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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/03/22 現在/As of 2024/03/22 |
開講科目名 /Course |
刑事訴訟法演習(M)/SEMINAR ON CRIMINAL PROCEDURE |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
徳永 光 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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徳永 光 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、法学研究科博士前期課程における「学位授与方針(DP)」の「学位の裏付けとなる『能力』」のうち「高度の専門性を有する職業に必要な学識」の修得、及び、「教育課程の編成?実施方針(CP)」のうち「法学の分野における研究に必要な基礎的能力」の育成等を目的として、現在最も焦点が当てられている論点の一つである再審法改正について取り上げ、刑事訴訟法の有する課題を分析し、その解決策を議論する能力を養うことを目的としています。 戦後、第一審から上告審までの手続きが大幅変更されたのと対照的に、再審手続きは、ほとんど改正されなかった領域です。条文数も少なく、不備があり、近年、再審法改正が具体的に議論され始めました。この授業では、まず冤罪とその原因の分析を通じて刑事訴訟法とその運用上の問題を理解し、諸外国との手続きの比較を行った上で、再審請求手続きにおける課題とその改正案を検討します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は、原則として演習(ゼミナール)形式で行います。担当者を決めて担当のトピックに関する報告をしていただき、教員も含む全員で、質疑、討論を行います。 テキストとして特定の書籍を指定することはせず、関連の文献を配布します。報告者は、配付資料だけでなく自らも文献を調べて情報を補充し、報告準備をしてください。報告にあたっては、テキストの内容紹介にとどまらず、それらを批判的に検討し、自らの見解を述べることが求められます。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
報告担当者はレジュメを用意し、報告担当者以外はあらかじめ配布資料を読んで参加してください(3時間)。 議論した内容を見直して整理し、疑問点を明確にしつつ、課題に対する自己の見解をまとめておいてください(1時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
報告内容?発言内容(40%):資料に関する理解度、報告の正確性、分析の的確さなどを評価対象とします。 期末レポート(60%):新たな再審法をテーマに、論点を各自選択し、現在の手続きにおける課題の提示と解決策、新たな立法論に関する提言等をしてもらいます。課題や先行研究に対する理解度、解決策の論理性、着想の自由度等を評価対象とします。 |
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備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
刑事訴訟法の分野における特定の研究課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等の内容を精確に理解し、それらを論理的に整理?分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 日本の再審制度概説 | 日本の再審制度の沿革と手続きの概要を確認する。 |
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2 | 再審事件(足利事件 1) |
足利事件の確定判決を読み、事件の概要と有罪認定の根拠となった証拠について確認する。 |
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3 | 再審事件(足利事件 2) |
足利事件の再審開始決定、再審無罪判決、検証報告書等を読み、冤罪原因について検討を行う。 | |
4 | 再審事件(布川事件 1) |
布川事件の確定判決を読み、事件の概要と有罪認定の根拠となった証拠について確認する。 |
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5 | 再審事件(布川事件 2) |
布川事件の再審開始決定、再審無罪判決、国賠判決を読み、冤罪原因について検討を行う。 | |
6 | 再審事件(袴田事件 1) |
袴田事件の確定判決を読み、袴田事件の概要と有罪認定の根拠となった証拠について確認する。 | |
7 | 再審事件(袴田事件 2) |
袴田事件第一次再審請求審の流れを確認する。 |
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8 | 再審事件(袴田事件 3) | 袴田事件第二次再審請求審の流れを確認する。 |
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9 | 再審事件(袴田事件 4) | 袴田事件再審判決を読み、冤罪原因について検討する。 |
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10 | 再審請求事件 | 再審請求中の事件について、事案の概要を確認する。事件は受講者の選択による。 |
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11 | 再審請求事件(検討) |
受講者の選択した再審請求事件について、再審請求審の判断を検討する。 |
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12 | 現行法の課題 | 第11回までに検討した事案に基づき、再審法の課題を整理する。 | |
13 | 再審事由 | 白鳥事件の概要を確認し、白鳥決定を読む。 | |
14 | 再審事由(2) | 明白性の判断方法等、再審事由について検討を行う。 | |
15 | 再審請求審における証拠開示 | 再審請求審における証拠開示の現状と問題点について検討する。 | |
16 | 証拠の保管 | 証拠の保管に関する現行制度と問題点について検討する。 | |
17 | 鑑定制度 | 再審事件における鑑定の問題点について検討を行う。 |
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18 | 抗告制度 | 再審請求審における検察官の立場、検察官抗告について検討する。 | |
19 | 諸外国の再審法制(アメリカ) | 日本の手続きとの違いをふまえつつ、アメリカの再審法制の特色を整理する。 |
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20 | 諸外国の再審法制(イギリス) |
日本の手続きとの違いをふまえつつ、イギリスの再審法制の特色を整理する。 |
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21 | 諸外国の再審法制(ドイツ) | 日本の手続きとの違いをふまえつつ、ドイツの再審法制の特色を整理する。 | |
22 | 諸外国の再審法制(台湾) | 日本の手続きとの違いをふまえつつ、台湾の再審法制の特色を整理する。 |
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23 | 冤罪の検証 | 冤罪が生じた場合の検証制度について検討する。 | |
24 | 再審法改正(1):弁護士会の改正案 |
日本弁護士連合会による再審法改正提案について検討する。 |
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25 | 再審法改正(2):学説等における改正案 | 弁護士会以外から、どのような改正提案がなされているかを検討する。 | |
26 | 再審をめぐる文化的社会的背景の検討 | 日本において再審が認められづらい現状について、その背景にある文化的社会的要因を検討する。 |
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27 | 再審法改正の在り方:まとめ(1) | これまでの議論をもとに、あるべき再審法改正について検討を行う。 |
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28 | 再審法改正の在り方:まとめ(2) | 履修者があるべき再審法の改正案をまとめる。 |