シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/08/29 現在/As of 2024/08/29 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想1(一般言語学)/LANGUAGE AND THOUGHT1(GENERAL LINGUISTICS) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
浅山 佳郎 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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浅山 佳郎 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
[学位授与方針および課程編成方針との関連] 言語をヒトに普遍的な能力と把握するために,そもそも言語とは何かという問題を講ずる。その学位授与方針(ディプロマポリシー?DP)と関わる目的は,文化、社会および自然に関する知識として言語の本質を理解すること,さらに授業の方法として,問題を発見し、情報を収集し,論理的に分析する能力を身につけることにある。また教育課程の編成?実施方針(カリキュラムポリシー?CP)との関連は,学科の専門性を越えて修得するための全学共通授業科目のうちの「ことばと思想」のひとつとして,ヒトとは何かという倫理観および多様な文化の中の普遍性という教養養成に資することである。 [授業の具体的な内容と目的] 授業の内容としては,日本語や英語といった個別の言語ではなく,普遍的なものとしてのヒトに共通な言語のあり方を,音韻論,統語論,意味論,文字論から関連分野にわたるさまざまな言語学の諸分野として議論する。それによって自分が母語とする固有の言語に対して抱きがちな偏狭な価値観ではなく,ヒトにとっての普遍的な価値観を養成することを目的とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
[授業の形式?方法] 本講義は,事前学習用に毎回課題が出題されるので,それへの解答を準備してから参加することが求められる。授業時間内の活動としては,まずその解答をResponで提出し,それをもとに担当者がそれぞれの課題とかかわる言語学の諸分野について概説を行う。さらにそこから次の課題が提示されるので,クラス内にチームを作って,そのチームごとに議論を行い,その結果を各自でManabaから報告するという形式をとる。 [履修上の注意点] 授業での担当教員からの講義を聴くだけですまそうとする,および予習をせずにチームの議論にその場の思いつきで加わる,この2つの姿勢で本授業に臨んではならない。すべての活動に積極的に参加することが求められるので注意されたい。また念のために申し添えておくが,第1回目の授業への理由のない欠席は認められない。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習;毎回課題が出されるので,その課題について事前に調査し考察する。なおその際にはChatGPTをはじめとするAIをブレーンストーミング相手として必ず活用することが求められる(毎回2時間)。 事後学習;授業内で指示される事後学習資料を読解または視聴し,授業内容を含めて不明な点について質問する(毎回2時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
(1)授業参加への積極性(25%);授業後のResponでの質問を積極性として評価する。1回の質問を5点とし,25点を上限として算入する。 (2)議論への貢献度(25%);グループ議論に対するチームへの貢献度を,チームメンバー相互で評価する。毎回のチーム議論への準備があったか無かったかで貢献とみなし,あった場合を1点,無かった場合を0点とし,平均点を加算して25点満点に換算する。 (3)授業内議論(50%);授業内の議論報告内容を言語学としての意味という側面からGood(3点)とNormal(2点)に評価し,加算して50点満点に換算する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業以前に履修しておくべき科目 特にない この授業以後に履修することが望ましい科目 各学科の言語学に関するそれぞれの専門科目 |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 言語学と言語とヒト | この授業全体への概説,および授業の実施方法についてのガイダンス | 事前;シラバスを読み,参考図書について調べておく(2時間)。 事後;授業内容を復習するとともに質問を提示する(2時間)。 |
2 | 音声と発音器官 | ヒトが言語として使用する音声が,動物のコミュニケーション用の音声とどのように違うかを知り,その意味を理解できるようにする。 | 事前;出題された課題について調査し考察する(2時間)。 事後;指示された参考資料を見て,授業内容を再確認し,不明な点について質問する(2時間)。 |
3 | 音声と構造主義 | 音韻論とそれが含意する「構造」という概念の基本について知り,言語学が20世紀に与えた「構造」という考え方の意味を理解できるようにする。 | 第2回に同じ。 以下第13回まで同様なので,省略。 |
4 | 語彙と意味 | サピア=ウォーフの仮説とそれへの批判的検討を通して,文化的な単語の多様性とそれに対する言語学の科学的な把握方法を理解できるようにする。 | |
5 | 意味の意味 | 単語の意味とは何かについて,意味論的なプロトタイプの概念を知り,意味という概念の意味とそれをヒトの行為として考える視点を持てるようにする。 | |
6 | 再帰と普遍文法 | 再帰を手掛かりに普遍文法という概念を理解し,それがヒトの言語またはヒトの存在についてもっている意味を把握できるようにする。 | |
7 | 語順と類型論 | 語順から始めてさまざまな文法上の言語類型を概観し,その多様性がパラメータとして集約することの意味を理解できるようにする。 | |
8 | 発話行為 | 言語を使用することの本質について発話行為という概念を理解し,同時にグライスの公理など発話の意味について考えることができるようにする。 | |
9 | 計算機と言語 | 計算機およびネットワークが使用する(ように見える)言語と,ヒトの自然言語とは本質的にどのような関係にあるのかを考えることができるようにする。 | |
10 | コーパス言語学?認知言語学 | 言語学のひとつとしてのコーパス言語学と認知言語学を概観し,それらがなにを問題としてるかを理解できるようにする。 | |
11 | 言語の習得 | 第1言語習得と第2言語習得について,それぞれを概観し,言語の習得とはどのような問題であるかを考えることができるようにする。 | |
12 | 文字と言語 | 言語にとって文字が占める位置について考え,文字表記という「制度」がもつ意味と,音声という言語の本質との関係を理解できるようにする。 | |
13 | 日本をとりまく諸言語 | 地理的に日本語および日本語族の分布,さらには日本列島をとりまく諸言語の分布を知り,その実際上の意味を考えることができるようにする。 | |
14 | まとめ | 全体の授業内容をふりかえり,ヒトにとって言語とはそもそも何かという本質を考える。 | 事前;全回の授業内容をふりかえっておく(2時間)。 事後;言語とは何かについての自分なりの解答を考える(2時間)。 |