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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
中国特殊研究(日中比較文化研究b)/SPECIAL TOPICS ON CHINA: COMPARATIVE CULTURES OF CHINA AND JAPAN (b)
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大澤 昇
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大澤 昇 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
「竜の文明」と「くじらの文化」
日本人と中国人は、一見するとまったく見分けが付かないほど、顔立ちは似ているが暮らしの上では、大きな違いが散見される。日本では「衣食住」が日常の暮らしに欠かせないものと考えるが、中国では“衣食住行”と言い、交通手段も人間の生活に於いて必要不可欠なものとする。また家族観や価値観、思考様式でも両文化は異なる点が多い。こうした日中文化の違いを、分野別に具体的に幅広く見ることで、学生たちは中国文化を客観的に評価することができ、しかも彼ら若者の異文化理解の一助とすることができる。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
感染症の急拡大がなければ、対面授業形式で行う。授業ではレジュメと資料を配布し、それを解説しながら関連するものをパワーポイントで図解し、関連映像を見ながら、各自の意見を述べてもらう。授業の最後、10分から15分で、400字程度の小レポートを毎回、書かせ、毎週、レポートを提出してもらう。授業をよく聞き、資料をよく読み、課題に対する自分の考えを的確にまとめているかで点数評価する。この毎回のレポートの点数の合計点で期末の評価を行う。質問や疑問などがあればその都度、手を挙げて尋ねるか、レポートの最後に記す。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前にその回のテーマを、自分の身の回りの生活の中で考える。たとえば食文化では、自分はいつもどのような食生活を送っているか、政治文化なら選挙に自分は参加しているか、自分は選挙をどのようにとらえているかなど、15~30分ほど思索する時間を作る。
事後、その回の授業中に配布した資料を精読し、授業で示した図版資料や動画などもネットで自分で検索し見る。そして、授業で出された課題をいろいろな角度からもう一度、考えてみる。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
特になし
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
クジラの文化、竜の文明 日中比較文化論
著者
/Author name
大沢昇著
出版社/URL
/Publisher
集広舎
ISBN
/ISBN
978-4-904213-35-3
その他(任意)
/other
書店いない場合は、ネットや図書館で調べること
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業ごとの小レポートを8点満点で評価し、その合計点で学期末の評価を行うので、毎回の授業の出席は必要となる。評価の基準は、発想がユニークであること、経験や見聞に基づいた論理的な記述であること。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
参考文献:授業で配布するレジュメの中で紹介する。
到達目標
/Learning Goal
「中国研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって中国を研究分析し、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 「顔」と「文化」――外見はそっくりだが よく似ている容貌をもち同じ漢字を用いるが、日中両国では国民性や「常識」に大きな隔たりがあることを知る。
2 (国の形)国号?国旗?国歌の考え方が異なる日中 日本の国号(日本)、国旗(日の丸)、国歌(君が代)は長い間使われているが、中国のそれは最近、定着したもので、今までにいろいろな変化があったことを知る。
3 (食)「水の料理」と「火の料理」 遣唐使によってもたらされた大陸の食文化が、日本の自然環境の中でどう変化したか、また中国ではたびたびの王朝交代が食文化にも大きな影響を与えたことを知る。
4 (政治)姓のない天皇、普通の姓をもつ皇帝 日本では権力と権威の分離が進んだのに対し、中国では絶対的な権威?権力を持つ皇帝が存在したことを知る。
5 (住)「木の家屋」と「土の城壁」 たびたびの戦乱によって安全確保が第一の中国の住居に対し、蒸し暑い気候の日本では住いの快適さを重視したことを知る。
6 (思考方法)「恥の文化」と「誇り(驕)の文明」 「世間の目」を気にし「空気を読む」ことが必要な日本社会に対し、自分の行動の是非を判断するのが「自分の目」である中国。公共の空間に対する考え方の違いも理解する。
7 (衣)「柄の着物(和服)」と「色の衣服」 風土に合わせじょじょに衣服を変化させていった日本に対し、政治的な動きに翻弄された中国の衣装の変遷を知る。
8 (価値観)「縮み志向」と「巨大願望」 歴史的な巨大な建築物だけでなく、現在も超高層ビルを建て続ける中国。その背景にある「重厚長大」文化はなぜ生まれたか、日本の石庭や四畳半などの「軽薄短小」文化と対比して考える。
9 (交通)「歩く文化」と「乗る文明」 広大な大陸では「移動?運輸」を整備することが必要で、古代から道路と車馬が重視されたのに対し、狭い国土に複雑な地形を持つ日本では、移動は歩いて楽しむものとなっていったことを知る。
10 (死生観)日本の「幽霊」と中国の「妖怪」 中国の儒教文化では現世での生き方を重んじ、死後の世界を深く考えることを戒めた。一方、日本では怨霊たちを鎮めるための文化が発展した。幽霊と妖怪を例にとって、不可思議なものをどう捉えたかを知る。
11 (言語表現)「以心伝心」と“討価還価” 寡黙な人間が好まれた日本社会と、雄弁でなければ生きていけなかった中国。それが現在の日本人と中国人の表現方法?思考にどんな違いを与えたかを知る。
12 (芸術)派手な「浮世絵」と地味な「文人画」 古代の中国では、役に立つ技術でなかった絵画が唐代の半ば以降、文人画として君子のたしなみとなった理由、日本で庶民の活力が生んだ浮世絵の文化背景を知る。
13 (家族)公儀に対する「忠」と父母に尽くす「孝」 典型的な父系制大家族であった中国と、母系制から父親を中心とする「家」が重視されるように変化した日本との違いをみる。
14 環境に適応した文化、異文化を組み合わせた文明 世界にはさまざまな文明圏が存在することを知る。現代社会はその「文明の衝突」の渦中にあるのか、それとも「文明融合」の過程にあるのかを、みんなで考えていく。(この回は小レポートの提出はありません)

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