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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
社会学概論Ⅰ/INTRODUCTION TO SOCIOLOGY Ⅰ |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
神谷 悠介 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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神谷 悠介 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
社会学が対象としてきたテーマの一つが宗教である。17世紀までの科学研究において、自然界の謎について行き詰まった時に、神の存在に触れることが一般的であった。当時は自然現象を探究すること自体が決して宗教とかけ離れた行為ではなかった。18世紀以降に発展したアカデミーでは、近代化を推し進め、科学の議論に宗教の話を混ぜてはいけないという決まりが作られた。そこで、本講義では古代ギリシア?ローマ時代の哲学と天文学に注目し、当時から現在に至るまでの信仰と科学の歴史的展開を考察する。 この他にも、見逃せないトピックとして家族とセクシュアリティが挙げられる。家族の社会史研究や異文化のフィールドワークから親族関係についての研究が進み、人々が自明視する家族のありようは、時代や社会によって変わることが明らかにされてきた。さらに現在、多くの先進国を中心にLGBTQ+の社会運動の進展に伴って、同性婚やパートナーシップ制度が成立するようになり、家族とは何か、結婚とは何かという論点が熱いテーマになっている。 一方、昨今の国際情勢において緊張関係が高まっているのが、エスニシティと民主主義である。近年の政治状況において、間接民主制だけでは民主主義が機能しなくなりつつある。そうしたなか、注目を集めているのは、デモや市民団体の活動、新旧のメディアなどを通じて、自分たちの声を議会に届けようとするカウンター?デモクラシーである。本講義では、言語や文化に注目しながら、香港や台湾、スコットランド、沖縄、ウクライナなどの国?地域を取り上げて、エスニシティや民主主義を守る取り組みを紹介する。 以上のように、社会学に関する研究を多く紹介しながら、信仰と科学、恋愛と結婚の歴史、LGBTQ+とダイバーシティ、エスニシティと民主主義、災害と社会にかかわる事例と視点を取り上げる。内容によっては、ドキュメンタリーや映画、テレビドラマなどの映像作品を鑑賞する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は対面の講義形式で進めます。本科目では、社会学におけるこれまでの研究を踏まえて、講義を行います。さらに、本科目のテーマに関する具体的なイメージを持てるよう、ドキュメンタリー作品や映画、テレビドラマを鑑賞します。必要に応じて授業のテーマに関連した課題について教科書をもとに出題します。課題に取り組む際に、内容に関する疑問点や、議論したい論点がある場合は、提示して下さい。教員からフィードバックを行います。 本科目では、配信資料を用いる際や課題を出題する際はmanabaを利用しますので、毎週確認するようにして下さい。授業で配信資料を用いる際に紙媒体が必要な受講者は事前に印刷して下さい。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
【事前学修】 教科書の指定箇所を読んだ上で自身の見解を示して下さい。その上で、疑問点や論点がある場合は提示して下さい(60分)。 【事後学修】 事前学修における疑問点や論点に対する教員からのフィードバックを踏まえて、授業内容の要点を整理して下さい(60分)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常点(30%)、課題(70%) |
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関連科目 /Related Subjects |
社会学概論Ⅱ、文化人類学、哲学、科学史 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
「社会学」という学問が成立した経緯をふまえて、社会学的な分析の仕方、社会集団の類型やアイデンティティ形成のメカニズム等を理解し、多文化社会における自己と他者について分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | シラバスを確認し授業の流れや評価法を把握する。社会学の基本的なスタンスに触れる。 | 事前学修:シラバスに目を通して内容を整理しておく。 事後学修:授業資料を見直し、要点と疑問点を整理する。その上で、社会学の基本的な視座について確認する。 |
2 | ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 | ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの基本的性格を理解した上で、信仰と科学の関係が歴史的にどのように変遷してきたのかを理解する。 | 事前学修:ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの伝統宗教の歴史と、科学の歴史を調べておく。 事後学修:ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における教義、聖典、聖地などの基本的情報を整理する。 |
3 | 信仰と科学の歴史的展開 | 映画『アレクサンドリア』を題材にして、キリスト教と科学の緊張関係を検討し、宗教と科学の歴史的展開について考察する。 | 事前学修:前回学んだ各宗教の基本的性格を踏まえて宗教と科学の緊張関係を具体的な事例から検討しておく。 事後学修:17世紀以前と18世紀以降で科学研究における信仰の位置づけの変化を確認する。 |
4 | 映画を通して見る恋愛と結婚の歴史 | 恋愛と結婚の歴史に関する研究を踏まえた上で、映画を通して、恋愛と結婚のありようがどのように変遷してきたのかを歴史的に考察する。 | 事前学修:中世から現代にかけて恋愛と結婚のモデルがどのように変遷してきたのかを理解する。 事後学修:親密性の変容から、中世宮廷恋愛、ロマンティック?ラブ、純粋な関係性といった概念を整理する。 |
5 | 前近代の恋愛?結婚 | 近代以前の上流階級において恋愛と結婚は分離しており、庶民においては結婚にこだわらない恋愛が一般的であったことを理解する。 | 事前学修:上流階級における中世宮廷恋愛の特徴を整理する。 事後学修:政略結婚の具体的イメージを確認する。 |
6 | 近代の恋愛?結婚ーーロマンティック?ラブ | 近代において恋愛と結婚が結合するロマンティック?ラブが普及したこと、ロマンティック?ラブの普及において中産階級が重要な役割を果たしたことを考察す る。 |
事前学修:中産階級におけるロマンティック?ラブの特徴を整理する。 事後学修:ロマンティック?ラブが広がった背景を理解する。 |
7 | 現代の恋愛?結婚一一純粋な関係性 | 現代においてロマンティック?ラブが揺らいでいること、さらには恋愛?結婚における不安定性や離別可能性によって特徴づけられる純粋な関係性への転換が進んでいることを学ぶ。 | 事前学修:純粋な関係性の概念を整理する。 事後学修:純粋な関係性が広がった背景を理解する。 |
8 | LGBTQ+とダイバーシティ | 性の多様性に関する基礎知識を踏まえ、性に関するカテゴリーが近代化にともなって構築されるプロセスを理解する。 | 事前学修:性的マイノリティを表す言葉が時代によってどのように変遷したきたのかを検討する。 事後学修:性的指向と性自認の視点から性の多様性をとらえる枠組みを整理する。 |
9 | グローバル化する家族 | 家族のグローバル化の一側面として外国人家事労働者に注目し、発展途上国と先進国の経済格差、女性の社会進出、脆弱な福祉制度の帰結として、世界的にその数が増大していることを理解する。 | 事前学修:家事労働の市場化の実態を整理する。 事後学修:外国人家事労働者の雇用が広がる背景を理解する。 |
10 | エスニシティとは何か | 近代国家の成立と国民創出のプロセスを理解し、エスニシティをめぐる諸問題が生じる背景を検討する。 | 事前学修:言語や文化に注目しながら、エスニシティをめぐってどのような課題があるのかを検討しておく。 事後学修:沖縄やスコットランドなどの具体的な地域を対象にして、言語と文化を守る取り組みを整理する。 |
11 | 間接民主制とカウンター?デモクラシー | 民主主義の概念と歴史を理解した上で、近年世界を席巻するカウンター?デモクラシ一の社会的背景を考察する。 | 事前学修:関心のある社会運動の事例を取り上げて、民主主義に注目しながら検討しておく。 事後学修:香港などの具体的な地域における市民の社会運動を取り上げ、カウンター?デモクラシーの視点から整理する。 |
12 | ハンナ?アーレントの政治思想 | ハンナ?アーレントの著書『全体主義の起原』から全体主義が台頭する社会的背景について考察する。 | 事前学修:ハンナ?アーレントの生い立ちについて調べた上で整理しておく。 事後学修:ハンナ?アーレントの社会思想を踏まえて、現代社会においてどのような示唆が得られるかを考察する。 |
13 | 原子力災害とは何か | 原子力災害に関する研究を取り上げて、災害が生じる社会的背景について考察する。 | 事前学修:原子力災害に関する具体的な事例を取り上げて、調べておく。 事後学修:原子力発電所事故が生じる背景について具体的事例をもとに整理する。 |
14 | 映像作品で読み解く災害と社会 | HBOのテレビシリーズ『チェルノブイリ』をもとに、原子力発電所事故に関して日本への示唆を議論する。 | 事前学修:チェルノブイリ原子力発電所事故について調べておく。 事後学修:チェルノブイリ原子力発電所事故の社会的背景を整理し、日本の事例に対してどのような示唆が得られるかを考える。 |