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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の政治?経済 a/AREA STUDIES IN GERMAN POLITICS AND ECONOMICS a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 洋子 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 洋子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業を通じて、ドイツの経済とその歴史を、大きな流れの中で学ぶことができます。現在のドイツ経済がどのような歴史的背景から形成されてきたかについて、経済活動のさまざまな面から理解を深めます。 この授業では経済を、「人々が集団として持続的に生き続ける仕組み」として定義します。人は一人でずっと生き続けることはできませんが、家族?親戚、地域?仲間、組織?企業?国など、さまざまなつながり、支え合う仕組みをつくることにより、誰かが死んでも人々は集団として生き続け、その社会経済を継続することができるようになります。その中で人々は、よりよく生きるために、さまざまな努力や工夫を重ね、新しい人の関わりや法制度?組織をつくり、もっと安全で豊かに暮らせる持続可能性を追求してきました。 では、ドイツでは、そうした経済はどのように展開してきたのでしょうか。人々はどのような努力やつながりにもとづいて、いかなる経済の営みをすすめたのでしょうか。この授業では、この問いに答えられるよう、さまざまな文献を読みながら、みんなで考えていきます。 ドイツ経済は、日本経済の発展とよく似た歴史をもっています。ドイツは日本と同じように、19世紀から大きな経済発展をとげ、19世紀末以降、ヨーロッパ経済において、最大の経済大国になりました。世界経済の歴史でみても、ドイツと日本は、戦後長く、アメリカにつぐ第二、第三の経済大国という時代が続きました。2000年代にGDPで中国に抜かれるまで、「ヨーロッパのドイツ(西ドイツ)、アジアの日本」という時期が長かったのです。EUができてからもこの地位はかわらず、ドイツは21世紀にはいってからも世界経済?ヨーロッパ経済で重要な位置を占めています。 こうしたドイツ経済の長期的?持続的な発展は、いったいどのような要因?背景からもたらされたものなのでしょうか。 2023年にはドイツのGDPが、日本より人口が少ないのに、日本を抜いたことがニュースになりました。ドイツの労働時間は日本よりずっと短いことも知られています。なぜドイツ経済は、少ない人数で、より短い時間で、日本より多くの価値を生み出すことができるようになったのでしょうか? こうした問いにこたえるために、この授業ではドイツ経済を動かするさまざまな要因を明らかにしていきます。ここでは、世界史の教科書的な時系列的な学び方はしません。授業ごとに、ドイツ経済を動かす重要なテーマを一つとりあげ、それを一回の授業で掘り下げていきます。一つのテーマを深掘りする中で、ドイツ経済の特徴がどのように歴史的に形成されたのかについて学びます。同時に、それが現在のドイツ経済といかなる形で結びついているかについても、考えを深めていきます。 さらに、ドイツの歴史的特徴を、日本と比較したときにどんなことが言えるか、という日独比較の視点をプラスすることもあります。これによって、ドイツ経済の本質を理解するのみならず、日本経済の特徴を考える力を養うことができるでしょう。 またこの授業は、「授業の形式」にあるように、みなさんからのプレゼンテーション?質疑応答と講義とを合わせた形で進められます。一人一人が、課題文献を読み、それをみんなの前でまとめて報告し、コメントを発表する経験を積むことで、ドイツの経済の歴史を、より自分のものとして考えることができるようになるでしょう。 さらに「自由報告」の回が設定されています。授業で取り上げられていないけれど、自分がもっと知りたい、注目したいテーマについて、自ら調べた内容をまとめて報告することができます。プレゼンテーション力をあげるのはもちろん、これを通じて、ドイツのある分野において、自らの専門性を高めることができます。 この授業を通じて、現代ドイツ経済までの2000年近い歴史を、一学期の間にいっしょに駆け抜けま |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この授業は学生のプレゼンテーション+講義という形で行われます。 毎回、数名がパワーポイントなどを使って、課題文献の内容をまとめ、みんなの前でプレゼンテーションを行い、質問も受け付けます。その後に解説の講義が続きます。 最後の2回の授業だけ「自由報告」となります。ここでは、受講生が自分の関心?希望で一つのテーマを選び、自ら調べた結果をみんなに報告します。 授業の初回に学期全体の報告者を決めます。自分がどのテーマで報告したいか考えて応募します。テーマごとに人数に大きなばらつきが出た場合は調整があります。(決定後に変更したい場合は、希望変更先の報告者と相談して交代できます。自分の報告を無断でキャンセルすると単位がでません。欠席の場合は必ず事前に連絡をし、可能であれば代わりの人を頼んでください) 報告者の予定一覧表はmanabaで共有します。 報告者は、授業前に全員分のスライドがすぐに投影できるように、必ず準備、確認をしておきます。一人の報告時間については、受講生の人数によるため、授業初日に調整します。 授業後には、一週間以内に、各自manabaに授業の要約と感想を書き込みます。質問がある場合はmanabaを通じて送ります。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
?事前学修として、全受講生はmanabaで事前に配布する課題文献?論文を事前に読んでおきます。 ?担当の報告者は、課題文献?論文を熟読の上、内容を的確にスライドにまとめ、報告の準備を行います。文献プレゼンテーションは、課題文献のまとめを主としますが、最後に自分がそれについて考えたこと、コメントなどを加えます。自分が独自に調べたものをプラスしてもよいです。報告後は、他の受講生からの質問を受け付け、自分のわかる範囲内で答えます。スライドはmanabaにも提出します。 ?最後の二回の自由報告の時は、報告者のみ、自分で設定したテーマについて、調べたことを報告し、それを通じてドイツの何がわかったかをみんなに伝えます。スライドはmanaba にも提出します。他の受講生は報告をよく聞き、長めの質疑応答を行います。 (なお、後ろの人も見やすいように、スライドのフォントは、24以上にします) ?事後学修として、一週間以内に、全員が各授業後に、manabaに授業内容のまとめ(400~800字程度)と、コメント?感想(200~400字程度)を提出します。(事前?事後学修合わせて4時間程度) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
?毎週、授業後一週間以内に、manabaの「レポート」へ、授業内容のまとめ(400~800字程度)と、コメント?感想(200~400字程度)を提出します。 ?学期中に一回は報告者としてプレゼンテーションを行います。 ?以上の二つの評価を基礎点とします(60~70%) ?試験の代わりに期末レポートを提出します。レポートの評価で加点があります(30~40%) |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の政治?経済に関する専門的な知識、分野特有の思考?研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 1. 授業テーマの説明と報告者決定 | 授業の目的と内容、授業の形式と方法を説明した上、各授業が扱うテーマについて概要を紹介します。それを聞いた上で、各自、自分が報告したいテーマを選んで応募し、その場で報告予定の全体日程を決めます。 | |
2 | 2. 食 | ワインやビールなどの飲み物、麦や肉などの食べ物を取り上げ、経済の最も重要な基盤である「食」の歴史をとりあげうます。課題文献について、報告担当者がプレゼンテーションを行い、その後解説の講義を行います。 | |
3 | 3. 職と教育 | ドイツで中世以来現在まで根づいている、手工業の伝統とその教育制度をはじめ、ドイツ経済の基礎となった「職」と教育の歴史をとりあげます。課題文献のプレゼンテーションのあとに、解説の講義を行います。 | |
4 | 4. 企業の誕生 | ドイツ経済を大きく発展させる契機となった企業。この企業が、実は、工業化以前のさまざまな社会的伝統を引き継ぐ形で発展したことをみていきます。プレゼンテーションのあとに解説の講義を行います。 | |
5 | 5. 協同組合(Verein) | ドイツ経済は、企業だけでなく、協同組合(フェライン、ゲノッセンシャフト)と呼ばれる組織で動いてきたこと、特に金融を支えていることを歴史的にみます。プレゼンテーションのあとに講義があります。 | |
6 | 6. 労働組合(Gewerkschaft) | ドイツでは19世紀後半以降、手工業の職人運動などから労働者運動が発展し、労働者の権利を守る労働組合が大きくなったことをみていきます。プレゼンテーションのあとに講義があります。 | |
7 | 7. 大企業と職 | ドイツの大企業?コンツェルンの歴史をとりあげ、鉄鋼?自動車?電機など国際競争力をもつ企業がどのように生まれたか、企業内教育や組織のあり方について学びます。プレゼンテーション+講義です。 | |
8 | 8. 女性と働き方(1) | 多くの大企業が男性中心で動いたのに対し、女性はどのようにかかわっていたのでしょうか。主に18~19世紀の女性史?労働史の文献から、その変化を考えていきます。プレゼンテーション+講義です。 | |
9 | 9. 女性と働き方(2) | 20世紀から21世紀とかけて、ドイツの女性の働き方は大きく変わりました。どんな要因が変化を促したのか、現在はどういう状況まできているのか、学んでいきます。プレゼンテーション+講義です。 | |
10 | 10. 現代の働き方と労使関係 | これまで見てきたさまざまな歴史的条件を踏まえて、現在のドイツ企業ではどのように人々が働いているのかを、労働組合、労使関係との関係で具体的に見ていきます。プレゼンテーション+講義です。 | |
11 | 11. 移民と経済 | 戦後にトルコなどから外国人労働者を導入したドイツ。最近では、2015年には百万人単位のシリア人、2022年にはウクライナ人の移民を受け入れました。プレゼン+講義で、移民がドイツ経済にもつ意味を考えます | |
12 | 12. 自由報告(1) | 報告者は、自分の関心でテーマを一つ選び、自分で調べた結果を報告します。ドイツの歴史や社会経済に関係することを調査し、ドイツについて何がわかったかをみんなに報告します。多くの質問に答えられるよう準備しま | |
13 | 13. 自由報告(2) | 前回同様、報告者は、自分の関心でテーマを一つ選び、調べた結果を報告します。どんな質問に答えられるようできるだけ準備します。 | |
14 | レポート課題公開 | 期末レポート課題が公開されるので、受講生はこれに取り組みます。 |