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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/24 現在/As of 2025/03/24 |
開講科目名 /Course |
ドイツ歴史文化演習(D)/SEMINAR IN GERMAN HISTORY AND CULTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木1/Thu 1 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
青山 愛香 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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青山 愛香 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<目的> アルブレヒト?デューラー(1471-1528年)はドイツ?ルネサンスを代表する芸術家である。2028年にはデューラー没後500周年を迎えるが、その芸術の影響は死後途切れることなく、500年経った今日にも及んでいる。この演習では数年後に迎える没後500周年を前に「デューラー受容」という文化現象について考察し、とりわけドイツ語圏の現代アートにおける多方面にわたる影響について明らかにすることを目的としている。 <内容> 演習では特に戦後のドイツに見られるデューラー受容の問題について、Karoline Feulner, Auseinandersetzung mit der Tradition. Die Rezeption des Werkes von Albrecht Dürer nach 1945. Am Beispiel von Joseph Beuys, Sigmar Polke, Anselm Kiefer und Samuel Bak, Verlag Dr. Kovac, 2013を参考にしながら検討する。 *この科目は、外国語学研究科博士後期課程の学位授与方針(DP)ならびに教育課程の構成?実施方針(CP)が示す「実践的な言語運用能力と国際社会の多様性を理解する態度」と「文化分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」、とりわけ芸術?文化分野におけるこれらの能力を高めることを目的とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
*授業は基本的に「関連文献の内容検討+討論」という形で進める。参加者には、事前に取り扱う論考の要点をまとめてもらい、それをもとに内容を検討し、さらに討論へと展開する。 *授業関連の連絡、および資料ファイルの配布は、manabaを通して行う予定である。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
*事前に対象となる論考を読み、その要点をまとめておく(2時間)。事後は、授業内容を復習し、テーマについて自分なりに考察を深める(2時間)。積極的に関連作家および作品について調べることが求められる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業への取り組み(20%)、取り扱う論考の内容理解(50%)、討論の質(30%)等を総合的に評価する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ歴史文化の当該領域における高度な文献読解力と研究能力を得られるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | テクストの紹介と評価方法を確認する | |
2 | 19世紀と20世紀における「デューラー祭」について | 文献の内容検討と討論 p. 5-19 | |
3 | 1828-1840年におけるデューラー崇拝について | 文献の内容検討と討論 p. 19-22 | |
4 | 1928年のデューラー没後400年祭について | 文献の内容検討と討論 p. 23-29 | |
5 | 1930年代のデューラー崇拝 ーその政治利用について |
文献の内容検討と討論 p. 30-37 | |
6 | 現代におけるデューラーの商業利用について | 文献の内容検討と討論 p. 38-47 | |
7 | ヨーゼフ?ボイスのデューラー受容 | 文献の内容検討と討論 p. 55 | |
8 | ボイスの芸術概念について | 文献の内容検討と討論 p. 56-59 | |
9 | ボイスのアメリカ① | 文献の内容検討と討論 p. 60-65 | |
10 | ボイスのアメリカ② | 文献の内容検討と討論 p. 66-70 | |
11 | デューラー受容におけるボイスの政治利用について | 文献の内容検討と討論 p. 71-73 | |
12 | デューラーの《野ウサギ》とボイスの《死んだうさぎ》のパフォーマンスについて | 文献の内容検討と討論 p. 74-80 | |
13 | 総括 ボイスの芸術におけるデューラー受容 |
文献の内容検討と討論 p. 81-120 | |
14 | 春学期のまとめ | 春学期の授業を振り返り、質疑応答を通じて、内容の理解を深める。 | |
15 | 後期の授業の進め方と評価方法の確認 | 文献の内容検討と討論 p. 123 | |
16 | ジグマー?ポルケのデューラー受容 | 文献の内容検討と討論 p. 123-126 | |
17 | ポップアートと伝統の間で | 文献の内容検討と討論 p, 127-129 | |
18 | ポルケとデューラーの《野うさぎ》 | 文献の内容検討と討論 p. 130-139 | |
19 | ヴェネチア?ヴィエンナーレ(1986年)のドイツ館における展示 | 文献の内容検討と討論 p. 140- 145 | |
20 | ポルケとデューラーの木版画《マクシミリアンの凱旋車》 | 文献の内容検討と討論 p. 146-159 | |
21 | アンゼルム?キーファーのデューラー受容 | 文献の内容検討と討論 p. 163 | |
22 | 土星とメランコリー | 文献の内容検討と討論 p. 164-168 | |
23 | キーファー作品における「鉛」 | 文献の内容検討と討論 p. 169-177 | |
24 | デューラーの《メレンコリアI》(1514年)の多面体の応用について | 文献の内容検討と討論 p. 178-182 | |
25 | 総括 キーファーのデューラー受容 |
文献の内容検討と討論 p. 183-187 | |
26 | サミュエル?バルクのデューラー受容 | 文献の内容検討と討論 p. 243 | |
27 | デューラーの《メレンコリアI》(1514年)からのモティーフ引用について | 文献の内容検討と討論 p. 244-249 | |
28 | 総括 戦後のデューラー受容 |
全体の総括と討論 |