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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/24 現在/As of 2025/03/24 |
開講科目名 /Course |
刑事政策特殊講義(M)/CRIMINAL POLICY |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
柴田 守 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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柴田 守 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
【本授業の目的】 本授業は、法学研究科の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「広汎な講義科目、専門的な演習科目及び論文執筆に係る指導により、法学?政治学の分野における研究に必要な基礎的能力を高めるとともに、高度の専門性を要する職業等に必要な能力を育成する」ことに資するため、刑事政策に関する専門知識をさらに蓄積するとともに、特に科学的なものの見方をもとにした問題解決能力や政策立案能力を研鑽することで、ものの正確な理解と高度な見解を示すこと(特に、学術論文を執筆すること)ができるようにします。 【本授業の内容】 本授業では、刑事司法システム(刑事制裁、犯罪者処遇)の構造と機能を概説し、現行制度の問題点とこれからの「日本の刑事司法システム」のあり方を検討します。国内外の刑事司法システムについて正しく理解し、代表的な海外の学術文献を輪読することによって得られた先端の刑事政策的知見を加味して、これからの犯罪対策を講じていくことを主眼とします。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
【本授業の形式?方法】 本授業は講義形式ですが、できる限り双方向的な形で行っていきます。原則として「教室での対面授業」で実施します。 本授業では、まず、教員が各テーマに関する現状と課題をテキスト1とレジュメに基づいて説明します。次に、受講生(発表担当者)が輪読する海外の学術文献(テキスト2、同3に所収された文献)の完訳を作成するとともに、当該文献の意義などを説明するレジュメも作成して、報告をします。それを踏まえて、受講生全員で意見交換を行って、これからのあり方について検討します。 (1)【アクティブラーニング】あり 本授業では、可能な限り双方向的な授業とするため、学生との質疑応答を随時交えて行います。また、現代的な課題についてディスカッションを行うこともあります。 (2)【情報機器利用】あり 授業内で文献調査なども随時行いますので、ノートPCやタブレットPCなどを持参してください。 (3)【成果物等の提出についての学生へのフィードバック】あり 輪読資料として受講生が作成した完訳及びレジュメについて修正点などを指導します。また、オフィスアワーにおいて、個別指導を行うことがあります。 【履修上の注意】 「憲法」、「刑法」、「刑事訴訟法」、「刑事政策」に関する学部レベルでの理解を踏まえて行いますので、これらの科目を修得した上で履修してください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
【事前学修】海外の学術文献の完訳及び当該論文の意義に関するレジュメの作成(報告の準備) 受講生は2週にわたり、輪読する海外の学術文献(テキスト2、同3に所収された文献)の完訳を作成するとともに、当該文献の意義などを説明するレジュメも作成して、報告の準備をしてください(1つのテーマにあたり、原則として4時間×2週)。 【事後学修】海外の学術文献の完訳?レジュメの修正及び関連文献の調査 各テーマの現状と課題に関する教員の説明に基づいて、当該テーマに関係する国内外の学術文献を調査して文献リストを作成するとともに、発表した海外の学術文献の完訳及びレジュメを修正してください(1つのテーマにあたり、原則として2時間×2週)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
①授業内平常点(授業内での発言力、授業態度、報告や作成したレジュメの内容)60パーセントと、②レポート(1度実施)40パーセントで評価します。 ※【重要】本授業は、上記のとおり授業内平常点とレポートの結果で評価し、定期試験は実施しないため、追試験も実施いたしません。 【評価基準】 刑事司法システム(刑事制裁、犯罪者処遇)の構造と機能を正しく理解し、代表的な海外の学術文献を輪読することによって得られた先端の刑事政策的知見を踏まえて、現行制度の問題点とこれからの「日本の刑事司法システム」のあり方を考えることができるようになることを目標として、以下の基準で評価します。 授業内平常点: これまで取り組んできた勉学をもとに刑事司法システムのあり方 についてよく考えるとともに、信頼性のあるテキストや資料を適切に引用?参照して、本授業に臨んでいるかを見ます。 レポート: 本授業で取り上げたテーマについてその内容を正しく理解できているか、また、学術論文に準じた形でレポートを作成できているかを見ます。 |
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備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
刑事政策の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 刑事制裁論の基礎(ガイダンス、刑事制裁論の特色?体系) | 本授業の全体について説明します。また、これから学ぶ刑事制裁論の特色?体系などについて理解します。 | |
2 | 刑事制裁論①(現代の刑罰論)[1] | 現代の刑罰論に関する現状と課題を理解します。 | |
3 | 刑事制裁論①(現代の刑罰論)[2] |
海外の学術文献を輪読して、これからの「刑罰論」のあり方について検討します。 | |
4 | 刑事制裁論②(死刑)[1] |
死刑に関する現状と課題を理解します。 | |
5 | 刑事制裁論②(死刑)[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「死刑」のあり方について検討します。 | |
6 | 刑事制裁論③(自由刑)[1] | 自由刑に関する現状と課題を理解します。 | |
7 | 刑事制裁論③(自由刑)[2] | 海外の学術文献(その1)を輪読して、これからの「自由刑」のあり方について検討します。 | |
8 | 刑事制裁論③(自由刑)[3] | 海外の学術文献(その2)を輪読して、これからの「自由刑」のあり方について検討します。 | |
9 | 刑事制裁論③(自由刑)[4] | 海外の学術文献(その3)を輪読して、これからの「自由刑」のあり方について検討します。 | |
10 | 刑事制裁論④(財産刑)[1] | 財産刑に関する現状と課題を理解します。 | |
11 | 刑事制裁論④(財産刑)[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「財産刑」のあり方について検討します。 | |
12 | 刑事制裁論⑤(保安処分?不定期刑)[1] | 保安処分?不定期刑に関する現状と課題を理解します。 | |
13 | 刑事制裁論⑤(保安処分?不定期刑)[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「保安処分?不定期刑」のあり方について検討します。 | |
14 | 刑事制裁論の展望 (刑事制裁論に関する知見のまとめと展望) | これまで学んだ刑事制裁論の知見をまとめて、これからの「刑事制裁」のあり方について考えます。 | |
15 | 犯罪者処遇論の基礎(犯罪者処遇論の特色?体系) | これから学ぶ犯罪者処遇論の特色?体系などについて理解します。 | |
16 | 犯罪者処遇論①(警察?検察段階の司法的処遇)[1] | 警察?検察段階の司法的処遇に関する現状と課題を理解します。 | |
17 | 犯罪者処遇論①(警察?検察段階の司法的処遇)[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「警察?検察段階の司法的処遇」のあり方について検討します。 | |
18 | 犯罪者処遇論②(裁判段階の司法的処遇①(刑の量定))[1] | 刑の量定に関する現状と課題を理解します。 | |
19 | 犯罪者処遇論②(裁判段階の司法的処遇①(刑の量定))[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「刑の量定」のあり方について検討します。 | |
20 | 犯罪者処遇論③(裁判段階の司法的処遇②(猶予制度))[1] | 猶予制度に関する現状と課題を理解します。 | |
21 | 犯罪者処遇論③(裁判段階の司法的処遇②(猶予制度))[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「猶予制度」のあり方について検討します。 | |
22 | 犯罪者処遇論④(施設内処遇)[1] | 施設内処遇に関する現状と課題を理解します。 | |
23 | 犯罪者処遇論④(施設内処遇)[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「施設内処遇」のあり方について検討します。 | |
24 | 犯罪者処遇論⑤(社会内処遇①(仮釈放))[1] | 仮釈放に関する現状と課題を理解します。 | |
25 | 犯罪者処遇論⑤(社会内処遇①(仮釈放))[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「仮釈放」のあり方について検討します。 | |
26 | 犯罪者処遇論⑥(社会内処遇②(保護観察))[1] | 保護観察に関する現状と課題を理解します。 | |
27 | 犯罪者処遇論⑥(社会内処遇②(保護観察))[2] | 海外の学術文献を輪読して、これからの「保護観察」のあり方について検討します。 | |
28 | 犯罪者処遇論の展望 (犯罪者処遇論に関する知見のまとめと展望) | これまで学んだ犯罪者処遇論の知見をまとめて、これからの「犯罪者処遇」のあり方について考えます。 |