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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
地域研究特講(ラテンアメリカ経済と法)/REGIONAL STUDY,SPECIAL LECTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
A.松本/Juan Alberto MATSUMOTO |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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A.松本/Juan Alberto MATSUMOTO | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
ラテンアメリカというと日本ではステレオタイプ的なイメージが多い。中南米には面白い側面がたくさんあるが、想像を絶する部分も否定できない。法体系は、憲法をはじめ理想を求めているが、運営の実態や法を施行する機関には大きな課題もある。 1.ラテンアメリカ諸国の一般的な概要を把握しながら、主な国の特徴や課題を理解する。 2.地域の歴史的要素や、日本でも多少知られている人物などからのアプローチも行う。 3.この科目では主に経済的要素を重視しながら、国や地域の法律問題、今議論になっている法改正等も考察する。 4.どの課題に関しても今の日本の状況についても触れるが、学生の授業参加と事前準備が重要になる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義式になるが、できるだけ学生の発言やディベートを促すことに努める。毎回途中でリアクションペーパーを書いてもらい、授業中にフィードバックする。40?50分程度課題を説明し、5分ぐらいでリアぺを書いてもらいそれを回収して、質問を答えていく。面白い感想も紹介する。 授業はすべて「対面授業」で、資料は事前にmanabaにアップし、そこからミニ(中間)レポートや最終レポートを提出してもらう。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業で使用する資料はmanabaにて掲載する。知識をもっと深めたい受講生は、その資料の引用文献や関連記事、コラムを参照するがよい。専門文献は図書館を活用してください。事前?事後の学習時間は目安として2時間程度であろう。 特定のテキストは使用しない。 授業計画に沿って授業を進めるが、ラテンアメリカ諸国で大きな出来事が発生した場合その部分を付加し、調整する。また、テーマの順番を変更したり、別の課題と入れ替えることもある。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
学期末レポート40%、授業中のリアクションペーパー40%、授業参加度20% 授業回数が14回なので、5回に1回ミニレポート(1000文字前後)をmanabaにて提出してもらう。すべての受講生は、期末レポートを作成してもらうとする(manabaにアップしてもらい、分量は2000?3000文字前後)。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この科目と連携しているのが、「ラテンアメリカ社会問題と法律課題」である。金曜日の3限目になるが、そこでは社会の諸問題を中心に課題を検証する。別科目とはいえ、リンクしている課題は多くある。互いに補完し合う科目である。 | ||||||||||
備考 /Notes |
参考文献:国本伊代『概説ラテンアメリカ史(改訂新版)』、新評論、2003年 松下洋?乗浩子『ラテンアメリカ政治と社会』、新評論、2004年 西島章次?細野昭雄『ラテンアメリカ経済論』、ミネルヴァ書房、2011年 後藤政子?山崎圭一編『ラテンアメリカはどこへ行く』ミネルヴァー書房、2017年 松下冽、ラテンアメリカ研究入門、法律文化社、2019年 |
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到達目標 /Learning Goal |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ラテンアメリカ(以下、ラ米)の一般概観と経済指標:世界と日本との比較 | ラ米諸国の統計に基づいて、日本や世界での地位を確認する。 | |
2 | スペインからの独立前と独立後:内戦と紛争の国づくり、自立できない経済 | スペインの影響から独立後の国づくりでどのような諸制度を構築したか。脆弱な民主主義と自立できない経済と産業、ブラジルのデジタル民主主義。 | |
3 | 名ばかりの民主主義」、軍事政権と非民主的な共和国、エルサルのブケレ政権、アルゼンチンのミレイ政権 | 名ばかりの民主主義の国々、大統領の解任、議会もしくは司法のクーデターなのか(ペルー、ブラジル、ボリビア等)。メディアの影響力とその混乱。 | |
4 | 警察、検察官と判事は超危険職業だが最も信頼せれていない?ギャング支配の刑務所 | 裁判官や検事に対する不信、弁護士の多さが司法を機能不全にしているのか、未熟な法治国家。 | |
5 | 豊富な鉱物資源、リチウムとレアメタルの争奪戦、けど停電が多いエネエルギー事情とは | 中国などの需要拡大で15年前ぐらいから鉱物の輸出は増えているが、これまでの産業構造への影響とは。豊富なリチウム争奪戦と利権、しかし停電はおさまらない国々。 | |
6 | ラ米を訪れる観光客、中米コスタリカのエコ観光&リタイヤ•パラダイス、欧米人のキューバでの治療 | 欧米の観光客はラ米に何を求めているのか。リタイヤ族、芸能人やスポーツ選手の隠密治療、不透明な外貨収入。 | |
7 | 教育の課題、憲法の保障と実態との乖離、海外及び域内留学での頭脳流出のプラスマイナス効果 | 大学進学は増えているが、中高の質の問題と高い中退率の経済や社会への影響。留学生の域内及び海外定住化、高スキルのデジタルノマドのリゾートや大都市での増加 | |
8 | インフォーマル(闇)経済の温床である脱税はセーフティーネットなのか、誰も守れない過剰な法規制が無法地 | インフォーマルセクター又は闇経済が4割前後の弊害と「メリット」とは。脱税行為の温床なのか、それとも低所得者のセーフティネットになっているのか。 | |
9 | 年間10万件以上のアマゾン河流域の森林火災、ジャングルの違法金採掘の富、カカオとコーヒーの原料 | 中南米の数えきれない災害、森林火災、人災および違法操業による高収入、国連のSDGsをどうみているのか? | |
10 | 多様性からくるクリエティブ&文化産業、若者のスマホ依存と未来への悲観、根拠のない高い幸福度と生活 | 映画製作が盛んな国々、ラテン文化の表現など。彼たちは「幸福」だと答えているが、日本より高いが、なぜ? | |
11 | FINTECHビジネスとユニコーン企業、Mercado Libreは南米版のアマゾンか! | 金融と技術を屈指して若手世代の隙間ビジネス。AIの力を理解し、新たなサービスを提供している。急成長しているユニコーン企業(一千500億円以上の時価総額)も誕生。アマゾン.comより成功しているML. | |
12 | ラ米の貿易と投資、アメリカ、中国、日本との輸出入、インフラ投資している中国と今後のトランプ政権 | 多くの国にとって、輸出入や投資の最大国が中国になってきている。紐付きのインフラ整備と政治への影響。トランプ政権のラ米政策とは? | |
13 | 失敗が多い地域統合と域内協力、機能しない関税同盟、成功している日本のEPAアプローチ、国連等 | Mercosur(南米南部市場)、Alianza del Pacífico(太平洋同盟)などがあるが、どのように機能しているのか。中国の一帯一路もラ米にあるが、日本のアプローチとは。 | |
14 | 100年以上蓄積されてきた信頼と実績の日系社会と日本との連携、日本が期待しているビジネス?文化交流 | ラ米には250万人の日系人が存在し、日本との連携事業が増えている。その実態を検証する。 |