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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/25 現在/As of 2025/03/25 |
開講科目名 /Course |
社会学概論Ⅱ/INTRODUCTION TO SOCIOLOGY Ⅱ |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
神谷 悠介 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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神谷 悠介 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
社会学において家族のありようは時代や社会によって大きく変貌を遂げることが明らかにされてきた。その成果の一つとして、近代家族論が挙げられる。近代家族とは、近代化のプロセスにおいて成立した歴史的に固有の家族である。近代家族において男性は仕事、女性は家事育児という性別役割分業が行われる。 しかし、近代家族は近年の社会構造の進展に伴って変容しつつある。国内では、共働き家族が増大する中で、ワークライフバランスをいかに実現するかが社会的な課題となっている。他方、未婚化や非婚化によって従来自明視されてきた結婚は揺らぎつつある。世界的なトレンドとしては、家族のグローバル化が進行している。すなわち、女性の社会進出が進む中で、子育てや家事の担い手が不足する「ケアの危機」が生じたため、先進国と発展途上国の経済格差を背景に、外国人家事労働者の雇用が急速に拡大している。 この他にもセクシュアリティやイノベーションの観点から見逃せない動向がある。先進国を中心に、同性愛者の解放運動の展開に伴い、同性パートナーシップが公的に承認されるようになり、多くの国で同性婚やパートナーシップ制度が成立してきた。また、遺伝子操作や生殖補助医療の新技術によって家族に関する従来の常識が揺らぐとともに、これらの新技術の商業化に対して倫理や安全性の観点から批判の声も上がっている。 以上を踏まえ、本講義では、近代家族の成立および変容を歴史的に考察した上で、現代の家族に関する諸問題を多角的に検討する。内容によっては、ドキュメンタリーや映画、テレビドラマなどの映像作品を鑑賞する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は対面の講義形式で進めます。本科目では、社会学におけるこれまでの研究を踏まえて、講義を行います。さらに、本科目のテーマに関する具体的なイメージを持てるよう、ドキュメンタリー作品や映画、テレビドラマを鑑賞します。必要に応じて授業のテーマに関連した課題について教科書をもとに出題します。課題に取り組む際に、内容に関する疑問点や、議論したい論点がある場合は、提示して下さい。教員からフィードバックを行います。 本科目では、配信資料を用いる際や課題を出題する際はmanabaを利用しますので、毎週確認するようにして下さい。授業で配信資料を用いる際に紙媒体が必要な受講者は事前に印刷して下さい。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
【事前学修】 教科書の指定箇所を読んだ上で自身の見解を示して下さい。その上で、疑問点や論点がある場合は提示して下さい(60分)。 【事後学修】 事前学修における疑問点や論点に対する教員からのフィードバックを踏まえて、授業内容の要点を整理して下さい(60分)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常点(30%)、課題(70%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
社会学概論Ⅰ、文化人類学、哲学、科学史 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
社会学の学説をふまえて、近代社会が抱える問題や、多文化の共生を視野に入れながら、現代の日本社会が直面する課題について分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | シラバスを確認し授業の流れや評価法を把握する。社会学の基本的なスタンスに触れる。 | 事前学修:シラバスに目を通して内容を整理しておく。 事後学修:授業資料を見直し、要点と疑問点を整理する。その上で、社会学の基本的な視座について確認する。 |
2 | 農業革命と文明格差 | 狩猟採集の暮らしから農業への移行には地域差があることを踏まえ、そうした状況が人類社会にどのような影響を及ぼしたのかを理解する。 | 事前学修:狩猟採集の暮らしから農業への移行は文明発展の基礎となったことを確認する。 事後学修:農業革命が人々の暮らしや余暇、権力関係に与えた影響を整理する。 |
3 | ジェノサイドと文明崩壊 | 人類の歴史において繰り返されてきた戦争と集団虐殺(ジェノサイド)をなくすことができるかを検討する。さらに環境破壊と文明の危機に着目し、環境破壊を避けるために、過去の失敗から何を学べばよいのかを考える。 | 事前学修:戦争と集団虐殺に関する具体的な事例を挙げ、問題が生じる社会的背景を整理しておく。 事後学修:環境破壊が文明の危機につながった過去の事例を取り上げて、現代の環境問題への示唆を検討する。 |
4 | テレビドラマで読み解く恋愛、家族、仕事 | 『逃げるは恥だが役に立つ』『おっさんずラブ』『隣の家族は青く見える』『ルッキング』など国内外のテレビドラマを比較し、作品における恋愛、家族、仕事のあり方を考察する。 | 事前学修:テレビドラマの特徴や制作手法は、媒体によってどのように異なるのかを整理しておく。 事後学修:テレビドラマを研究するアプローチを整理した上で、性的マイノリティに関する課題を押さえる。 |
5 | 性的マイノリティに関する基礎知識 | 性的マイノリティに関する歴史を踏まえて、性的指向と性自認の視点から性の多様性をとらえる枠組みの有効性を検討する。 | 事前学修:古代から現代までのLGBTQ+に関する歴史を概観する。 事後学修:性的指向と性自認の観点から性的マイノリティに関する課題を整理する。 |
6 | 同性婚とパートナーシップ | 同性パートナーシップの法的保障に焦点を当て、諸外国と比較し、日本における同性婚に関する議論を整理する。 | 事前学修:同性パートナーシップに焦点を当て、当事者の課題や暮らしのあり方を整理する。 事後学修:日米を対比して同性婚に関する議論や社会的背景を考察する。 |
7 | 家族の多様性とセクシュアリティの多様性 | 家族の多様性を、時代による変化、社会による変化、特定の社会における多様性の観点から整理し、現代社会において多様な家族を支える社会制度のあり方を検討する。 | 事前学修:家族の多様性について、パートナーシップ制度、同性婚、カップルの暮らしに関する資料を確認する。 事後学修:多様な家族を支える社会制度に関する複数のアプローチを確認する。 |
8 | 遺伝子ビジネスとデザイナー?ベビー | 遺伝子ビジネスやデザイナーベビーに関する問題について考察し、特定の遺伝子を除去することが人類にどのようなリスクをもたらし、差別に対してどのような影響を与えるのかを検討する。 | 事前学修:遺伝子操作と家族をめぐる論点を整理しておく。 事後学修:デザイナー?ベビーの倫理性と安全性に関する課題を押さえておく。 |
9 | グローバリゼーションと生殖補助医療 | 土地、時間、水、空気などあらゆるものが商品化されてきた人類の歴史を踏まえ、市場で人体を売買する人間部品産業によって代理出産がいかに商品化されてきたのかを考察する。 | 事前学修:生殖補助医療と家族に関する課題を整理する。 事後学修:商業的代理出産の倫理性と安全性に関する課題を押さえておく。 |
10 | 住まいと家族 | 近年の日本の住宅をめぐる状況をとらえる枠組みとして住宅過剰社会の概念を習得する。 | 事前学修:人口減少社会の日本においてなぜ住宅の過剰供給が発生するのかを整理する。 事後学修:住宅過剰社会から脱却するための方策を検討する。 |
11 | ワークライフバランスとは何か | ファミリーフレンドリーからワークライフバランスへの転換を踏まえた上で、少子化を解決することが困難であることから、少子化の進行を前提とした対応策が求められていることを考察する。 | 事前学修:ファミリーフレンドリーのアプローチを整理しておく。 事後学修:ワークライフバランスが注目されるようになった背景を理解する。 |
12 | 家計管理と夫婦関係 | 共通の財布の有無や管理方法に注目する家計組織アプローチをもとに、家計組織のあり方によって夫婦の特徴がどのように変わるのかを整理する。さらに、家計組織アプローチの同性カップルへの応用可能性を検討する。 | 事前学修:家計組織アプローチを整理した上で、家計組織タイプごとの夫婦の特徴を理解する。 事後学修:家計組織アプローチの同性カップルへの応用可能性についての知見を整理する。 |
13 | ダイバーシティとは何か | ダイバーシティに関する用語を理した上で、ネットフリックスのテレビシリーズ『コリン?イン?ブラック?アンド?ホワイト』を通して、人種が社会的に構築された概念であることを考察する。 | 事前学修:マイクロアグレッション、マイノリティ?ストレス、インターセクショナリティなどの用語を確認する。 事後学修:人種が社会的に構築された概念であるという知見を整理する。 |
14 | 映画、テレビドラマ、舞台芸術とクィア批評の現在 | 近年の映画、テレビドラマ、舞台芸術を取り上げ、クィア批評の視点から、課題とその克服について議論する。 | 事前学修:クィア批評のアプローチを確認する。 事後学修:映画、テレビドラマ、舞台芸術に焦点を当て、性的マイノリティの表象に関する課題をまとめる。 |