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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
法思想史/HISTORY OF LEGAL THOUGHT
開講所属
/Course Offered by
法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木1/Thu 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
野崎 亜紀子
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
野崎 亜紀子 総合政策学科/POLICY STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
【講義の概要】
 「法」は古代以来西洋社会の基盤となってきましたし、明治以来の日本の近代化でも、西洋流の法学がその入り口として大きな役割を果たしてきました。本講義の目的は主に、西洋思想史の中で法がどのように扱われてきたかを、いくつかの基本的概念の検討を契機として、法の全体を背後から支え、法それ自体が目的として追求すべき価値?理念の検討を行うことにあります。その際、古典や古典的名著と評されるテキストを用います。古典(古典的名著)は、ある特定の時代状況を背景とするなかで、ある特定の課題を前にした各々の思想家による知的格闘による産物であるという個別的性格を有し得ます。他方それは、そうした個別性にとらわれない普遍的思考をも含意します。いわゆる古典的名著と称されるテキストは、個別性と普遍性の両方を内包するもの(が多い)です。そうであればこそ名著として長く読まれ、学問的検討がなされ続けるのでしょう。個別性と普遍性という2面的要素のやりとり(相互浸透)という、法学が持つ特徴的活動(実学と言われる所以)を意識して本講義は、法思想を歴史的文脈の中で捉え且つ、普遍的思考への接続を試みます。
 したがって本講義は、概括的な歴史的理解という観点から法思想史を捉えようとするものではない形で、歴史と法的思考とのやりとり(相互浸透)を行います。
 本講義が契機として位置付ける基本的概念は、「主体」「国家」「思考」です。これら基本的概念を思想の海図を理解した上で、法の諸理念の検討へと思考を進めていきます。
 これらの基本的概念および法の諸理念について検討するに際しては、各々いくつかのテーマを設定します。具体的にはテキストに示されていますが、テキストを基点として、広がりのある法思想の世界を古典で読み解いていきます。

【講義の目標】
 受講生は、講義内で取り組む個々のトピック(そしてそれは一見すると現代的な課題に見える場合もある)について考える道具立てとしての古典的名著に触れることによって、思想の歴史性(共時的思考)と普遍性(通時的思考)とのやりとりをする(相互浸透)能力=法的思考の醸成を目標とします。

 以上の概要?目標の下、受講生が主体的に本講義を受講し取り組むことによって、①専門的知識を活かして多様な現代社会に貢献できる能力を得るための前提となる、現代社会が抱える問題を引き出す姿勢を醸成し、②専門的知識を活かして多様な現代社会に貢献できる能力を身に付けるための基本的素養を育むことになるよう、講義担当者は本講義を構成します。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 授業は全回、教室での対面講義の形式で行います(2024年度本学方針に基づきます)。
 講義内でmanaba機能を用いる場合があるので、PC, タブレット端末等を手元に置いて講義に出席してください。欠席については、受講生の皆さん自らの責任で対処してください。
 講義における必要な情報は、manabaを通して連絡します。また講義資料等については、事前?事後にmanabaにpdfをアップします。質問やコメントは、講義前後等以外にも、manabaの「個別指導」を利用するなどして是非寄せてください。個人情報に配慮の上、講義内で共有できるものは共有の上、議論を喚起していきたいと考えます。
 上記のことのために、毎週講義の事前事後には必ずmanabaにアクセスし、情報等を確認することを要します。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
 本講義ではテキストを使用します。該当する章は、事前に通読の上、講義に臨んでください(2時間)。この他、参考となる抜粋や論文はmanabaで紹介、あるいはアップするので、down loadして事後に読み、講義内で学んだ内容についてその課題を整理してください(2時間)。上記参考文献等を基点として、講義内で取り上げる思想家の著書等を講義内でも挙げていきます。原典に目を通してみることを勧めます。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
はじめて学ぶ法哲学?法思想
著者
/Author name
竹下賢?角田猛之?市原靖久?桜井徹編
出版社
/Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
/ISBN
9784623056088
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内における取り組み(manaba機能等を用いて講義内で課題に取り組むことがあります):30%
期末試験:70%
以上を評価の基本原則とした上で、総合的に評価します。
関連科目
/Related Subjects
法哲学、社会科学概論1、社会科学概論2
備考
/Notes
教科書は、講義内でも用いますが、講義の前後の予習?復習等受講生が自律的に学習するためのものです。
各自でテキストに示される参考図書等が示されていますので、図書館等で自学?自習する取り組みをしてください。
到達目標
/Learning Goal
法思想史に関する古典を現代的視点で正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 法思想史を学ぶために 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。 教科書I総論
2 法の基礎概念_主体⑴ 権利right:ホッブズ『リヴァイアサン』/イェーリング『権利のための闘争』 教科書I-1
3 法の基礎概念_主体⑵ 人格person:ケルゼン『法と国家の一般理論』 教科書I-2
4 法の基礎概念_主体⑶ 責任responsibility:アリストテレス『二コマコス倫理学』/カント『純粋理性批判』 教科書I-3
5 法の基礎概念_国家⑴ 自然法law of nature:ホッブズ『リヴァイアサン』/ロック『統治二論』 教科書I-4
6 法の基礎概念_国家⑵ 法実証主義legal positivism:ハート『法の概念』 教科書I-5
7 法の基礎概念_国家⑶ 国家state:イェリネク『一般国家学』 教科書I-6
8 法の基礎概念_国家⑷ 法の支配rule of law:ホッブズ『市民論』/ロック『統治二論』 教科書I-7
9 法の基礎概念_思考⑴ 法的思考legal thinking:ヘック『法獲得の問題』/フランク『法と現代精神』 教科書I-8
10 法の基礎概念_思考⑵ 司法裁量legal discretion:ドゥオーキン『権利論』/ドゥオーキン『法の帝国』 教科書I-9
11 法理念_支配⑴ 自由liberty/freedom:ハイエク『自由の条件』/ハイエク『法?立法?自由』 教科書II-3
12 法理念_支配⑵ デモクラシーdemocracy:ルソー『社会契約論』/トクヴィル『アメリカのデモクラシー』 教科書II-4
13 法理念_支配⑶ 寛容tolerance:ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の「精神」』 教科書II-5
14 総合 全体の振り返り

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