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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
自然?環境?人間1(科学技術と社会Ⅰ)/NATURE,ENVIRONMENT AND HUMANITY1(SCIENCE, TECHNOLOGY, AND SOCIETY Ⅰ) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
野澤 聡 |
遠隔授業科目 /Online Course |
本科目は遠隔授業科目です。/ONLINE COURSE |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野澤 聡 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義では、主として生命に関する科学技術が内包する問題点と可能性を学ぶとともに、知識や常識に疑問をもって挑戦する批判的思考(critical thinking)によって、科学技術との関わり方?向き合い方を深化させることを目的する。 生命に関する科学技術の進展によって、われわれの健康や生命の質は大きく改善された。一方で、科学技術が関係するジレンマも目立っている。たとえば、ゲノム編集の登場によって、生物の遺伝子を従来よりも簡単かつ精密に改変することが可能になったが、そうした技術をヒトの受精卵に適用すべきかどうかについては、さまざまな議論が続けられている。 授業では、科学技術が人間や自然などさまざまなアクターと相互作用するメカニズムを理解し、具体的事例を通して、科学技術の問題点と可能性を学ぶとともに、科学技術のあるべき姿を受講生とともに考える。このような問題に取り組むために、講義を聴講して内容の理解を深めるだけでなく、フィードバックや期末レポートの作成を通じて、情報収集や文献読解のスキルを能動的に高めることが求められる。 (下記の項目も参照) |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
?授業は、対面、または、Zoomを利用した遠隔授業で実施される ?指定された期限内に、授業に対するフィードバックの提出を求める ?授業動画の配信は、授業終了の1週間後を目途とする ?授業に関する告知、資料の配信、授業に関する質問の受付、授業へのフィードバック、および、期末レポートの提出などは、manabaを通じて行う ?授業内容の理解度を確認するために、簡単なテストを3回程度実施する ?批判的思考の基礎固めとして、授業内で解説した参考資料から1つを選び、指定された内容を要約する ?批判的思考を深めるために、上記で要約した内容に関連する事柄について各自でテーマを設定し、文献調査に基づく論述をおこなう ?いまや社会インフラであるPCやインターネットについてのリテラシーを自然に身に着け、スキル向上を図るために、Zoom、manabaなどのオンラインツールを積極的に活用した授業運営をおこなう 【注意】 ?フィードバックの提出期限は、授業動画の配信前に設定されるので、フィードバックを提出するためには、対面かZoomでリアルタイムに出席することが必須である (事前?事後学修の内容、および、評価方法の項目も参照) |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
?配布資料やノートを確認し、必要に応じて情報収集や文献読解をおこなう(毎回1時間程度) ?授業内で解説した参考資料から1つを選び、指定された内容を要約する(6-12時間程度) ?上記の要約を出発点として、関連するテーマを各自で設定して文献調査に基づく論述を作成する(20-30時間程度) (補足) ?期末レポートは、上記の要約と、文献調査に基づく論述から構成される ?期末レポートの作成の仕方は、授業の中で説明する |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
「授業の目的?内容」に記載した内容に基づいて到達度評価をおこなう。 配点は、フィードバックと確認テスト50%、期末レポート50%である。 評価の項目や基準については、授業内で具体的に説明する。 【注意】 ?単位取得には、9回以上のフィードバック提出が必須である ?提出期限後のフィードバック提出は、基本的に認めない ?授業内容の理解が著しく不十分だったりする場合には、フィードバックを未提出扱いにすることがある |
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関連科目 /Related Subjects |
科学技術と社会Ⅱ、 全学総合講座(大学における教養教育)、全学総合講座(社会の中の科学)、 科学史Ⅰ、科学史Ⅱ、 人文学特殊研究(科学を読み解くa)、人文学特殊研究(科学を読み解くb)、 データサイエンス特殊研究(AI?数理データサイエンスを読み解くa)、データサイエンス特殊研究(AI?数理データサイエンスを読み解くb) |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
自然、環境、人間に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション、ジレンマについて | 授業全体の構成や履修する際の注意点、および、成績評価基準の概要を説明するとともに、この講義のキーワードである「ジレンマ」について考える。 | |
2 | 生命の誕生をめぐるジレンマ |
ゲノムと出生前診断などをキーワードとして、生命の誕生をめぐる問題を考える。 | |
3 | 生命の終末をめぐるジレンマ |
安楽死と治療中止をキーワードとして、生命の終末をめぐる問題を考える。 | |
4 | 生命への介入をめぐるジレンマ |
臓器移植、ゲノム医療、BMI(ブレイン?マシン?インターフェース)などを事例として、生命への介入をめぐる問題を考える。 | |
5 | 環境をめぐるジレンマ(1) 「環境」の発見から辿る |
「環境」という概念は、19世紀半ばに登場した比較的新しい考え方である。ほぼ同時期に登場した「公害」という概念とあわせて、環境に関する歴史的な事例を辿りながら、環境をめぐる問題を考える。 | |
6 | 環境をめぐるジレンマ(2) 地球温暖化問題 | 地球温暖化問題のコンテクストを確認するとともに、ジオエンジニアリングなど新たに提唱されている科学技術にも触れながら、この問題を考える。 | |
7 | 人間のあり方をめぐるジレンマ(1) 進化論と優生学 | 進化論と優生学を事例として、人間のあり方をめぐるジレンマを考える。 | |
8 | 人間のあり方をめぐるジレンマ(2) ヒューマニズムを考える | これまで扱った事例を用いて、トランスヒューマニズムとポストヒューマニズムのような新たな考え方も視野に入れつつ、人間のあり方をめぐる問題を考える。 | |
9 | セックス/ジェンダーをめぐるジレンマ(1) 歴史的背景と現状 |
セックス/ジェンダーの歴史的背景と現状を概観することから、問題を考える。 | |
10 | セックス/ジェンダーをめぐるジレンマ(2) 多様性としてのセックス/ジェンダー | 多様性という視点から、セックス/ジェンダーの問題を考える。 | |
11 | 感染症対策をめぐるジレンマ(1) 感染症と社会制度 | 感染症対策の制度面に注目して、感染症と人間との関わりを考える。 | |
12 | 感染症対策をめぐるジレンマ(2) リスクから見た感染症対策 | リスクという観点から感染症対策を再検討する。 | |
13 | 食品安全をめぐるジレンマ(1) 食品に関する科学技術と社会制度 | 食品に関する科学技術と社会制度について考える。 | |
14 | 食品安全をめぐるジレンマ(2) 食のリスクと安全 | リスクの観点から、食の安全について再検討する。 |