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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
国際政治特講(グローバリゼーション時代の国際政治a)/INTERNATIONAL POLITICS, SPECIAL LECTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
永野 和茂 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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永野 和茂 | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
変動する世界をどのように捉えるか。国際政治の基礎を学び,歴史的な事象や今日の新しい現象を分析しながら,21世紀のグローバル政治を展望する。 国際政治の基礎となる国家や国際関係は1648年のウェストファリア講和条約にあるといわれる。そして、我々はこの370 年ほど前の政治のしくみを未だ利用している。しかし、それらの時代には存在しなかったような民主主義、ナショナリズム、グローバリゼーション、あるいは工業化や技術革新などによって、現代の政治の世界は急激に変化している。何が起っているのか。何が問題か。どのように課題に挑戦していけるのか。グローバルな市民として必要な知識と主体的な発想をともに学んでいく。 授業の構成は、第1部「グローバリゼーション時代の国際政治」、第2部「戦争の体系としての国際政治学」、第3部「国民国家時代の国際政治」、第4部「アジアの国際政治」という形で組み立て、とくに第4部では講師の専門とするインドの事例に焦点を置く。 春学期開講の「国際政治特講(グローバリゼーション時代の国際政治a)」では第1部を、秋学期開講の「国際政治特講(グローバリゼーション時代の国際政治b)」では第2、3、4部を検討していく。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は原則として対面の講義形式で行う。 学期中に2回、それまでの授業内容の範囲に沿った小レポートの提出を求める(評価方法を参照)。範囲と提出時期については授業中に案内する。 また、上記とは別に、何かリアクションしたい事柄があれば、直接の質問やリアクションペーパーは随時受け付ける。フィードバックはできる限り授業中に行う。 必要に応じ、授業支援システムを通じて資料の配布等を行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
(1)文献リストを配布するので、紹介した書籍などを読み、国際政治学の概念を理解し、講義内容を踏まえつつ自分の見解をまとめる力をつける。 (2)新聞?テレビ?インターネットで日々のニュースを追いかけ、さまざまな資料や動画を鑑賞し、世界の人々とともに経験や意見を共有する力をつける。 (3)事前学習として、配布資料や文献リストの関連箇所を読み専門用語の基本的な理解を深めておく(2時間)。事後学習として、各回の講義内容をまとめたり、ノートを整理して、学期中の小レポート作成の準備を行う(2時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
講義内容に沿った範囲の小レポート提出を2回(20%×2=40%)および期末試験(60%)を実施する。 これらを合計して100%の成績評価とする。課題の詳細、提出時期は直近の講義の中で説明する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
秋学期開講の「国際政治特講(グローバリゼーション時代の国際政治 b)」を継続して受講することが望ましい。 |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
従来の開設科目では触れてこなかった国際政治分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 第1部 グローバリゼーション時代の国際政治:何が起こっているのか? イントロダクション |
21世紀の危機? ポピュリズム、独裁的指導者、気候変動、パンデミック、技術革新 20歳の国際政治史を振り返る |
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2 | 国家とは何か | 国民国家とナショナリズム 近代国家というハードウェア 国民形成:インド事例 グローバリゼーションと国家の危機 |
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3 | 気候変動?温暖化?水資源と国際政治 | 気候変動政治 インドにおける気候変動政治と世論 国際社会の取り組み |
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4 | パンデミックと国際政治 | 新たな脅威? 公衆衛生政治 パンデミックとジェンダー ポスト?パンデミック政治 |
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5 | テロ?対テロ戦争の時代:国家は平和を守るか | テロと武力介入の連鎖(2010年代)、対テロ戦争(2000-10年代)、対テロ戦争からの撤退?(2020年代) 国家という道具 21世紀の戦争と平和:「新しい戦争」と「古い戦争」 |
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6 | 世界金融?経済危機の時代:国家は豊かさを守るか① | 世界金融?経済危機の打撃 19-20世紀:自由主義、社会主義、国家主義 WW1後の復興、世界恐慌、WW2への道 WW2後の冷戦体制:市場の自由か、国家の計画か |
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7 | 世界金融?経済危機の時代:国家は豊かさを守るか② | 90年代: 自由化、民主化、グローバル市場経済の拡大 00年代:アメリカの覇権、ヨーロッパ統合、拡大WTO 10年代:リーマンショック、アラブの春、中国の台頭 20年代:パンデミックと経済危機 |
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8 | リーマンショックとは何だったのか? | 映像資料『 インサイド?ジョブ:世界不況の知られざる真実 』(2010)、アメリカ、第 83回アカデミー賞(長編ドキュメンタリー部門) | |
9 | 移民、難民、移動する人々の時代:国家は「他者」を守るか | 移動の世紀 21世紀の「エクソダス」 EUの「移民危機」と暴力の連鎖 移民排斥のナショナリズム |
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10 | 人権侵害とマイノリティ | 人権とマイノリティ ボスニア紛争、人道的介入、マイノリティ ルワンダ内戦とマイノリティ 「破綻国家?失敗国家」 アメリカの戦争とマイノリティ |
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11 | 民主主義の動揺と排外主義の台頭 | グローバリゼーションと国民国家の動揺 グローバルイシューの連鎖 国民国家の動揺 |
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12 | 国家と暴力①:暴力の連鎖をもたらすのは誰か? |
暴力とは何か 暴力と規範 暴力とは何か:国家の見方、人々の見方 「暴力」の異なる概念 国際社会の武力行使をめぐる規範の変化 |
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13 | 草の根社会の暴力②:暴力の連鎖をもたらすのは誰か、解くのは誰か? | 「安全で豊かな世界」と「危険で貧しい世界」 暴力の空間 暴力の文化、貧困の文化 「安全で豊かな世界」の防衛:介入、支配、改造 |
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14 | 米中対立、権力移行、権力競合 | 近年の米中関係 権力移行とアジアの国際政治 |