シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
人権の歴史/HISTORY OF HUMAN RIGHTS |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡田 順太 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
岡田 順太 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
【講義目的】本講座は、法学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「さまざまな分野の専門知識を修得し、各分野の判例?学説や諸課題等を正しく理解し、個別の事象について自らの見解を提示できるようにすることを目的」として、人権の観念がどのような歴史的経緯を経て、法制化され、展開していったのか、また、その現実の保障状況はどのようなものか理解を深め、自らの意見を形成し発言する。 【講義内容】個人主義の確立や資本主義経済の導入など近代社会を特徴づける政治?経済?社会面要素に言及しつつ、諸外国の憲法史にも触れながら、日本国憲法における人権保障の発展の経緯と課題について学ぶ。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
【授業の形式?方法】対面授業による講義形式で実施する。 授業内での質疑応答?意見交換?解説などを行い、双方向での主体的な学修となるよう試みる。 詳しくは、授業ガイダンスにて説明する。 【履修上の注意】授業中のパソコン?スマートフォンなど電子機器類の使用は禁止する。レジュメはManabaに掲載されているので、各自、紙で印刷して持参すること。 3分の2以上の出席がない者は、期末試験受験資格を有しない。また、出席をしていれば、単位がくるというものでもない。 積極的な発言?質問等により授業に主体的に参加する姿勢が望まれる。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
大学設置基準上、授業時間の2倍の時間を自習時間として確保することが必要となる。 【予習】授業内での質問?意見提出に向けて、参考文献?配布資料等を通読する。(2時間) 【復習】授業内容の再現、演習問題の再考、ノートのまとめなどを行う。(2時間) |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
学期末試験(又は課題レポート)50%:記述式の問題を出題する。それにより、授業で学んだ歴史と制度、実態、その変化等についてどの程度把握し、自分なりの見解を示すことができるかを測定する。 評価のポイントは、①授業内容に基づいていること、②論点を的確に捉えていること、③定義、背景、制度の概要と長所?短所、その影響など一連の大きな流れを押さえていること、などを中心とする。 課題点(授業に関する発言)40%:各回の授業内容を理解しているかどうかを問うものとし、評価のポイントは、学期末試験に準じる。 平常点10%:受講態度、授業中の発言などから総合的に評価する(出席しただけでは加点されない)。 ※上記の評価方法に変更がある場合は、適宜、授業中に説明する。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
「憲法入門」、「憲法?人権」、「憲法?統治」で得た条文?判例?学説に関する知識をフル動員して、現代社会の抱える諸課題について自分の頭で考えて発言することになる。 | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
日本における主要な人権問題、人権問題に関する重要な判例、学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | イントロダクション | 授業形式?方法の説明、授業概要 | |
2 | 個人像と人権① | 近代社会の基本原理―個人主義と消極国家 | ※ 授業内で提示する各文献参照。 |
3 | 個人像と人権② | 近代資本主義の発展と人権保障の変容 | ※ 授業内で提示する各文献参照。 |
4 | 個人像と人権③ | 近代個人像の構造と課題 | ※ 授業内で提示する各文献参照。 |
5 | 個人像と人権④ | 個と孤―空虚な個人の人間像 | ※ 授業内で提示する各文献参照。 |
6 | 結社による自由?序論① | コロナ禍における移動の自由と社交の自由 | 【参考文献】「移動の自由と社交の自由」法学教室501号(2022年)15-19頁 |
7 | 結社による自由?序論② | 近代における個人と中間団体 | 【参考文献】「団体と個人」新井誠ほか『世界の憲法?日本の憲法』(有斐閣、2022年)148-158頁 |
8 | 中間団体の「公共」的意義① | 社会における<公共>―中間団体による多元的公共 | 【参考文献】「社会における<公共>―『拡散』と『生成』の位相」憲法問題31号(2020年)34-45頁 |
9 | 中間団体の「公共」的意義② | 公共としての私的主体―グローバル化社会の公共形成 | 【参考文献】「公共としての私的主体―『営業の自由』論の再考を中心として」比較憲法学研究34号(2022年) 1-15頁 |
10 | 分断?分極化時代の憲法理論① | 反グローバリズムの病理と生理(1) | 【参考文献】「反グローバリズムの病理と生理」横大道聡ほか編著『グローバル化のなかで考える憲法』(弘文堂、2021年)105-122頁 |
11 | 分断?分極化時代の憲法理論② | 反グローバリズムの病理と生理(2) | 同上 |
12 | 分断?分極化時代の憲法理論③ | 共同体の分断と関係性の再構築(1) | 【参考文献】「共同体の分断と関係性の再構築――『結社による自由』の可能性」新井誠ほか編『<分断>と憲法―法?政治?社会から考える』(弘文堂、2022年)95-108頁 |
13 | 分断?分極化時代の憲法理論④ | 共同体の分断と関係性の再構築(2) | 同上 |
14 | 総 括 | 補足とまとめ | 授業内容をまとめる。 |