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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(国境を越えて移動する民)/HISTORY AND CULTURE1(MIGRANTS CROSSING BORDERS)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的?内容
/Course Objectives
本講義は、国際教養学部のカリキュラム?ポリシー、ディプラマ?ポリシーを踏まえ、学部?学科の枠を越え、学際的学修を目的とする全学共通授業科目の4つの分野のひとつである「歴史と文化」に位置付けられています。本講義は、世界の諸地域の言語?文化?社会についての知識を習得し、さらに、日本が蓄積してきた「知」を 国際社会における教養の一環として積極的に発信しうる市民を育成することを上位目標としています。本講義は、グローバル化する世界の各地で、難民、移民、あるいはその他の形態で、国境をまたいで人々が移動する際の動機と手段、ならびに移動する人々を受け入れ国が自国内にそれらの人々を受け入れ、あるいは制限する際の制度、その制度がどのように活用されているのか、妥当なのかについて、理解を深めることを到達目標とします。
講義内容は、まず、難民の受け入れ制度とその根拠、日本の難民受け入れ制度と受け入れの状況ならびに最新の制度変更、欧州の難民受け入れの制度と実態について紹介し、さらに、シリア内戦で隣国トルコに逃れたシリア人の置かれた状況や大量受け入れを行ったトルコの思惑、ミャンマーから隣国に逃れたロヒンギャの状況、ミャンマー軍事政権復活後のミャンマー人への日本の対応等を紹介します。次に高度人材の取り込みをはじめとして、さまざまな形態での人の移動を促す手段などを扱います。加えて、国境を越える手段としてのパスポート、査証、その前提としての国籍にも焦点をあて、人の移動を主権国家はどのような場合に受け入れ、また、制限してきたのかを理解します。さらに、欧州諸国が非正規移民の流れを第三国の協力も得てどのように阻止しようとしているのか、米国南部国境では、米国に向け押し寄せる非正規移民の流入を米政権は、トランプ大統領時代とバイデン大統領時代に焦点をあて、どのように阻止しようとしてきて、人々がいかにそれらに翻弄されてきたのか、本年11月の米大統領選挙を見据え何が争点になっているのか、などのイメージを提供し、履修生が外国人の移動の自由をどこまで許容すべきかを履修生が考える際の材料を提供します。

授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料を用いて対面で計14回実施します。テキストは使用しません。これまで併用してきたオンデマンドの配信はありませんが、講義資料のほか、合計9回分については解説資料をmanabaで配信します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。講義3回分毎の総括セッション(第5回、第9回、第13回講義)で講師が総括コメントします。総括セッションでは、特定テーマに関するグループ学習を実施し、グループとして演習結果を発表、追ってmanabaから提出してもらいます。総括セッション以外の合計11回については、毎回小テスト、設問形式のアンケートを出題します。小テストは、毎回6問で、正解を公開します。アンケートについては、対面講義の終了前の10分程度履修生に考えてもらい、manabaから提出してもらいます。初回を除き、アンケートについても模範的な回答を紹介します。アンケートでのコメントや質問、講師の回答は、3回の総括セッション毎に、manaba上で履修生の記入例を原則すべて共有できるようにし、他の履修生がどのように授業内容を理解し、どのような疑問を有しているのかを共有できるようにします。レポート提出のための課題は第5回目、第9回目、第13回目に出題します。課題に対する履修生の模範的レポート、あるいは模範的回答については、第9回、第13回、第14回(最終回)で紹介し、説明します。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで講義資料の事前送付があった場合には、講義資料中身を事前に熟読(2時間程度)し、専門用語の意味等を理解しておいてください。
事後学習:総括セッション3回を除き、毎回(計11回)出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間費やしてください。課題は、第2回~4回分の総括第5回、第6回~8回分の総括第9回、第10回~12回分の総括第13回の計3回出しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常1週間程度、但し、さらに1週間延長して受け付ける。但し、その場合得点の7割として評価する)までに提出してください。課題に対するレポートの分量の目安はその都度提示します。レポートの作成には、約3-4時間(春学期合計で9時間から12時間)費やしてください。小テストとアンケート結果についても、指定の日時(通常5日間程度を想定)までに提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合は、アンケートでお知らせください。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
新しい多文化社会論
著者
/Author name
万城目正雄?川村千鶴子編著
出版社/URL
/Publisher
東海大学出版部
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
移民政策のフロンティアア
著者
/Author name
移民政策学会設立10周年記念論集刊行委員会編
出版社/URL
/Publisher
明石書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
『「難民」をどう捉えるか』
著者
/Author name
小泉康一編
出版社/URL
/Publisher
慶應義塾大学出版会
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関する設問形式の合計11回のアンケート提出、講義の理解度を確認する合計11回の小テスト、合計3回のグループ演習の結果提出(以上合計50%)、総括セッション3回の中で提示する課題に対する合計3回のレポート(50%)の合計100%の中で評価し、単位認定は6割以上です。小テストは毎回30点満点、アンケートは20点満点で、11回分で満点が550点のところ、グループ学習参加者は、演習結果を提出すれば毎回50点、全回提出すれば計三回分で150点追加される)。レポートは、合計3回各回3問出します。①質問のすべてに的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④文章の正確さ(誤字脱字が多かったり、文章が飛んでいたりするのは減点対象)、⑤目安の文字数を大幅に下回るか、超過しすぎていないか、⑥独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します(但し、講義内容から大幅に外れた検索資料内容でレポートを埋めるのは、逆に減点対象になります)。なお、単なるウェブ記事のコピー?ぺースト、あるいは他の履修生のレポートと同じ内容が確認された場合は、評価対象外としますので注意してください。
関連科目
/Related Subjects
国際的な労働者の受け入れ制度についての科目があれば、人の国境を越えた移動についての理解が進むと思われます。
備考
/Notes
パワーポイント資料を事前送付し、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回については解説資料を講義開始までに送付します。状況に応じて、補足資料もお送りします。アンケートのコメント、感想、質問と講師の回答については、原則総括セッションの機会あるいはその前後にmanabaから履修生全員に共有できるようにします。
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(国境を越える手段) 授業全体についての説明と、人々の移動を妨げる壁の存在ならびに難民、避難民、移民、人々の移住の全体像を紹介する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
2 難民への対応その1(難民認定の基礎) 難民とは誰のことか、その経緯、制度、国内避難民との違い、第三国定住等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
3 難民への対応その2(日本の難民認定制度) 日本の難民認定制度の概要と難民の受け入れ状況、最新の変更点、課題等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
4 難民への対応その3(欧州の難民受け入れ制度とその運用) 欧州の難民受け入れ制度とその運用の実態について説明する。特に、現在のEUの庇護審査制度の根幹ダブリン規則に焦点をあてる。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
5 難民への対応(その1~3 総括) 第一回課題を提示する。特定テーマに関するグループ学習と演習 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第一回目課題に対するレポートを提出する
6 国境を越えた民その1:300万人以上のシリア人を受け入れてきたトルコ シリア危機発生以降、300万人以上のシリア難民を受け入れてきたトルコの意図、シリア難民の扱い、欧州との関係等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
7 国境を越えた民その2:ロヒンギャは難民なのか ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民のキャンプ内外の状況、課題等を説明する。軍事政権復活後の日本の対応も説明する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
8 国境を越えた民その3:移民富裕層、高度人材、非正規移住ほか) 移民の形態は、さまざまである。各国による富裕層の移動、高度人材の取り込みをはじめ、国境を超える移動の形態と特徴を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
9 国境を越えた民(その1~3 総括) 第二回課題を提示する。特定テーマに関するグループ学習と演習 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第二回目課題に対するレポートを提出する
10 国境管理の必要性その1(旅券、国籍等) 人々が国境を超えるときに必要になる旅券と主権国家が入国を規制する際の根拠となる国籍について解説する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
11 国境管理の必要性その2(非正規移民の域内への流れを阻止する欧州諸国) 命がけで、欧州に移動しようとする非正規移民の移動の現状と、欧州が域外第三国の協力も得て阻止することの是非を考える 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
12 国境管理の必要性その3(米南部国境で非正規移民の流れを阻止する米国政府) トランプ政権ならびにバイデン政権が米国南部国境に向かう非正規移民の流れをどのように阻止、制御しようとしてきたかを、本年11月の米大統領選挙も見据えて解説する。ムスリム?バンについても触れる。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
13 国境管理の必要性(その1~3 総括) 第三回課題を提示する。特定テーマに関するグループ学習と演習 グループ演習結果をmanabaから提出する。過去3回の講義を踏まえ、第三回目課題に対するレポートを提出する
14 グローバル化する世界の中での人々の国外移動と主権国家の管理 過去13回全体の総括を行い、なぜ人々は国境を超えようとするのか改めて問い直す。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。アンケート、小テストに回答する

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