章 290-307頁 |
13 | 小テスト3 | 第10回?第12回授業の復習 | |
14 | まとめ | 授業の総括を行う |