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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/03/22 現在/As of 2024/03/22

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ文化研究(M)/STUDIES IN GERMAN CULTURE
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
木村 佐千子
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
木村 佐千子 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的?内容
/Course Objectives
①春学期「バッハ研究の現在」
J.S. バッハ(1685~1750)の研究をおこなううえで基礎となる事柄を学んでいきます。ドイツ語圏の他の作曲家の研究の基礎とも共通する部分が大きいと考えています。
バッハ研究の諸分野?様々な方法について参考文献にもとづいて概観し、これまでの研究史やこれからの研究課題について理解し、自分で語れるようになることを目指します。
*授業内で個別の作品の分析はいたしません。

②秋学期:J.S. バッハの《フーガの技法》(BWV 1080)
《フーガの技法》の基本情報を概観し、《フーガの技法》の「謎」とされている事柄には何があるのかを把握し、その「謎」についての見解を自分の言葉で語れるようになることを目指します。

DP、CPの「文化」分野における研究能力を高める授業です。ドイツ語圏の音楽に関し、先行研究にもとづいて問題設定をおこない、研究する力を身につけるとともに、ドイツ語の運用能力の向上もはかります。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
毎回の授業では、文献の予告したページを読んできていただき、その内容について確認したあと、作業やディスカッションを行う予定です。

事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前学修:授業配布資料をmanabaからダウンロードし、文献の指定された箇所を読んできてください。予習にかかる時間は、読み進める速さにもよりますが、2~3時間程度と考えています(目安として180分)。

事後学修:授業の復習をし、授業で扱った作品の鑑賞をするなどしてさらに理解を深めてください。(60分)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
The Routledge Research Companion to Johann Sebastian Bach.
著者
/Author name
Robin A. Leaver ed.
出版社
/Publisher
Routledge
ISBN
/ISBN
9780367581435
その他(任意)
/other
春学期に使用。*購入しなくて大丈夫です。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
新バッハ全集 校訂報告書
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
購入しなくて大丈夫です
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
その他、PDFファイルにて配布
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
Bach Werke Verzeichnis (BWV3)
著者
/Author name
Christoph Wolff, Peter Wollny, Christine Blanken
出版社/URL
/Publisher
Breitkopf & Härtel
ISBN
/ISBN
9783765104008
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
ニューグローヴ世界音楽大事典(全21巻、別巻2)
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
講談社
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
図書館3階にあります
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
ナクソス?ミュージック?ライブラリー
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
図書館ホームページのデータベース一覧からアクセス
評価方法
/Evaluation
平常点50%(各回授業への積極的な参加?発言)、筆記試験50%

授業への積極的な参加、予習を重視します。
バッハ研究の手法等(春)、《フーガの技法》(秋)について理解し、自分の言葉で語れるようになることを評価します。
備考
/Notes
独和辞書は、小学館の『独和大辞典』を使用してください。より詳細な記述のある独独辞典等の使用ももちろん歓迎します。

授業内容は、受講者の理解度や進度等によって変更することがあります。
関連科目
/Related Subjects
履修系統図にもとづき、必要に応じて「ドイツ文化演習」の履修も行ってください。

到達目標
/Learning Goal
ドイツ文化関連の文献を理解し、批評できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 春学期:バッハ研究の現在
バッハの生涯概観
教材や授業の進め方の説明等を行います。
2 バッハの作品概観 声楽?器楽作品を概観します。
3 バッハ研究史概観 バッハが亡くなったあと、現在までの研究史を概観します。
4 全集や作品目録について
資料研究について
基本的な研究資料を紹介します。
5 文書資料 文字で書かれた文献を扱います。
6 手稿譜 紙 手書きの楽譜について、特に用紙に注目します。
7 手稿譜 筆跡と筆写者 手書きの楽譜について、特に筆跡に注目します。
8 印刷譜
最終稿の問題
印刷譜の問題を扱います。
9 当時の社会 社会史的な観点をとりいれたバッハ研究を紹介します。
10 バッハに影響を与えた作曲家たち バッハが筆写した他の作曲家の楽譜などについて紹介します。
11 個別研究の例
ひとつの作品を選んで、総合的な研究方法について考えます。
12 今後の研究について 第11回までの内容をまとめ、これからの作曲家研究について考えます。
13 復習、筆記試験 春学期の学習内容をふりかえる筆記試験を実施します。
14 まとめ、フィードバック 筆記試験答案の返却とフィードバックをおこないます。
15 秋学期:バッハの《フーガの技法》
1730年代以降のバッハ
《フーガの技法》は1730/40年代の作品です。その頃のバッハの活動について概観します。
16 《フーガの技法》にはどんな謎があるか 《フーガの技法》にはどんな謎があるのか、どこまで解明されているのかをお話しします。
17 《フーガの技法》の作曲時期、楽器について 《フーガの技法》の作曲時期や演奏楽器について考えます。
18 《フーガの技法》の自筆稿と印刷稿について 《フーガの技法》の自筆稿と印刷稿の違いを概観します。
19 《フーガの技法》の自筆譜 曲順 《フーガの技法》の自筆譜の全体をみます。
20 《フーガの技法》の自筆譜 まとまり 《フーガの技法》の自筆稿はどのようなコンセプトで書かれているのか考えます。
21 《フーガの技法》の楽曲改訂 《フーガの技法》の自筆稿から印刷稿への改訂のようすを観察します。
22 未完のフーガについて 「未完のフーガ」とはなにかを検討します。
23 未完のフーガの問題 「未完のフーガ」は《フーガの技法》印刷稿に属するのか考えます。
24 《フーガの技法》の印刷稿 曲順 《フーガの技法》の印刷稿の内容を検討します。
25 《フーガの技法》の印刷譜 まとまり 《フーガの技法》の印刷稿はどのようなコンセプトでまとめられているのかを考えます。
26 《フーガの技法》印刷稿の内部構造 《フーガの技法》の印刷稿をこれまでの研究者がどのようにみているのかを確認します。
27 《フーガの技法》はZyklusなのかSammlungなのか 《フーガの技法》という作品をどう捉えるべきかを考えます。
28 筆記試験、まとめ 今学期の学習内容をふりかえる筆記試験(基礎知識の確認と論述中心)をおこないます。

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