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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
政治思想史b(18以前)/HISTORY OF POLITICAL THOUGHTS b |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金3/Fri 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
網谷 壮介 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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網谷 壮介 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
政治思想史とは、過去の人々が政治をどのように考えてきたのかを研究する学問である。ただしここで「政治」は、通常よりも広い意味で捉えられ、「複数の人々がともに生きる」ということに関わる営みすべてを指す。そのため、国家や政府だけでなく、人間や社会、経済についても広く見ていくことになるだろう。西欧の過去の思想をひもとき、私たちが今「当たり前」だと思っている政治や社会のあり方を批判的に問いなおす視座の獲得が目指される。 秋学期のテーマは「公と私」である(春学期を未受講でも理解可能な内容である)。公的なもの(the public)と私的なもの(the private)の理解は、歴史的に変遷してきた。この授業では、次のような問いを導きにして古代ギリシアから現代へと思想史をたどり、公と私の関係を歴史的に捉えたい。 公園や道路、広場などの公共空間はどんな空間か。国家が公的なものであるとはどのような意味か。マスメディアは社会的?政治的にどのような意味を持つか。デモやパレードなど公的領域で行われる政治的活動にはどんな意味があるか。新自由主義は公的なものをどのように変化させたのか。TwitterやInstagramなどのSNSが生み出す公的領域はどのような場所か。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
対面で講義を行う。授業中には資料を読み、学生同士で議論する時間を設ける。manabaを通じて授業資料を配布するので、事前にダウンロードして印刷し、授業に持参する必要がある。課題のフィードバックはmanabaを通して行う。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前に資料を一読しておくこと(1時間)。また授業後、授業中に用いた資料をもう一度精読し、キーワードや重要な概念についてノートにまとめ(2時間)、課題に取り組むこと(1時間)。 資料の予習、映画の予習を前提に授業中に学生同士で議論する回を合わせて2回設ける。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内の課題(50%)、期末試験(50%) ただし、受講生が100人未満の場合、期末試験を行わず、授業内の課題のみで評価する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
政治思想史の概括とその根幹となる主な諸思想の特徴、および、重要な概念や制度を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 学生同士でマインドマップを作成して、公共性とは何かイメージを掴む。 | |
2 | 古代ギリシアの民主制と哲学者の批判 | 古代ギリシアの民主制のあり方とそれに対するプラトンの批判点を理解する。 | |
3 | 古代の共和主義 | アリストテレス、ポリュビオス、キケロにおいてres publicaとは何を意味したのかを説明できるようになる。 | |
4 | 哲学者と観想的生 | 古典古代の思想家たちが、市民的生と観想的生をいかに区別していたのか、特にディオゲネス、ストア派、初期キリスト教思想を概観する。 | |
5 | 絶対主義と公共性 | 初期近代の絶対主義形成期における代表的公共性のあり方を理解する。 | |
6 | カントと理性の公的使用 | 事前に「啓蒙とはなにか(前半)」を読み、授業内で学生間で議論し、カントの公共性概念について理解を深める。 | 事前にカントの「啓蒙とはなにか」を読んで授業に望む必要がある。テクストは配布する。 |
7 | 啓蒙と公共性 | 事前に「啓蒙とはなにか(後半)」を読み、授業内で学生間で議論し、カントにおいて啓蒙と公共性がどのように関連しているのか説明できるようになる。 | 事前にカントの「啓蒙とはなにか」を読んで授業に望む必要がある。テクストは配布する。 |
8 | 市民的公共性の誕生 | ハーバーマス『公共性の構造展開』をもとに、市民的公共性の生成過程を理解し、自分の言葉で説明できるようになる。 | |
9 | 公共性の構造転換 | ミル、トクヴィル、マルクスの市民的公共性批判を説明できるようになる。 | |
10 | ファシスト的公共性 | 全体主義時代の公共性について、映像やポスターを通じて理解する。 | |
11 | アーレント | 公共性の哲学者としてアーレントを取り上げ、彼女の議論を自分の言葉で説明できるようになる。 | |
12 | 現代の公共性の問題(1)排除と包摂 | 公共圏からの排除(女性、黒人、少数民族、LGBT)の問題を映画『パレードへようこそ』を通じて理解する。 | |
13 | 現代の公共性の問題(2)政治参加 | アーレントの公共性論を踏まえて、『パレードへようこそ』に見られる公共性を解釈できるようになる。 | |
14 | 現代の公共性の問題(3)新自由主義 | 現代の公共性の課題として、新自由主義的統治を理解し、自分の言葉でその問題点を論じられるようになる。 |