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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
人間発達科学特殊研究(認知の機能を測る)/SPECIAL TOPICS ON HUMAN DEVELOPMENTAL SCIENCE: EXPERIMENTAL RESEARCH IN COGNITIVE SCIENCE |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
時本 楠緒子 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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時本 楠緒子 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
認知科学は、心の働きを明らかにしようとする学際的な学問である。本講義では主要な認知現象を対象に、認知科学がどのように人間の「こころ」にアプローチしているのかを学ぶ。目に見えない「こころ」を計測するための基礎的な実験を体験し、分析結果をレポートにまとめることで認知科学研究の具体的な方法論を学ぶととともに、人間の認知のメカニズムと奥深さについて理解を深める。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は講義と実験課題を組み合わせて行う。認知科学に関する一般的知識と様々な計測方法を紹介した後、記憶?認知的葛藤?心的回転?時間認知などの実験を行い、レポートを作成する。 受講生は、個人または数名程度の小グループに分かれて実験?実習に取り組む。どの実験でも受講生全員が実験者と実験参加者の両方を体験するものとする。1 つのテーマにつき 2~3 週間かけて、実験の実施?データの集計と整理?データの分析とディスカッションを行い、実際の実験結果に基づいて各自が実験レポートを作成する(レポートは3週目終了後、2週間以内に提出する)。提出されたレポートは添削後に返却し、授業内でフィードバックを行う。さらに実験結果を踏まえた解説を行い、認知科学の知見について受講者の理解を深めていく。 本講義はPC教室で行い、実験の実施とデータの分析にPCやExcel、その他関連するアプリケーションを使用する(PCの使用は授業内で指導する)。成績評価等、授業の詳細については初回ガイダンスで説明するので、履修予定者は必ず出席してください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
実験内容について事前に詳しく学ぶと結果に影響を与える可能性があることから、積極的に予習を行わない回もあるが、事後にデータの集計や分析の課題を行ってもらう。また、講義内容を踏まえて各自レポートを作成する(実験内容により個人差があるが毎回4時間程度)。 事後学修を確実にしておかないと、レポート作成に困難が生じ、次のテーマをスムーズに進めることができなくなるので注意すること。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業への参加度と各種実験ごとのレポート評価を総合的に評価する。レポートは記述の正確さと解釈の独創性を重視する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
心理学概説Ⅰを受講していることが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
各テーマの理論的背景や成り立ちを説明する際に、図表や心理学用語を多用します。解説はしますが、授業がある程度の心理学的内容を含むことを承知しておいてください。また、受講者数により実験の順番や内容を変更することがあります。 |
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到達目標 /Learning Goal |
「人間発達科学研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって人間発達に関する諸科学を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 初回ガイダンス:認知科学概説 | 認知科学の成り立ちと基本的な考え方について概説する。また、受講上の注意と授業全体についての説明を行う。 | 事後:受講調査アンケートに回答?提出する。 配布資料を復習しておく。 |
2 | 認知科学の方法① 心の働きを計測する | 簡単な事前説明の後、記憶における文脈効果の実験を体験する。実験後、各自自分の結果を採点する。 | 事後:ワークシートに従って実験の手続きをまとめ、データの集計と入力を行う。集計の結果をみて気付いたことをまとめておく。 |
3 | 認知科学の方法② データの分析とまとめ | 第2回で実施した実験結果をもとに、データのまとめ方(図表化)?分析と考察?報告の仕方を解説する。 | 事前:配布資料で作業内容を確認しておく。 事後:ワークシートに従って分析結果をまとめ、自分なりに考察を深める。 |
4 | 記憶①:実験とデータの集計 | 事前説明の後、少人数のグループに分かれて記憶に関する実験を実施し、データを記録する。 | 事後:データの集計と入力を行い、議論するポイントをまとめる。第2回の資料を参考に、実験の手続きをまとめておく。 |
5 | 記憶②:記憶とは | 記憶に影響を及ぼす要因及び第4回で実施した課題の理論的背景や成り立ちを解説する。また、関連する研究例を紹介し、データの分析方法を学ぶ。 | 事前:配布資料を確認し、参考図書などで専門用語を調べておく。 事後:レポート作成を念頭に講義内容をまとめ、議論のポイントを整理しておく(第2?3回の資料を参考にする)。 |
6 | 記憶③:データの分析とまとめ | データの分析例を紹介し、レポート作成のポイントを説明する。分析と解釈は、グループのメンバーと協力して行う。 | 事前:前の週の授業で指示する作業を進める。配布資料で作業内容を確認しておく。 事後:データの分析が終わったら、第3回の資料を参考にレポートを作成する。 |
7 | 中間まとめ | ここまでを振り返り、反省点と今後の課題を確認する。記憶に関する実験データの分析結果から気付いた点を議論した後、データの分析とレポート作成について取り組む。質問には個別に対応する。 | 事前:記憶に関する実験データの分析を終わらせておく。 事後:レポートを作成し、提出する。 |
8 | 認知的葛藤①:実験とデータの集計 | 簡単な事前説明の後、少人数のグループに分かれて認知的葛藤に関する実験を行い、データを記録?集計し、分析できる形に整理する。 | 事前:授業開始までに記憶のレポートを提出する。 事後:データの集計と入力を行う。集計の結果から、議論するポイントをまとめておく。 |
9 | 認知的葛藤② 認知が葛藤するとは? | 身近な認知的葛藤を題材に、課題の理論的背景や成り立ちを解説する。また、関連する研究例を紹介し、データの分析方法を学ぶ。 | 事前:配布資料を確認し、参考図書などで専門用語を調べておく。 事後:レポート作成を念頭に、講義内容をまとめておく。授業内容をもとにデータの分析方法を考える。 |
10 | 認知的葛藤③:データの分析とまとめ | グループメンバーと議論しながらデータを分析し、レポートの作成を行う。また、記憶のレポートを返却し、個別にフィードバックを行う。 | 事前:配布資料で作業内容を確認しておく。 事後:分析結果の考察を行い、レポートを作成する。また、配布資料を元にレポートの改善方法を考える。 |
11 | 心的回転①:実験とデータの集計 | 簡単な事前説明の後、少人数のグループに分かれて心的回転藤に関する実験を行い、データを記録?集計し、分析できる形に整理する。 | 事後:データの集計と入力を行う。集計の結果から、議論するポイントをまとめておく。 |
12 | 心的回転② 具体例から学ぶ | 心的回転について概説し、課題の理論的背景や成り立ちを解説する。また、関連する研究例を紹介し、データの分析方法を学ぶ。 | 事前:授業開始までに認知的葛藤のレポートを提出する。配布資料の専門用語を調べておく。 事後:レポート作成を念頭に、講義内容をまとめておく。授業内容をもとにデータの分析方法を考える。 |
13 | 心的回転③:データの分析とまとめ | グループメンバーと議論しながらデータを分析し、レポートの作成を行う。 | 事前:配布資料で作業内容を確認しておく。 事後:分析結果の考察を行い、レポートを作成する。 |
14 | 総括 | 認知的葛藤のレポートを返却し、個別にフィードバックを行う。最後にここまでを振り返り、反省点と今後の課題を確認する。 | 事前:配布資料を確認し、参考図書などで専門用語を調べておく。 事後:配布資料を元にレポートの改善方法を考える。 |