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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
グローバル社会特殊研究(東南アジアの経済と地域統合a)/GLOBAL ISSUES: ECONOMY AND REGIONALISM IN SOUTHEAST ASIA (a) |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金1/Fri 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高安 健一 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高安 健一 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、学科専門科目として国際経済と地域経済共同体についての専門知識を習得し、望ましい企業経営戦略等を構築する能力を身につけることを目的としている。経済学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)が示すような、専門知識を用いながら問題解決を図ることにより自己を発展させて社会に貢献する資質を、東南アジア経済について詳しく学ぶことにより涵養する。 受講者は、東南アジアで事業を展開している日本企業の視点に立って、各国の経済発展の軌跡および経済の特徴について学習します。 講義には二つの軸があります。一つは、東南アジア諸国の多様性に焦点をあてることです。東南アジアという地域概念が定着してから半世紀程しか経っていません。経済的、政治的、社会的、文化的に多様な国の集合体です。 もう一つは、共通の分析項目を設定することにより、各国経済を横並びで捉えることです。経済発展の初期条件、経済発展戦略、マクロ経済動向、産業構造の特徴、外国直接投資、日本との経済関係などについて解説します。 講義を通して履修者が東南アジア経済が直面する課題やその原因について体系的に理解する能力を養います。 特に東南アジアで事業を展開している企業への就職を希望する学生にとって有益な情報を提供するものである。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義は、教室で対面で行われます。レジュメ(パワーポイントで作成)は事前にmanabaで送付され、コピーは配布しません。各自授業前にダウンロードしてください。授業はレジュメに沿って進行します。受講生は教員による口頭説明まで的確に理解することが求められます。 春学期の中盤に、シンガポールの人材政策について800字程度のペーパーの提出を求めたうえで、同テーマについて全員でディスカッションする機会を設けます。受講者がお互いのペーパーにコメントし合う機会を設けます。 毎回の講義後に短い課題(200字程度)のmanabaでの提出する必要があります。 教員からのフィードバックは授業中に口頭で行います。 manabaのresponで出席をとることがあります。 第1回の授業に必ず出席してください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業計画に掲げられた講義内容について事前に調べたうえで出席する必要があります(2時間)。manabaに掲載されるレジュメをもとに各自授業内容を復習してください(2時間)。授業時に教員より参考文献や関連動画を紹介することがあります。東南アジア経済に関する時事的な話題も適宜取り扱うので、普段よりメディアから情報を収集してください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末レポート(65%)で、①授業内容全般の理解度、②専門用語の適切な使用王、③書式(引用の的確さ)などを評価します。東南アジア経済に関する体系的な考察力が達成されているかも問われます。文字数は2,500字程度を予定しています。 毎回の授業後に提出する課題や授業内での主体的な発言についても評価対象とします(35%)。 評価: 上記を踏まえ、AA、A、B、Cの4段階で評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
東南アジア経済論bを履修し、東南アジア経済に関する理解度を高めることが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
特になし。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
「グローバル社会研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたってグローバル社会を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の目的、成績評価 | 春学期の授業全体について解説し、履修者が東南アジア経済を学ぶ意義について述べる。 | |
2 | 東南アジア経済発展の軌跡 | 第2次世界大戦以降の経済発展の軌跡について、輸入代替工業化政策と輸出主導型工業化政策を軸に理解できるようにする。 | |
3 | 東南アジア経済の特色 | 東南アジア諸国を横断的に比較できる統計を用いて、主要国経済の特徴についての理解できるようにする。 | |
4 | タイ(1):経済発展の軌跡と特徴 | 東南アジアで日本企業が最も多く集積しているタイの経済発展について、1997年のアジア通貨危機からタクシン政権までの期間を中心に理解できるようにする。 | |
5 | タイ(2):産業集積と産業構造高度化 | 外国直接投資が産業集積と産業構造の高度化を引き起こしていることを理解できるようにする。 | |
6 | シンガポール(1):経済発展の軌跡と人材戦略 | 東南アジア諸国のなかで、最も一人当たり所得が高いシンガポールの人材戦略について理解できるようにする。 | |
7 | シンガポール(2):産業高度化戦略 | 情報通信産業、バイオテクノロジーなどの分野で先端的な国となっていることを理解できるようにする。 | |
8 | シンガポール(3):多国籍企業のグローバル拠点 | シンガポールの国際ハブ戦略が同国のグローバル戦略の基礎となっていることを理解できるようにする。 | |
9 | マレーシア:脱工業化の模索 | 中所得国の罠に陥ることが懸念されているマレーシアにおける脱工業化の動きについて理解できるようにする。 | |
10 | 人材育成戦略についての全員ディスカッション | 東南アジア諸国が注力している人材育成戦略について、シンガポールの事例を用いて理解できるようにする。 | |
11 | インドネシア:世界最大のイスラム国家の挑戦 | 1997年のアジア通貨危機で大きな打撃を受けたインドネシア経済の復興過程と高度経済成長プロセスへ移行について理解できるようにする。 | |
12 | ベトナム:ドイモイ(刷新)政策の意義と限界 | 社会主義国であるベトナムの対外開放政策の内容とその成果について理解できるようにする。 | |
13 | カンボジア:経済復興から経済成長への道筋 | 1990年代末にASEANに加盟した域内後発国であるカンボジアが、対外開放政策を推進している理由について理解できるようにする。 | |
14 | ミャンマー:経済再建の胎動&講義の纏め | ミャンマー経済の再建プロセスが停滞している理由について理解できるようにする。 |