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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/03/22 現在/As of 2024/03/22 |
開講科目名 /Course |
英語学演習(M)/SEMINAR IN ENGLISH LINGUISTICS |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
船越 健志 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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船越 健志 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本授業は外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)ならびに教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「実践的な言語運用能力と国際社会の多様性を理解する態度」と「語学分野において、適切な問題設定を行い、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」を高めることを目的とします。具体的には、生成文法理論の枠組みにおいて書かれた統語論の文献を講読します。特に、日本語統語論の重要テーマを扱った論文に焦点を絞って議論します。扱うテーマは(1) 階層性(configurationality), (2) 受動化, (3) Wh移動, (4) 動詞移動, (5) 主語, (6) 主格目的語, (7) 対格主語, (8) 項脱落(argument drop)などを予定しています。これらのテーマに関連する文献を読み、その内容を議論することで、日本語統語論の分野で何が重要な問題であるかを学び、それらの問題を研究することが言語理論一般にとってどのような意味があるのかを考えます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講師による講義もありますが、受講生によるプレゼンが中心になります。講読する文献は受講者の状況に応じて決定する。プレゼン担当者があらかじめ指定された文献の内容をハンドアウトにまとめて口頭発表を行い、適宜講師が議論を促します。プレゼンに対するフィードバックは、その都度授業の最後に対面で行う。また、学期末にショートスクイブを提出してもらいます。ショートスクイブでは言語学的に面白い日本語の現象を発見し、その現象がなぜどのように面白いのかを論じること。スクイブに対してはmanabaを通じてフィードバックを行う。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前に課題文献の精読を行い、プレゼン担当者はハンドアウトを作成する (2時間から3時間)。授業後に学んだことをノートにまとめる(1時間から2時間)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
プレゼン (50%) + ショートスクイブ (30%) + 授業への参加度?貢献度 (20%) | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
英語学に関する修士論文のテーマを決定し、執筆できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 春学期のオリエンテーション | 授業の進め方やプレゼンの割り振りを行う。 | |
2 | 階層性概説 | Saito (1985)の2章を読んで、階層性に関する基礎知識をまとめる。 | |
3 | 日本語の階層性 | Saito (1985)の2章およびHoji (1985)の2章を読んで、日本語が非階層的言語であるという仮説に対する反論をまとめる。 | |
4 | 日本語のWh移動: 前提知識 | 日本語のWh移動に関する前提知識を共有する。 | |
5 | 日本語のWh移動: Watanabe (1992) | 日本語のWh移動に関するWatanabe (1992)の主張をまとめる。 | |
6 | 日本語のWh移動: Nishigauchi (1990) | 日本語のWh移動に関するNishigauchi (1990)の主張をまとめる。 | |
7 | 日本語のWh移動: Shimoyama (2006) | 日本語のWh移動に関するShimoyama (2006)の主張をまとめる。 | |
8 | 日本語のWh移動: 総括 | 日本語のWh移動に関する議論をまとめて問題点を整理する。 | |
9 | 日本語の動詞移動: 前提知識 | 日本語の動詞移動に関する前提知識を共有する。 | |
10 | 日本語の動詞移動: Koizumi (2000) | 日本語の動詞移動に関するKoizumi (2000)の主張をまとめる | |
11 | 日本語の動詞移動: Takano (2002) | 日本語の動詞移動に関するTakano (2002)の主張をまとめる。 | |
12 | 日本語の動詞移動: Funakoshi (2020) | 日本語の動詞移動に関するFunakoshi (2020)の主張をまとめる。 | |
13 | 日本語の動詞移動: 総括 | 日本語の動詞移動に関する議論をまとめて問題点を整理する。 | |
14 | 春学期の総括 | 春学期に学習した内容をまとめて論点を整理する。 | |
15 | 秋学期のオリエンテーション | 秋学期の授業の進め方やプレゼンの割り振りを行う。 | |
16 | 日本語の項脱落: 前提知識 | 日本語の項脱落に関する前提知識を共有する。 | |
17 | 日本語の項脱落: Otani and Whitman (1991) | 日本語の項脱落に関するOtani and Whitman (1991)の主張をまとめる。 | |
18 | 日本語の項脱落: Oku (1998) | 日本語の項脱落に関するOku (1998)の主張をまとめる。 | |
19 | 日本語の項脱落: Hoji (1998) | 日本語の項脱落に関するHoji (1998)の主張をまとめる。 | |
20 | 日本語の項脱落: Takita (2011) | 日本語の項脱落に関するTakita (2011)の主張をまとめる。 | |
21 | 日本語の項脱落: Funakoshi (2016) | 日本語の項脱落に関するFunakoshi (2016)の主張をまとめる。 | |
22 | 日本語の項脱落: 総括 | 日本語の項脱落に関する議論をまとめて問題点を整理する。 | |
23 | 日本語の対格主語: 前提知識 | 日本語の対格主語に関する前提知識を共有する。 | |
24 | 日本語の対格主語: Kuno (1976) | 日本語の対格主語に関するKuno (1976)の主張をまとめる。 | |
25 | 日本語の対格主語: Hiraiwa (2001) | 日本語の対格主語に関するHiraiwa (2001)の主張をまとめる。 | |
26 | 日本語の対格主語: Tanaka (2002) | 日本語の対格主語に関するTanaka (2002)の主張をまとめる。 | |
27 | 日本語の対格主語: 総括 | 日本語の対格主語に関する議論をまとめて問題点を整理する。 | |
28 | 秋学期の総括 | 秋学期に学習した内容をまとめて論点を整理する。 |