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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
経済学入門(19以降)/INTRODUCTION TO ECONOMICS |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
野村 容康 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野村 容康 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
経済学を初めて学ぶ者を対象に、現代経済学の基礎的な理論を概説し、これらの道具を用いて日本経済および国際経済における様々な経済現象とその意味について考えていく。経済学的な思考法を習得することにより、日本経済を取り巻く現状と諸外国との関係を客観的に把握できるようにする。この授業は、法学部法律学科の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「学生の人間形成にとって必須と考える共通の教養を学科の専門性を越えて修得できる」ことに資するため、経済学に関する基礎知識を習得することで、社会の様々な問題を総合的にとらえ解決策を提示できるようになることを目指すものである。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
対面授業を原則として、毎回教員が用意したレジュメを配布し、これに基づき講義を進める予定である。併せて経済学の分析に欠かせない基礎用語をまとめたプリントを用意し、適宜参照する。これら配布資料はテキストの代替として位置づけられる。一定のテーマが終了した段階で、確認のための小テストを実施し、可能な限り同じ時限中(あるいは次回)に解説とフィードバックを行う。授業に関する質問については、授業時以外にも、講義支援システム manaba の掲示板を使用する。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
各回の講義で解説した基礎用語について復習し、十分に理解したうえで、次回の講義にのぞむこと。講義終了後は、授業で学んだ理論を身の回りの具体的な経済現象にあてはめて、どれだけ説明が可能であるか、問題意識をもって考えてみること。 14週の授業期間のうち事前学習2時間、事後学習2時間、期末筆記試験の準備のための4時間、合計60時間の授業外学習を基本とする。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
原則として、期末筆記試験(70%)および授業内での小テストの結果(30%)により評価する。 筆記試験の評価ポイントは、①授業内容に基づいていること、②基本的な用語?定義を習得していること、③論述については論理が明確であること、などを基本とする。小テストのポイントも同様である。 |
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関連科目 /Related Subjects |
「財政学a」では、第10回「国民経済における政府の役割」、第11回「日本財政の現状と社会保障」に関して詳細な議論を行う。同じく「財政学b」でも、一国の税制と租税政策についてより具体的な検討を加える。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
経済学的なモノの見方を習得することにより、日本経済を取り巻く現状とその課題について理解し、自ら考える力を身につける。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 経済学とはどのよう学問か。経済学が解決すべき「経済の基本問題」について考察する。 | 身の回りで起きている具体的な経済現象を「希少性」の概念から考えてみる。 |
2 | 家計の行動 | 消費の主体である家計の基本的な行動原理について理解する。 | なぜ需要曲線が右下がりになるのか、その前提について授業内容に基づき整理する。 |
3 | 企業の行動 | 生産の主体である企業の基本的な行動原理について理解する。 | なぜ供給曲線が右上がりになるのか、その前提について授業内容に基づき整理する。 |
4 | 市場均衡と価格 | 競争市場での均衡状態はどのような意味で望ましいのか。効率性と公平性の概念について考察する。 | パレート効率と社会的厚生の概念について復習する。 |
5 | 日本経済の全体像 | GDPの概念について説明したうえで、国民経済計算の資料を使って最近における日本経済の動向について確認する。 | 最近におけるGDPの支出面、分配面での構成要素とその変化について整理する。 |
6 | マクロ経済における消費と投資 | マクロ経済における家計消費と企業投資の決定要因について考察する。 | 日本の家計貯蓄率の時系列的変化を確認し、その背景について考えてみる。 |
7 | 国民所得決定の理論 | ケインズ経済学の基礎に基づき、国民所得の決定メカニズムについて考察する。 | 所得決定理論について、新古典派経済学との違いについてその前提を理解する。 |
8 | 景気対策としての経済政策 | ケインズの乗数理論に従って、政府支出や減税などの財政政策の効果について検討する。 | 限界消費性向の数値をもとに、異なる種類の乗数を計算できるようにする。 |
9 | お金の流れと金融政策 | 貨幣とは何か、貨幣動機、貨幣市場の機能について概説し、マクロ経済における中央銀行の役割について考察する。 | 現下の量的緩和政策の理論的根拠が妥当であるか考えてみる。 |
10 | 国民経済における政府の役割 | 財政の3つの基本的な機能を概観したうえで、特に所得再分配機能の重要性について考察する。 | なぜ政府は市場が決定した所得分配に介入すべきなのか、その経済的根拠について考えてみる。 |
11 | 日本財政の現状と社会保障 | 資料により日本財政の現状を把握したうえで、社会保障政策に関する問題について概観する。 | 近年における日本の債務残高膨張の背景と要因について考えてみる。 |
12 | 開放マクロ経済学の基礎 | 資料により国際収支表の仕組みについて解説したうえで、日本の対外取引の現状について考察する。 | 日本の経常収支の現状ついて確認し、マクロ経済における構造的要因について考えてみる。 |
13 | グローバル化と日本経済 | グローバル化が日本経済に与える影響について家計と企業の視点から考察する。 | 日本経済にとってのグローバル化の光と影の側面を考えてみる。 |
14 | まとめ | 講義内容の全体を総括し、併せて受講生からの質問に回答する。 | 日本経済が直面する具体的な課題に照らして、経済学の意義と限界について考えてみる。 |