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基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	ドイツ社会演習(M)／SEMINAR IN GERMAN SOCIETY
開講所属 ／Course Offered by	大学院／
ターム?学期 ／Term?Semester	2024年度／2024 Academic Year　　春学期／SPRING SEMESTER
曜限 ／Day, Period	金2／Fri 2
開講区分 ／semester offered	通年／Yearlong
単位数 ／Credits	4.0
主担当教員 ／Main Instructor	伊豆田　俊輔
科目区分 ／Course Group	大学院科目　専攻科目
遠隔授業科目 ／Online Course	－

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
伊豆田　俊輔	ドイツ語学科／GERMAN

授業の目的?内容 ／Course Objectives	東西ドイツ統一から30年以上の年月が経過しました。もはや1989/90年は近現代ドイツ史の「ゴール」ではなくなり、現在につながる問題の起源を探る歴史へと変わりつつあります。それでは1945―1990年の東西分断時代のドイツ史は、どのように記述されるのでしょうか？ 本授業では、20世紀後半のドイツ現代史に関心をもつ院生（学生）を対象とし、以下の２つを行います。 １. 以下の二つのドイツ語文献を読み進めます。当該文献を精読することを通じて、現在までの重要な先行研究を把握し、研究上の重要なトレンドを理解し、修士論文作成のための基礎を作ることを目的としています。 文献① Petra Weber,Getrennt und doch vereint Deutsch-deutsche Geschichte 1945–1989/90（BpB 2021）通年を通して読みます 文献? Lutz Raphael, Anselm Doering-Manteuffel, Nach dem Boom. Perspektiven auf die Zeitgeschichte seit 1970 (V&R, 2009) 秋学期に数回かけて読みます。 ２．上記の文献購読と並行して、学期ごとに1回、修士論文の構想を発表します。30分程度で、先行研究の整理→問いの設定→調査方法について発表し、その後、参加者全員で質疑応答を行います。発表者以外も、必ず質疑応答に加わることが求められます。 ＊この科目は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針（DP）ならびに教育課程の編成?実施方針（CP）が示す「実践的な言語運用能力と国際社会の多様性を理解する態度」と「文化分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」、とりわけ歴史学におけるこれらの能力を高めることを目的とする。
授業の形式?方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	基本的に対面授業で実施します。（感染症の状況次第でZoomによるリアルタイム授業に切り替える場合があります。） １については、輪読形式で進めます。ページ数は毎回3ページ程度に抑える予定ですが、できるだけ徹底的な精読と訳文の準備が必要です。精読に慣れてきたら、分量を増やしていきます。（参加者が少ない場合は伊豆田も訳を作ります） テキストは当該部分をmanabaにアップロードします。必ず予習をしたうえで授業に臨むこと。AI翻訳を利用することは禁じていません。しかし利用する場合は、どの単語がどのような訳になり、なぜそのような訳文ができているのかを理解したうえで利用すること。また、わからない固有名詞が出てきたら、あらゆる方法で調べることが必須です。 参加者には、ドイツ語の基本的な文法（A2からB1）程度の知識を前提として説明を行います。 ２：上記の文献購読と並行して、学期ごとに1回、修士論文の構想を発表します。30分程度で、先行研究の整理→問いの設定→調査方法について発表し、その後、参加者全員で質疑応答を行います。発表者以外も、必ず質疑応答に加わることが求められます。
事前?事後学修の内容 ／Before After Study	およそ240分の予習が必要です（個人差があります） 予習範囲の訳文を作る作業としては、①文法的な構造を理解する（構文を捉える）、?単語を訳す、③専門用語や固有名詞を事典やオンライン、専門文献で調査すること、3段階をすべて要求しています。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title Getrennt und doch vereint Deutsch-deutsche Geschichte 1945–1989/90 著者 ／Author name Petra Weber 出版社 ／Publisher （BpB 2021） ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title Nach dem Boom. Perspektiven auf die Zeitgeschichte seit 1970 著者 ／Author name Lutz Raphael, Anselm Doering-Manteuffel 出版社 ／Publisher V＆R ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	１）文献購読：どれだけ訳文を検討しているか。基準は、①文法的な構造を理解できているか、?単語を辞書で調べているか、③専門用語や固有名詞を事典やオンライン、専門文献で調査することができているか、④なぜそのような訳文になったのか説明できるか（⑤訳文が作れない場合は、なぜ、どの部分が引っかかって訳せないのかを説明できるか）を重視します。正解でないからと言って減点されるわけではありません。 ２）研究発表：①先行研究に対する調査、②問いが明確にあるか、③議論の組み立て方に破綻はないか、④質疑応答を通じて問題点を理解し改善できるのか、を重視します。 １）７０％、２）３０％をめどに総合的に判断します。 小テストや期末テスト、レポートは課しません。
備考 ／Notes
関連科目 ／Related Subjects	ドイツ社会演習、文献研究（伊豆田担当）との関連しているため、可能な範囲で受講をお勧めします。
到達目標 ／Learning Goal	自分の研究に関連する文献を理解し、修士論文のテーマを決定し、執筆できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前?事後学修の内容 ／Before After Study
1	オリエンテーション	オリエンテーション	次回以降の範囲の予習
2	文献購読： Getrennt doch vereint を精読する（1）	Einleitung S.9-12を読む	次回以降の範囲の予習
3	文献購読： Getrennt doch vereint を精読する（2）	Einleitung S. 13-17を読む	次回以降の範囲の予習
4	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（3）	Einleitung S. 18-22を読む	次回以降の範囲の予習
5	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（4）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.23-26.を読む	次回以降の範囲の予習
6	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（5）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.27-30.を読む	次回以降の範囲の予習
7	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（6）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.31-35.を読む	次回以降の範囲の予習
8	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（7）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.36-40.を読む	次回以降の範囲の予習
9	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（8）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.41-45.を読む	次回以降の範囲の予習
10	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（9）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.46-50.を読む	次回以降の範囲の予習
11	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（10）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.51-55.を読む	発表の準備
12	修士論文構想発表①	担当者が修士論文の構想を報告し、その後質疑応答を行います。	発表の準備
13	修士論文構想発表②	担当者が修士論文の構想を報告し、その後質疑応答を行います。	今学期のテキストで分からないことがあれば次回に質問できるように準備する
14	春学期の振り返り?総括	春学期の振り返り?総括を行う	夏休み期間中の研究の進め方を計画する
15	オリエンテーション	オリエンテーション	次回以降の範囲の予習
16	文献購読 Nach dem Boomを精読する（１）	第二版の前書きS.7-11を読む	次回以降の範囲の予習
17	文献購読 Nach dem Boomを精読する（２）	第二版の前書きS.12-16を読む	次回以降の範囲の予習
18	文献購読 Nach dem Boomを精読する（３）	第二版の前書きS.17-21を読む	次回以降の範囲の予習
19	文献購読 Nach dem Boomを精読する（４）	第二版の前書きS.22-25を読む	次回以降の範囲の予習
20	文献購読 Nach dem Boomを精読する（５）	初版前書きS.25-29を読む	次回以降の範囲の予習
21	文献購読 Nach dem Boomを精読する（６）	初版前書きS.30-S33を読む	次回以降の範囲の予習
22	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（11）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.56-60.を読む	次回以降の範囲の予習
23	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（12）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.60-65.を読む	次回以降の範囲の予習
24	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（13）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.66-70.を読む	次回以降の範囲の予習
25	文献購読 Getrennt doch vereint を精読する（14）	A: Neuanfang im besiegten Feindesland. Nachkriegsdeutschland 1945-1947/48 S.70-73.を読む	発表の準備
26	修士論文構想発表③	担当者が修士論文の構想を報告し、その後質疑応答を行います。	発表の準備
27	修士論文構想発表④	担当者が修士論文の構想を報告し、その後質疑応答を行います。	今学期のテキストで分からないことがあれば次回に質問できるように準備する
28	秋学期の振り返り?総括	秋学期の振り返り?総括を行う	春休み期間中の研究の進め方を計画する