シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
日本政治外交史Ⅱ/JAPANESE DIPLOMATIC HISTORY Ⅱ |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
村井 哲也 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
村井 哲也 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、法学部の学位授与方針(DP)および教育課程編成?実施方針(CP)が示す「地域社会および国際社会を対象として、政治学および法学の専門的知識ならびに広くグローバルな見識と思考力を身に付ける」ことを目指します。 そのため学生は、歴史の知識や文脈を学ぶだけに止まりません。近現代日本における政治家のリーダーシップに着目し、その歴史的なケース?スタディを学ぶことを通じて、現在の日本政治も直面する普遍課題をも見出していきます。そこから客観的かつ鳥瞰的な思考力を養い、様々な問題を総合的にとらえ解決策を提示できる能力を身に付けることが本講義の最終的な目的です。 また、学生が政治家が生きた時代をイメージしやすいようドキュメンタリー映像を多用します。その時代背景や制作舞台裏などを解説し、メディア?リテラシーも考察しながら視聴していきます。 秋学期は、主に55年体制から現在までの時代に焦点を当てます。具体的には、保守合同による自民党と再統一による社会党が誕生した1950年代から戦後国家が政治的に安定化し、やがて米ソ冷戦の終焉とバブル経済の崩壊から1990年代に政治改革の時代が訪れ、民主党政権の挫折から安倍1強までの軌跡を論じていきます。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
対面による通常の講義形式を基本とします。 指定するテキストに加え、毎回manabaを通じて講義前にPowerPointを基にしたPDFレジュメを配布し、これを教室のスクリーンに映し出しながら講義を進めます。紙媒体でのレジュメは配布しません。そのため講義中は、ノートPCやタブレットなど一定以上の画面サイズがあるデバイス機器、およびPDFレジュメを表示するためのAdobe Acrobat Reader(無料)などのアプリが必要となります。 ただしPDFレジュメは概要に過ぎず、これだけ見ても講義の詳細を正確に理解できません。講義中の教員による口頭説明を的確に理解してノートを取り、講義後にPDFレジュメを補って完成させることが求められます。 また、教員と学生の双方向的なコミュニケーションを図るため、時折に無料の匿名アプリを用いインターネットを通じて発言や質問を投稿する機会を設けます。これらが教室のスクリーンに映し出され、他の学生の見解を知ることで自らの立ち位置を確認すると同時に、自らの見解を互いに発信することで本音ベースでのディスカッションを目指します。 なお、ペーパー課題は翌週の講義冒頭で、リポート試験は成績評価後にmanabaにてフィードバックを行います。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義前に、テキストの該当箇所を熟読し、事前に配布するPDFレジュメを一読しておいてください(2時間程度)。講義後には、PDFレジュメを読み返し、自分のノートと照らし合わせて要点を整理しておいてください(2時間)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
学期末に提出するリポート試験の60%、講義中にランダムに告知されるペーパー課題(小テスト)の40%によって総合的に評価します。いずれも、manabaを通じて提出してもらいます。 ペーパー課題についてはガイダンスにて詳細を説明し、リポート試験については提出開始の1週間前にはその時期と形式、課題内容などを記したPDFレジュメを配布する予定です。 「到達目標」に記載の通り、(1)近現代日本の歴史的事実とその因果関係を正確に解釈し、(2)そこから見えてくる政治の普遍課題から自らの見解をどれだけ論理的に構築できているかが、評価のポイントとなります。 なお、追試験は実施しません。リポート試験は提出期間が2週間と余裕を持ったスケジュールになっているからです。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
必須の条件ではありませんが、以下の科目を履修していれば相互の理解が進みます。 ?日本政治史(春学期、木曜1限、村井哲也)では、本講義および日本政治外交史aの前史となる幕末維新から1930年代までの時期を扱います。 ?政治過程論(秋学期、木曜1限、村井哲也)では、現在の日本を念頭に政治学の基礎知識や基礎概念を制度と実態の面から学んでいき、本講義と違った視点から政治の普遍課題について考えます。 |
||||||||||
備考 /Notes |
?他の学生の迷惑となるので講義中の私語は厳禁です。1回目は警告に止めますが2回目は教室から退出してもらいます。 ?陳情は受けつけません。場合によっては減点措置を執りますので逆効果です。 ?講義計画は、履修状況や進行具合、あるいは学生の要望によって若干の変更があります。 ?程よい緊張感と程よいリラックスを両立させるため、時折脱線することがあります。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
歴史を「考える」意識をもって、日本の政治外交における歴史的事実とその因果関係を正確に解釈し、個別の事象について見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | はじめに | シラバス解説に基づいてガイダンスを行います | |
2 | 鳩山一郎 | 鳩山論を通じて55年体制の確立の軌跡を論じます | |
3 | 岸信介(1) | ドキュメンタリー映像を通じて60年安保と岸の執念についてその実相に迫ります | |
4 | 岸信介(2) | 岸論を通じて60年安保をめぐる国家路線と自民党の変容を論じます | |
5 | 佐藤栄作(1) | 沖縄返還を描いたドキュメンタリー映像から佐藤の時代を学びます | |
6 | 佐藤栄作(2) | 佐藤とその秘書官を中心に「啐啄同機」の政治主導とは何だったのかを考察します | |
7 | 田中角栄(1) | 列島改造を描いたドキュメンタリー映像から田中の人物像に迫ります | |
8 | 田中角栄(2) | 田中論を通じて都市vs.地方の普遍課題について考察します | |
9 | 大平正芳 | 自民党政治の定着の中で大平論を通じて保守本流の思想を学びます | |
10 | 小沢一郎 | 1990年代に吹き荒れた政治改革の熱狂をドキュメンタリー映像から学びます | |
11 | 小泉純一郎 | 小泉論を通じて構造改革や劇場政治の功罪に迫ります | |
12 | 民主党政権 | 政権の失敗による改革時代の終焉はなぜ訪れ何を遺したのかを論じます | |
13 | 安倍晋三 | 最長政権を築いた安倍1強の功罪をドキュメンタリー映像から考察します | |
14 | おわりに | 本講義のまとめ |