![]() ![]() |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
日本史概論Ⅰ/INTRODUCTION TO JAPANESE HISTORY Ⅰ |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
會田 康範 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
會田 康範 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
近年の日本史研究では、日本列島に展開した歴史像がより多角的、多面的に捉えなおされており、今日では一定の成果を確認することができます。こうした研究状況をふまえ、前近代を素材に文字史料の読み直しとともに非文字史料にも着目し、それぞれの時代像や歴史認識を豊かにするために重要と思われるテーマを講義していく予定です。 極めて限られた時間数の中での講義のため、歴史経過にそって通史的に講義することは必要最低限にとどめるとともに、取り上げるテーマには時代的に多少の多寡があることも予め了承しておいてください。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
配布資料とスライドを用いた講義形式を基本に、適宜、事前告知の上、その他の方法を実施する可能性もあります。講義ごとにリアクションペーパーを提出していただき、フィードバックとして以後の講義時にそれに対するコメントや解説を施します。 将来、教員となり日本史を教える立場になった場合に要求される水準を基本とした講義です。講義に臨む上では、その点を十分わきまえた振る舞い(具体的には授業時にアナウンス)を求めます。また、史資料の活用などに関しては、小レポートの提出のほか、グループワークなどの方法でその取扱いなど体験的な学習活動を実施することもあります。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修では、講義のスケジュールに合わせ、高等学校の日本史の教科書や資料集、概説書などに目を通し、理解が十分でない用語などは事前に調べておくことが必要です。(2時間)事後学修では、講義内容をノートに整理し、提示された課題に取り組んでください。次回の講義時にはその内容を確認します。(2時間) なお、下記の参考文献のほか、必要に応じてその都度、参考文献を紹介します。講義内容の理解が深まり、知識に広がりができるので、それらによる自学自習も心掛けてください。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
概ね学期末テスト 60%、中間テスト(小テスト)30%、授業への参加度(提出物、授業態度など)10%の割合で評価します。テストは論述形式の比重を高く設定しており、単純に知識を問うような問題ではなく、理解した内容や自己の歴史認識を文章化して適切に伝えることができるようになることを求めます。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
日本史概論Ⅱ。 日本歴史の通史的展開とともに現代日本の課題を理解する上では、近現代史を主対象とした日本史概論Ⅱを履修することを推奨します。 |
||||||||||
備考 /Notes |
特定のテキストは使用しません。個別のテーマに関する参考文献は、講義の中で随時、紹介?配布します。高等学校の日本史の教科書や概説書が手元にあれば参考になります。また、自発的に博物館や美術館などに足を運び、歴史叙述の根拠となる史資料や文化財に触れ、それらを通じて歴史的にアプローチする視点を養ってください。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
日本列島に展開した歴史を通史的に、各時代に応じた研究の方法と視点を用いて具体的な事象として捉え、かつ有機的?連続的に解説することができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 歴史研究と史資料?文化財 | 日本における歴史研究の歴史を踏まえ、史資料の役割や文化財保護思想について考察する。 | |
2 | 日本史研究の歴史(史学史①) | 日本における歴史研究や歴史叙述の歴史的展開を前近代を中心に考察する。 | |
3 | 日本史研究の歴史(史学史②) | 日本における歴史研究や歴史叙述の歴史的展開を近現代を中心に考察する。実証主義歴史学やマルクス主義歴史学、戦後歴史学や現代歴史学を考察する。 |
|
4 | 原始?古代の概観 | 地球や人類の誕生から原始?古代社会の要点を概説し、時代を通観する視点を養う。 | |
5 | 古代社会と王権形成 | 弥生時代以降古墳時代にかけて日本列島における王権形成のあり方を考察する。 | |
6 | 古代社会と律令制の形成 | 6~7世紀における中央集権化と律令制の形成がどのように展開したか考察する。 | |
7 | 古代国家と律令制の展開 | 律令制の成立後、奈良時代と平安前期の政治や社会の特質を考察する。 | |
8 | 中間まとめ | 前回までの原始?古代社会の学修を振り返り、小テストを実施する。 | |
9 | 中世の概観 | 院政期から16世紀までの政治や社会の要点を概説し、時代を通観する視点を養う。 | |
10 | 中世社会の成立 | 院政や権門体制、武家政権の成立と展開について、考察する。 | |
11 | 中世の都市と流通経済 | 中世都市の特質や流通経済が発達した背景と具体的な様相を考察する。 | |
12 | 中世後期の政治と社会 | 室町時代の政治や社会の特質について、絵画資料も使いながら理解を深める。 | |
13 | 戦国大名の出現と中?近世の移行期について | 戦国乱世の社会状況の中から統一権力の成立へと移行していく過程を考察し、織豊政権に対する理解を深める。 | |
14 | まとめ | 講義内容を振り返り、前近代社会の特質を再確認する。 |