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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
英語専門講読Ⅰ/ADVANCED THEMATIC READING I |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高橋 雄一郎 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高橋 雄一郎 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
(授業タイトル)映画やメディア報道から学ぶ世界の難民問題 世界で66人に一人が家を追われ、避難を余儀なくされています(広義の難民と言えます)。 毎年6月20日は国連の定めた「世界難民の日」です。この日に合わせてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が公表する年次レポートによれば、2024年、家を追われ、避難を余儀なくされている広義の難民は、1億2千万人を超えています(国連は強制移動/Forced Displacementという用語を使っています)。現在、世界の人口が約81億人なので、66人に一人が難民です。交流文化学科の定員は一学年120人なので、一学年に2人ぐらい難民がいる、という計算になります。決して少ない数ではありません。しかし世界は、難民の保護や支援を十分におこなっているでしょうか。答えは否(ノン)です。 UNHCRのページ(日本語) https://www.japanforunhcr.org/appeal/trend UNHCRのページ(英語) https://www.unhcr.org/about-unhcr/who-we-are/figures-glance ここ数年、難民の受入れは自国の利益に反するとして、難民の保護に消極的な国が増えてきました。今年1月、大統領に返り咲いたドナルド?トランプの米国がその典型です。しかし、ときには生命の危険を冒し、迫害や戦争から逃れて来た難民に対し、入国を認めず、追い返すという措置が人道的に許されるのでしょうか。 この授業では難民を主題にした映画を何本か鑑賞します。英文の講読を主眼とするRDS(Reading for Disciplinary Studies)の授業主旨に合わせて、並行して映画に関連した新聞雑誌の記事、評論なども読んでいきます。 地球規模で深刻化する難民問題?人道危機に、市民として、私たちに何ができるかを、受講生の皆さんと一緒に考えていく授業です。 最初に鑑賞する作品は、昨年(2024年)日本でも公開された、『人間の境界(原題はGreen Border)』というポーランド映画です。ヨーロッパを目指す移民/難民をめぐって、EU加盟国であるポーランドと、その東側に位置する隣国ベラルーシの国境地帯で起きている「プッシュバック(pushback)」の問題を題材にしています。フィクションですが事実に基づいていて、ドキュメンタリーを観ているような感覚になります。 映画『人間の境界』公式サイト https://transformer.co.jp/m/ningennokyoukai/ ルカシェンコ大統領の独裁が続くベラルーシは、中東やアフリカ出身の移民/難民を相手に、国内を通過してポーランド国境に行くためのヴィザを発行しています。なぜそんなことをするかと言うと、大量の移民/難民をポーランドに送り込んでポーランドを困らせ、EUがベラルーシに課した経済制裁への報復をしよう、つまり、移民/難民を「人間兵器」として使おうとしているのです。 対するポーランドは、国境を越えてきた中東/アフリカ出身者たちを難民と認定せず、国境警備隊が捕まえてベラルーシに送り返しています。するとベラルーシ側がまた捕まえてポーランド側に送り返すという、「プッシュバック」の繰り返しになっているのです。映画の原題「Green Border」からも想像できますが、ポーランド/ベラルーシの国境地帯には原生林や沼地が広がり、冬は厳しい寒さに襲われます。防寒具も、水も食料も、医療へのアクセスもない状況で、低体温症(hypothermia)にかかり命を落とす移民/難民がいます。暴行、略奪、さらにはレイプなど、国境警備隊や警察、軍隊などによる暴力も深刻です。(次の欄に続く) |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
(上の欄より) 監督のアグニエシュカ?ホランドは、友人が国境で凍死体を見つけたことが、この映画製作のきっかけになったと語っています。彼女は「アーティストとして、人間として、社会として、政治家が引き起こした危機に向き合い、明確な立場を取らなければならない」(映画パンフレットより、ページ番号の記載なし)と語っています。 映画『人間の境界』は、そのように敵対的な状況下でも、移民/難民を救出しようと努力する市民たちの行動に希望を見出しています。 『人間の境界』の後は、日本に暮らすクルド難民を追った映画や、ヨーロッパ、米国、アフリカなどの作品を取上げる予定です。 6月8日(日曜日)に獨協大学を会場に開催される「草加国際村一番地――国際交流フェスティヴァル」にはクルド難民の皆さんが民族舞踊を披露してくださる予定です。今年はステージの後で学生や市民との交流会も企画しています。クルド難民の皆さんから直接お話を伺える貴重な機会なので、この授業の受講生の皆さんには、課外授業として出席をお願いします。 以下、この授業を通して身に着けて欲しい「能力」について、交流文化学科の学位授与方針(DP)から引用します。 /academics/undergraduate/foreign/tourism/feature.html [英語とプラス1言語の]スキルに基づき国際的?越境的(トランスナショナル)な視点から世界に対する概括的な教養を持って、地球市民としての社会的責任を自覚し、これを果たす能力を身に付けること。 トランスナショナル文化部門では、グローバル化が進む今日の国際社会において、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、世界の社会、文化、思想について、テキスト?メディア表象とフィールドワーク(教育)で得られた情報を越境的(トランスナショナル)な視点から理解し、それについて適切に問題を設定して論理的に論述?議論する能力と姿勢を身に付けること。 この授業を通じて、地球市民としての社会的責任について考えることができたらよいな、と願っています。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業の進め方は以下のようになります。 (事前学修)背景となる歴史、社会問題、政治状況などについて調べ、授業のフェイスブックグループなどを利用して情報をシェアします。 (授業)映画など映像資料の視聴と、新聞や雑誌の記事、NGOのレポートなどを英文で読む作業がメインになります。授業では毎回発表者をお願いする予定ですが、発表者だけでなく、全員が英文を的確に読みこなすことが重要です。 (事後学修)事前学修と授業を通じて考えたことを、授業のフェイスブックグループなどを使って発信します。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
ポートフォリオの提出(100%)。 ポートフォリオの元の意味は、「図面や地図などを持ち運ぶためのフォルダー、書類ばさみ(Oxford English Dictionary=OED)です。そこから転じて、そのようなフォルダーに入れられる、本人の業績を示す書類や作品などを指すことがあります。教育現場では、予習復習を含め学生が一つの授業に関連しておこなった作業、学習を記録した成果物の総体をポートフォリオといいます。 ポートフォリオを作成する利点は、自分の学習の質や量、思考のプロセスを振り返り、復習や、これからの勉強に役立てることができる点です。 スクラップブックなどを使って紙媒体で提出することもできますが、ワードのファイルを添付して提出することが便利です。 毎回の授業について、①各自が予習した内容、関連して調べたこと、②授業で扱われた内容、③授業後のフィードバック、意見の発信、をまとめてください。 授業を履修していない人が読んで、授業内容と、授業を通じて考えたあなたの意見が分かるようにすることが目標です。 ポートフォリオについては初回の授業で詳しくお話します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
分野の専門性をもった英文マテリアル(資料)を講読、読解できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 0409 イントロダクション | 世界の難民 トランプ大統領就任 | manabaで指示します。履修登録が済んだら必ず確認をお願いします。予習/復習が必要です。 |
2 | 0416 映画 『人間の境界』episode 1 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
3 | 0423 映画 『人間の境界』 episode 2 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
4 | 0430 映画 『人間の境界』episode 3 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
5 | 0507 映画 『人間の境界』episode 4 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
6 | 0514 映画 『人間の境界』episode 5 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
7 | 0521 ポーランド/ベラルーシ国境問題について | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
8 | 0528 クルド難民 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
9 | 0604 国際村とクルド舞踊 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
10 | 0611 国際村振り返り | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
11 | 0618 米国/メキシコ国境 | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
12 | 0625 『扉をたたく人』(その1) | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
13 | 0702 『扉をたたく人』(その2) | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |
14 | 0709 『扉をたたく人』(その3) | 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション | 教室/manabaで指示します。 予習/復習が必要です。 |