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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
中国特殊研究(日中比較文化研究a)/SPECIAL TOPICS ON CHINA: COMPARATIVE CULTURES OF CHINA AND JAPAN (a) |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
大澤 昇 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大澤 昇 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
日本人の見た[中国]、中国人の考えた[日本] コロナ禍などのパンデミックや世界各地で起こる戦争?紛争など、世界は混沌としている。そうした中、政治?経済?軍事的に巨大化する中国の存在は世界中から注目される。長い交流の歴史と地理的な近さをもつ日本と中国の地域的な対立を生まないためにも、日本と中国との間の文化の違いや日本人と中国人の思考の差異を、学生たちは冷静な目で見る必要がある。卑弥呼の時代から現在まで、「日本人が中国をどう捉えたか」「中国人が日本をどう見たか」を題材に、日中両国の文化を世界的な視点で、しかも歴史の流れの中で学ぶことで、学生は重要な隣国?中国の人たちの日本人とは異なる考え方を知ることができる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
新型コロナなどの感染症の急拡大がなければ、対面授業形式で行う。授業ではレジュメと資料を配布し、それを解説しながら関連するものをパワーポイントで図解し、関連映像を見ながら、各自の意見を述べてもらう。授業の最後、10分から15分で、400字程度の小レポートを毎回、書かせ、毎週、レポートを提出してもらう。授業をよく聞き、資料をよく読み、課題に対する自分の考えを的確にまとめているかで点数評価する。この毎回のレポートの点数の合計点で期末の評価を行う。質問や疑問などがあればその都度、手を挙げて尋ねるか、レポートの最後に記す。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回、事前に高校時代の世界史、日本史の教科書や参考書を授業内容のの時系列に従い、15~30分ほど読み直す。 毎回、事後、授業中に配布した文献資料を精読し、授業中に見せた図解資料や動画は自分でネット上でも再度、検索して見る。そして、書いた小レポートの内容を再吟味する。30分程度、この復習にあてて欲しい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業ごとの小レポートを8点満点で評価し、その合計点で学期末の評価を行うので、毎回の授業の出席は必要となる。評価の基準は、発想がユニークであること、経験や見聞に基づいた論理的な記述であること。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
参考文献:授業で配布するレジュメの中で紹介する。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
「中国研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって中国を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 「支那」と「小日本」――ネット上に溢れる蔑称 | 相互理解のために、文化交流の歴史をたどる重要性を理解する。(授業全体のガイダンスとなる) | |
2 | 徐福伝説と呉太伯(大陸文化の渡来) | 古代において、日本と中国の間には人々の交流があったが、それが伝説と化している事実を見る。 | |
3 | 聖徳太子と空海(遣唐使が見た中国) | 古代の「文明開化」を行った時代の日本が中国に学んだ実態を理解する。 | |
4 | 慈覚大師と浜松中納言(大陸文化からの自立) | 日本文化の創造的な発展が平安時代に、中国大陸としだいに離れることで、行われたことを見る。 | |
5 | 武家政権と科挙政治(中国化を免れた日本) | 鎌倉幕府成立と宋朝の科挙制によって、日中の政治や文化の基盤が大きく異なっていったことを知る。 | |
6 | 「日本国王」と室町文化(日本文化の成立) | 現代の日本文化の基盤となった室町時代の文化は、唐物と和物の境を紛らわせることによって成立したことを知る。 | |
7 | 「南蛮文化」の渡来と日中衝突(日本文化の拡大) | 西欧という、もう一つの大きな文明に接した東アジアがどういう変化をしたかを理解する。 | |
8 | 近松門左衛門と荻生狙来(「聖人君子の国」とは?) | 日本文化が花開いた江戸時代においても、中国大陸の文化は知識人の憧れであったことを知る。 | |
9 | 黒船来航とアヘン戦争(高杉晋作の上海渡航) | 「西洋の衝撃」を受けた日中両国は異なる対応を行い、近代化に差が出たことを理解する。 | |
10 | 「文明開化」と「中体西用」(福沢諭吉と梁啓超) | 西欧文明を全面的に取り入れた日本に対し、伝統文明を固守しようとした中国の苦悩を理解する。 | |
11 | 「合わせ鏡」としての日中関係(夏目漱石と魯迅) | 西欧化において違いが生じた日中両国だが、「マインドの新生」ではどちらの文学者も苦しんだことを知る。 | |
12 | 「同文同種」の分裂と衝突(三人の知日派中国知識人の苦悩) | 異なった近代のコースを歩んだ日中が、次第に武力衝突に発展し、そのはざまで苦しんだ多くの文化人がいた経緯を見る。 | |
13 | 「激変中国」と「平和日本」(文化大革命と平和憲法) | 第二次大戦後も混乱を繰り返した中国に対し、「平和」の中に埋没した日本ではお互いの国民同士や両国の文化の違いの理解に大きな差異ができた。 | |
14 | まとめ「日本文化」と「中国文明」 | 世界にはさまざまな文化が存在することを知り、日本と中国の文化の違いはどうして生まれたかを考える。(まとめであるので、レポートの提出は必要ではない) |