シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2024/03/22 現在/As of 2024/03/22 |
開講科目名 /Course |
国際関係論研究(M)/STUDIES IN INTERNATIONAL RELATIONS |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2024年度/2024 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
水本 義彦 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
水本 義彦 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本研究は、第二次世界大戦から現在に至るまでのアメリカとヨーロッパ諸国の関係の変遷を、近年出版されたテキストを教材に考察することを目的とする。第二次大戦後、グローバル?パワーとなったアメリカは、ソ連共産主義との対決、いわゆる「冷戦」時代にヨーロッパに政治?経済?軍事?文化?情報の各面で深く関与し、西ヨーロッパ諸国の復興、今日の欧州連合につながる地域統合を推進してきた。しかし、1960年代以降になると、アメリカの相対的なパワーの低下に伴い、フランスなど西ヨーロッパ諸国もアメリカからの「自立」を唱えるようになり、米欧同盟関係にも不和や摩擦が生じるようになる。また冷戦後、ソ連共産主義ブロックの崩壊によって、アメリカの対欧州外交の領域は旧共産圏の東欧諸国に拡大し、アメリカは民主化と市場経済化を積極的に推し進めた。 21世紀に入ると、イラク戦争の事例にみられるように、拡大した欧州連合は、「法の支配」といった「規範」を重視する、アメリカとは異なる国際関係へのアプローチを提示するようにもなっている。 第二次大戦後の米欧関係を事例に、本研究は、戦争、安全保障、同盟、核抑止、経済的相互依存、地域統合、国際レジーム、グローバリゼーション、介入などの国際関係における重要な概念を考察することになる。 ※この科目は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)ならびに教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「実践的な言語運用能力と国際社会の多様性を理解する態度」及び「語学?文学?文化?外国語教育分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」、とくに国際関係論分野におけるこれらの能力の向上を目的とする。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業では、下記テキストを順次講読し、議論する。 ①発表担当者は、予めレジュメの作成、印刷を完了し授業に臨むこと。 ②各回の授業では、まず担当者に文献の概要?論点整理、問題提起のプレゼンテーションをしてもらい、その後論点について議論する。 ③中間レポートと学年末レポートの提出が求められるが、レポートの内容(優れている点、改善すべき点など)について受講者にフィードバックする。 ※本授業は、対面形式で行います。ライブ配信型授業は行いません。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎週授業前に課題文献を熟読し、その論点や疑問点を整理し、初めて学ぶ専門用語や概念、事件?人物を調べておくこと(3時間)。授業後には議論の論点を復習?確認すること(1時間)。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
①平常点(プレゼンテーション、議論への貢献度:40%)(プレゼンテーションで課題文献について論点を的確に整理し、有益な問題提起がおこなえているか、議論に積極的に参加しているか、などを基準に評価する) ②中間レポート(7月)(4000字:30%)(①先行研究の整理、②議論の論理的展開、③明確な記述、をレポート評価の基準とする。 ③期末レポート(1月)(4000字:30%)(①先行研究の整理、②議論の論理的展開、③明確な記述、をレポート評価の基準とする。 |
||||||||||
備考 /Notes |
※本授業は、対面形式で行います。ライブ配信型授業は行いません。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
国際関係論分野の他の科目 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
国際関係論に関する文献を読み、高度な議論ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | ガイダンス | 授業の目的と概要、研究倫理教育 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
2 | テキスト1-1:アメリカのヨーロッパ関与 | American commitment to Europe, 1945-49 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
3 | テキスト1-2:欧州の分断、西欧統合の始動 | Institutional framework, 1949-57 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
4 | テキスト1-3:緊張と共存 | Tension and coexistence, 1957-61 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
5 | テキスト1-4:アメリカの覇権への挑戦 | Challenged America, 1961-1972 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
6 | テキスト1-5:1970年代の米欧関係 | Atlantic distance, 1973-83 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
7 | テキスト1-6:冷戦の終焉 | Walls come down, 1984-89 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
8 | テキスト1-7:冷戦後の米欧関係 | Transitions and uncertainties, 1989-95 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
9 | テキスト1-8:冷戦後の欧州統合の拡大、深化 | Enlargement, integration, and globalization, 1995- | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
10 | 小括 | テキスト1の論点のまとめ?議論 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
11 | テキスト2-1:60年代の米欧関係 | Retreat from the Grand Design | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
12 | テキスト2-2:60年代の米欧関係 | Policy in the Shadows | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
13 | テキスト2-3:フランスの挑戦 | The French Challenge | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
14 | テキスト2-4:デタント | The Year of Achievements | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
15 | テキスト2-5:デタント |
The Long 1968 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
16 | 小括 | テキスト2の論点のまとめ?議論 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
17 | テキスト3-1:西ドイツの東方外交 | U.S. Detente and West German Ostpolitik | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
18 | テキスト3-2:アメリカの東方外交への対応 | The Nixon Administration and West German Ostpolitik | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
19 | テキスト3-3:欧州統合の深化、拡大 | The Hague Summit of the European Community, Britain's Entry, and the New Atlantic Partnership | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
20 | テキスト3-4:国際通貨?金融秩序の変容 | Unraveling the Tes that really Bind: Dissolution of the Transaltantic Monetary Order | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
21 | テキスト3-5:ヨーロッパ?アイデンティティ | Asserting Europe's Distinct Identiy | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
22 | テキスト3-6:「ヨーロッパの年」 | Kissinger's Year of Europe, Britain's Year of Choice | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
23 | テキスト3-7:全欧安保協力会議 | The United States, Western Europe, and the Conference on Security and Cooperation in Europe | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
24 | テキスト3-8:シュミット時代の西ドイツと欧州統合 | The Reluctant European: Helmut Schmit, the European Community, and Transaltantic Relations | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
25 | テキスト3-9:カーター米政権期の米欧関係 | The Quest for Leadership in a Time of Peace: Jimmy Carter and western Europe | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
26 | テキスト3-10:NATOの二重決定 | The United States, Europe, and the NATO Dual-Track Decision | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
27 | テキスト3-11:1970年代の米欧関係 | The Superpower and the Union in the making: US-European Relations, 1969-1980 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |
28 | 総括 | テキスト3論点のまとめ?議論 | テキストの講読(専門用語の確認、論点整理) |