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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
現代社会1(NGO論)/MODERN SOCIETY1STUDIES IN NON-GOVERNMENTAL ORGANIZATIONS
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
清水 俊弘
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
清水 俊弘 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
紛争解決や平和の実現、人権、環境、開発(貧困)問題など、国境を越える地球規模の公共的な課題に自発的、積極的に取り組む市民を主体とした活動が注目されている。
この講座では非政府組織、NGOの活動に着目し、具体例を元に、問題の捉え方、関わり方に関する多様な視点を養うことを目標とする。
この講座では、紛争問題では、イラク、アフガニスタン、パレスチナなどの現地における活動を題材にしながら、考える視点や安全対策など具体的な事例をもとに活動のあり方を考える。また、開発問題では復興から開発期に入ったカンボジアやラオスを事例に、開発のプロセスで起こる様々な人権侵害、自然破壊などについて考える。また、復興、開発期における政府開発援助(ODA)の諸問題についても具体的な事例をもとに検証する。
また、こうした紛争地等で活動するNGOが、力を合わせることで、世界を動かす力を発揮する事例として、人道的軍縮条約と言われる対人地雷全面禁止条約の成立過程(オタワプロセス)やクラスター爆弾禁止条約の成立過程における市民社会の役割についても詳しく説明する。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義形式(対面)を基本とし、写真スライドやビデオなども使い、海外現場の様子が伝わるようにする。
毎回授業の最後にコメントシートを記入してもらい、理解度の確認や疑問に答える。

事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前に政府開発援助(ODA)や国連などの国際機関の概要について予習をしておくこと、そして事後には様々なNGOが主催するセミナーに参加したり、インターンとして関わることを薦める。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
NGOの選択
著者
/Author name
日本国際???????????著
出版社/URL
/Publisher
めこん
ISBN
/ISBN
2005
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
クラスター爆弾なんてもういらない
著者
/Author name
清水俊弘著
出版社/URL
/Publisher
合同出版
ISBN
/ISBN
2008
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
平常点、授業への参加度、課題提出などの実績(30%)及び期末考査(小論文)の結果(70%)を評価対象とする。
期末考査として提出する小論文はA4サイズの紙2枚程度(1500~2000字程度)を目安とし、講義で学んだNGOの役割や、可能性、課題などについての理解度を確認する。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキスト:特になし
到達目標
/Learning Goal
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 NGO論オリエンテーション(オンライン) 本講座を受講するにあたり、NPO、NGOに関する基本的理解を深め、具体的事例を学んでいく上で必要な基礎知識、考え方について説明する。 NPOとNGOの違い、政府開発援助(ODA)の概要について外務省のホームページなどを見て予習する。 自分なりに関心のある分野の複数のNPO/NGOのことを調べてみてみる。
2 紛争の蓋然性を高める世界情勢を概観する 大国による覇権争い、資源の奪い合い、環境問題など紛争の背景にある様々な要素を階層的に考えてみる。 資源の枯渇や気候変動の問題などグローバルイシューと呼ばれる事柄について、自分なりに調べておく。
3 「対テロ戦争」と市民社会Ⅰ/アフガニスタンの現状とNGOの活動 2001年9月11日に発生した「同時多発テロ事件」に端を発した対アフガニスタン攻撃から18年以上が経過した今、現地の人々の暮らしはどのように変わったのか、実際の様子をスライドなどを見ながら学習する。 2001年9月11日に発生した「同時多発テロ事件」のことを調べておく。できればその後の国際社会の対応も調べてみる。赤十字国際委員会などが出している「人道支援の原則」について調べてみる。
4 「対テロ戦争」と市民社会II/イラク戦争と人道支援 2003年3月に始まったイラク戦争から17年が経過した。米国からの権限委譲も済んだが、イラクでは引き続きテロ行為が後を絶たない。こうした状況に至る経過や日本政府の対応、そしてNGOの取り組みに 2003年に始まったイラク戦争の背景を調べておく。 イラク戦争における民間人の犠牲について、英国のNPO「イラク?ボディカウント」のホームページで最新情報を確認しておく。
5 イラクの現状とNGOによる平和構築の取り組み 引き続きイラクの現状をテーマに学習する。とりわけ戦争を報道するメディアの姿勢と伝わらない市民の声を映像を見ながら考える。 イラク戦争に関する関係各国(アメリカ、イギリス、オランダなど)の政策の検証状況を調べてみる。
6 パレスチナ問題とNGOの取り組み 複雑な背景と紛争の歴史を持つパレスチナ地域について、政治的側面だけではなく、市民の暮らしにフォーカスし、生活レベルの向上のために努力する、地元市民の活動やNGOの取り組みについて学習する。 パレスチナ問題の歴史を調べておく。特に1948年のイスラエル建国から1967年までの中東戦争の変遷を把握しておくこと。
7 NGOの安全対策(講義と演習) 紛争地における人道支援活動には高度な安全対策が欠かせない。現場で活動するNGOの実際的な安全対策を学び、日常生活に役立てる。 自分の生活範囲においてどのような”脅威”が存在するか、またそれに対する心構えなどを書きだしておく。
8 東アジアの平和と市民交流 私たち日本人自身の問題でもある東アジア地域の平和的共存を考える。
とりわけ韓国、北朝鮮の人々と将来どのような関係を築いていくべきか、両国の市民と20年にわたり交流を続けているNGOの活動を紹介する。
日本と朝鮮半島の近現代史を簡単に復習しておくこと。日朝、日韓、日中の民間交流の事例を調べ、市民レベルの対話努力に関する理解を深める。
9 「貧困対策」と持続的開発目標(SDGs)。ラオスにおける森林保全から考える。 MDGs、SDGsは市民の貧困問題の解決につながるのか?
ラオスの山岳地域に暮らす人々の生活に焦点を当てながら、持続的開発、コミュニティによる自然資源管理のあり方について考える。
ミレニアム開発目標(MDGs)と持続的開発目標(SDGs)について調べておくこと。
ラオスなどから資源調達をしている企業のホームページを見て、CSR報告書の記載内容などを読んでみる。
10 ファストファッションの裏側と倫理的消費を考える いまや誰もが利用するファストファッション。その安さの裏で過酷な労働環境での仕事を強いられている人々がいる。NGOなどが取り組むフェアトレードや倫理的な消費行動がいかに大切であるかを考える機会とする。 洋服や食品など自分自身がどのような消費生活をしているかを振り返りながら、見えない生産者との関係性について考えてみること。
11 アフリカにおけるHIV/AIDSの原状とNGOの取り組み 世界でもっともHIV/AIDSの陽性者が多い、南部アフリカ。特に南アフリカに焦点をあて、陽性者のケア、啓発予防の取り組みについて理解を深める。 ミレニアム開発目標の6番目に掲げられている感染症対策について具体的な内容を調べておく。 エボラ出血熱などエイズ以外の感染症対策についても新聞などでフォローしておくこと。
12 非人道兵器の禁止?対人地雷の全面禁止を実現したNGOのネットワーク 1997年に成立した対人地雷全面禁止条約の成立過程を振り返り、政府とNGOのコミュニケーションそして協力、また政策キャンペーンの展開について実際の活動を振り返りながら考えを深める。 地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)のホームページを見て、”オタワプロセス”について予習しておく。
13 非人道兵器の禁止と市民社会II?クラスター爆弾禁止条約の成立過程に学ぶ市民社会の役割 2008年に成立したクラスター爆弾禁止条約の成立過程を振り返り、同兵器の残虐性と禁止に向けての議論の経過、NGOのキャンペーン戦略などを学ぶ。 アフガニスタンやイラクの授業で学んだ無差別兵器による民間人被害について復習しておく。
14 理解度確認テスト(小論文) 全授業を通じて理解したNGOの役割について、具体的な事例をもとに考察をまとめる。 全ての講義を振り返り、紛争問題や人権問題におけるNGOの役割についてまとめておくこと。

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